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【特集】「旅行」が19位にランク、新型コロナの影響で訪日客激減<注目テーマ>

JR東日本 <日足> 「株探」多機能チャートより
★人気テーマ・ベスト10
1 テレワーク 
2 コロナウイルス
3 遠隔医療 
4 ワクチン療法 
5 マスク 
6 宅配 
7 5G 
8 巣ごもり 
9 食品スーパー 
10 教育ICT

 みんなの株式と株探が集計する「人気テーマランキング」で、「旅行」が19位となっている。

 新型コロナウイルスの感染拡大が観光産業に暗い影を落としている。観光庁が15日に発表した1~3月期の訪日外国人消費動向調査(1次速報)によると、消費額は前年同期比41.6%減の6727億円に急低下した。国籍・地域別では中国が2348億円(構成比34.9%)と最も大きいが、前年同期の4244億円から大きく減少。他の国・地域も大幅に落ち込んだ。背景には訪日客数が激減していることがあり、日本政府観光協会(JNTO)が同日発表した3月の客数(推計値)は前年同月比93.0%減の19万3700人となった(うち中国人は同98.5%減の1万400人)。

 一方、国内旅行も外出自粛などの影響が出ており、赤羽国土交通大臣は3月24日の会見で、中小旅行業者の3月予約数が前年同月比で74%減、4月は68%減になる見通しだと発表。宿泊や航空、貸し切りバスの事業者も苦境にあえいでいる。ゴールデンウィーク期間(4月24日~5月6日)も厳しい状況が続きそうで、JR東日本<9020>やJR東海<9022>の予約率は13日時点で5%弱にとどまり、日本航空<9201>は5月1~31日までの期間中、計画していた60路線4836便のうち4568便を運休・減便する予定となっている。

 こうしたなか、ガイアックス<3775>が出資している咲弥(東京都千代田区)は購入後に宿泊日を決めることができる先払いチケットサービス「ひとときパス」の提供を開始。宿泊チケットを前売りすることで、宿泊者が減少している旅館やホテルのキャッシュフロー改善につなげたい考えだ。

出所:MINKABU PRESS

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