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【市況】株価指数先物【寄り前コメント】SQは売り買いトントン、後場は日銀インパクトが高まる可能性も

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

大阪6月限ナイトセッション
日経225 19470 -20 (-0.10%)
TOPIX 1421.0 -4.0 (-0.28%)
CME先物 19460 -30(清算値)
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

 米連邦準備制度理事会(FRB)が新型コロナウイルス対応の新たな経済支援策を発表。朝方発表された先週の新規失業保険申請件数は661万件と3週連続でケタ外れな多さとなったが、市場ではFRBの支援策が材料視された。ただし、注目されていたOPECプラス会合だが、合意した減産では新型コロナ流行で予想される需要減少に対応するには不十分と受けとめられ、原油先物相場が下落したことが嫌気された。NYダウは一時2万4000ドルを回復する場面があったものの、これを受け引けにかけて上げ幅を縮め、285ドル高の2万3719ドルで終えている。シカゴ先物は一時1万9620円まで上昇するも続かず、清算値は大阪比30円安の1万9460円だった。

 昨日の 日経平均は一時200円近く下げる場面があったが、大引けにかけて下落幅を縮める展開だった。前場の TOPIXがマイナスだったほか、先物の手口においても、野村が2000枚超買い越していたため日銀のETF買いとみられていたが、実際に日銀は4月1日、2日に続いて、今月3回目となる1202億円の買い入れを行っている。売買代金が2兆2000億円程度の薄商いの中でのETF買い入れのインパクトの大きさが窺えた。

 本日は米国市場の引けにかけての伸び悩みの影響もあり、こう着感の強い相場展開が意識される。日経平均の1万9500円水準は日銀が保有するETFの損益分岐点ともみられていることもあり、同水準では強弱感が高まりやすいところである。また、10日の米国市場はグッドフライデー(聖金曜日)の祝日となるため、海外勢のフローは限られると考えられる。より薄商いの中、方向感をつかみづらくさせそうだ。一方で、参加者が限られるなか、前引け段階でTOPIXがマイナスになるようだと、日銀のETF買い入れによって、予想外の強さをみせてくる可能性はあるだろう。

 なお、本日はオプションSQ(ミニSQ)となるが、これに絡んだ現物株への影響は、売り買い交錯とみられている。先物手口から想定される現物への買い方は、BNPパリバ、みずほ、ソジェン、JPモルガンなど。一方、売り方は、Aアムロ、クレディ・スイス、メリルリンチ日本、三菱UFJモルガンなどと想定される。

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