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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:カネカ、東エレク、ビックカメラ

カネカ <日足> 「株探」多機能チャートより
■リケンテクノス <4220>  461円  +80 円 (+21.0%) ストップ高   11:30現在  東証1部 上昇率トップ
 リケンテクノス<4220>がストップ高。きょう付けの化学工業日報で、「業界唯一の抗ウイルス認証取得の高透明フィルムで、新型コロナウイルスの感染拡大防止に貢献する」と報じられており、これが好感されている。記事によると、抗菌・抗ウイルス性や安全性を認証するSIAA(抗菌製品技術協議会)マークを取得した世界初の高透明フィルム「RIKEGUARD(リケガード)」への引き合いが今月に入って激増しているとあり、飛沫を防止するフェイスガードなどへの活用も期待されているという。

■カネカ <4118>  2,970円  +331 円 (+12.5%) 一時ストップ高   11:30現在  東証1部 上昇率6位
 カネカ<4118>はカイ気配でスタートし気配値を切り上げる展開。16日の取引終了後、新型コロナウイルス感染症への治療効果が期待されている抗インフルエンザウイルス薬「アビガン」の原薬を供給することで富士フイルム(東京都港区)と合意したと発表しており、これが好感されている。設備投資や人員配置転換、生産計画調整などで製造体制を整え、7月から供給を開始するという。政府は、「アビガン」の備蓄量を200万人分まで拡大することを決定し、富士フイルムは生産体制を拡充させて増産を開始しており、これに対応する。

■ナガイレーベン <7447>  2,717円  +110 円 (+4.2%)  11:30現在
 ナガイレーベン<7447>が大幅高で4日続伸している。16日の取引終了後、5月から医療施設向けにリユーザブルアイソレーションガウンの生産を開始すると発表しており、これが好感されている。アイソレーションガウンは、手術室外周りや救急をはじめとして様々な医療現場で使用される個人防護具。同社では、新型コロナウイルス感染症を起因とする医療資材不足という社会課題に対応するため、繰り返し洗濯し使用できるアイソレーションガウンの開発を行ってきたが、開発にメドがついたため、5月から子会社ナガイ白衣工業で本生産を開始。6月以降に月産20万枚レベルに生産を引き上げ、全国の医療施設へ本格供給するとしている。

■東京エレクトロン <8035>  23,400円  +830 円 (+3.7%)  11:30現在
 東京エレクトロン<8035>、アドバンテスト<6857>など半導体製造装置関連株が買い優勢の展開で始まった。前日の米国株市場ではハイテク株比率の高いナスダック総合指数の上昇が目立ったほか、半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も上昇、ザイリンクスやエヌビディアなどの上昇が目立ったほか、インテルなども買われており、この流れが東京市場にも波及している。外国為替市場で足もと1ドル=108円近辺まで円安方向に振れていることも追い風材料となっている。

■ビックカメラ <3048>  875円  +25 円 (+2.9%)  11:30現在
 ビックカメラ<3048>が続伸している。きょう付けの日本経済新聞で、「ネット通販向けの物流施設を拡充し、荷物の発送能力を2倍に高める」と報じられており、これが好材料視されている。記事によると、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う“巣ごもり消費”などで、ネット通販の需要急増していることに対応するという。3月に千葉県船橋市にある倉庫のネット通販用のスペースを1.7倍に拡張し、発送能力を出荷数量ベースで2倍に高めるという。

■ディスコ <6146>  24,610円  +610 円 (+2.5%)  11:30現在
 ディスコ<6146>が続伸している。きょう付けの日本経済新聞朝刊で「2020年3月期の連結営業利益は360億円程度だったようだ」と報じられており、会社側が1月23日に発表した従来予想325億円を35億円程度上回るとの観測が好材料視されている。記事によると、5Gの本格普及を見据えた投資が動き出したことで、中国や台湾の半導体製造の「後工程」の請負会社向けの需要が想定より増えたという。ただ、スマートフォンなど最終製品の需要落ち込みが長引く懸念があることから、先行きには不透明感が残るともしている。

■住友化学 <4005>  314円  +7 円 (+2.3%)  11:30現在
 住友化学<4005>は反発している。16日の取引終了後、新型コロナウイルス感染症対策支援として医療用ガウン向けフィルムを提供すると発表しており、これが好感されている。従来、他の用途に提供しているグループのポリエチレンフィルムのうち、同用途に合致するフィルムを緊急かつ優先的に提供するという。製品はサンテーラ社などのグループ会社が加工し、日本政府の指定を受けたガウン縫製企業に供給するもので、縫製されたガウンは医療現場に届けられるという。

■トヨタ自動車 <7203>  6,727円  +125 円 (+1.9%)  11:30現在
 トヨタ自動車<7203>、ホンダ<7267>など自動車株が総じて堅調。足もと外国為替市場でドルが買われ1ドル=108円近辺まで円安が進んでいることで輸出株セクターのなかでも特に為替感応度の高い自動車株に追い風材料となっている。当然ながら米国経済の急激な落ち込みは需要減退につながるが、時価はかなり織り込みが進んでおり、信用取組も直近の信用倍率がトヨタは0.75倍、ホンダは0.9倍といずれも売り残が買い残を上回る状態にあり、株式需給面でも浮揚力が働いている。

■プレミアムW <2588>  1,701円  +26 円 (+1.6%)  11:30現在
 プレミアムウォーターホールディングス<2588>が4日続伸している。16日の取引終了後に3月度の月次概況を発表しており、新規契約件数が2万9357件となり、前年同月比9.7%増、前月比16.1%増と大幅増となったことが好感されている。これにより保有契約件数は100万2466件と100万件を突破した。

■オプティム <3694>  2,463円  +28 円 (+1.2%)  11:30現在
 オプティム<3694>が続伸している。16日の取引終了後、オンライン診療プラットフォームをOEM提供すると発表しており、これが好感されている。同社が提供するオンライン診療プラットフォームは、ビデオ通話機能をはじめとして、統合的かつセキュアなID管理や決済機能、予約機能、ヘルスケアデバイスとの連携機能などを備えているのが特徴。同プラットフォームを利用することで、オンライン診療にとどまらず、在宅医療や保健指導、健診、人間ドック、検査機関などさまざまな医療サービスの提供を開始することが可能になるとしている。

■いちご <2337>  240円  -17 円 (-6.6%)  11:30現在  東証1部 下落率3位
 16日に決算を発表。「今期経常は72%減益へ」が嫌気された。
 いちご <2337> が4月16日大引け後(15:00)に決算を発表。20年2月期の連結経常利益は前の期比5.7%増の243億円に伸びたが、21年2月期は前期比71.7%減の69億円に大きく落ち込む見通しとなった。
  ⇒⇒いちごの詳しい業績推移表を見る

■窪田製薬HD <4596>  311円  +80 円 (+34.6%) ストップ高買い気配   11:30現在
 窪田製薬ホールディングス<4596>がストップ高カイ気配。同社は16日取引終了後、100%子会社のクボタビジョン・インク(米ワシントン州)が、LEO Pharma社(デンマーク)と共同研究契約を締結したと発表した。窪田製薬HDグループは、白血球接着分子VAP-1阻害剤を発見。同阻害剤は炎症が原因の疾患を治療するための有望な新しい薬剤として期待され、新型コロナウイルス感染に伴う急性呼吸窮迫症候群(ARDS)や、乾癬、アトピー性皮膚炎、糖尿病性腎疾患、ガンなどによって引き起こされる様々な炎症病態に効果があるとみられている。LEO Pharmaは皮膚科領域の医療用医薬品の研究開発、製造・販売に特化した世界的企業。窪田製薬HDは、LEO Pharmaとオープンイノベーションプログラムを利用したVAP-1阻害剤の共同研究を進めていく。

■きちりホールディングス <3082>  618円  +100 円 (+19.3%) ストップ高買い気配   11:30現在  東証1部 上昇率2位
 きちりホールディングス <3082> が寄り付き大口の買い注文が流入しカイ気配スタートでそのまま水準を切り上げている。同社は関西を中心にカジュアルダイニングを直営展開しているが、16日取引終了後に子会社サニタイズが新型コロナウイルス感染予防対策として、除菌・消毒サービス事業を開始することを発表、これを材料視する形で短期資金が集結している。

■ネットイヤーグループ <3622>  513円  +80 円 (+18.5%) ストップ高買い気配   11:30現在
 ネットイヤーグループ<3622>がストップ高の513円水準でカイ気配となっている。16日の取引終了後、集計中の20年3月期連結業績について、売上高が53億円から54億6500万円(前期比0.9%減)へ、営業損益が2億円の赤字から7700万円の赤字(前の期2100万円の黒字)へ、最終損益が2億3300万円の赤字から6900万円の赤字(同8300万円の赤字)へ上振れて着地したようだと発表しており、これが好感されている。親会社であるNTTデータ<9613>との取り引きの増加に加えて、プロジェクト管理の強化による開発コストの抑制が奏功した。また、連結子会社で繰延税金資産を計上することも最終損益の改善に寄与した。

■エスクロAJ <6093>  185円  +27 円 (+17.1%)  11:30現在  東証1部 上昇率5位
 エスクロー・エージェント・ジャパン<6093>が急騰。16日の取引終了後、自社株買いを実施すると発表したことが好材料視されている。今回発表の自社株買いでは、上限を100万株(発行済み株数の2.35%)、または2億円としており、取得期間は4月17日から6月22日まで。今後の経営環境の変化に対応した機動的な資本政策の遂行や株主還元の充実、資本効率の向上を図ることが目的としている。

●ストップ高銘柄
 松屋アールアンドディ <7317>  2,180円  +400 円 (+22.5%) ストップ高   11:30現在
 スガイ化学工業 <4120>  1,696円  +300 円 (+21.5%) ストップ高   11:30現在
 PLANT <7646>  515円  +80 円 (+18.4%) ストップ高   11:30現在
 フィット <1436>  657円  +100 円 (+18.0%) ストップ高   11:30現在
 アステリア <3853>  540円  +80 円 (+17.4%) ストップ高買い気配   11:30現在
 など、12銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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