【注目】本日注目すべき【好決算】銘柄 Ｃ＆Ｒ、ＳＨＩＦＴ、ワッツ (9日大引け後 発表分)

　9日大引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。

　Ｃ＆Ｒ <4763> 　　★今期経常は24％増で2期連続最高益、増配と自社株取得も発表
　◆20年2月期の連結経常利益は前の期比32.7％増の21億円に拡大して着地。続く21年2月期も前期比23.6％増の26億円に伸び、2期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。今期は映像、ゲーム、Web業界向け派遣・紹介などを展開する主力の国内クリエーティブを中心に収益が伸長する。なお、新型コロナウイルスの影響は織り込んでいない。
　　同時に、今期の年間配当は前期比1円増の16円に増配する方針とした。併せて、発行済み株式数の3.5％に相当する80万株(金額で5億円)を上限に自社株買いを実施すると発表。株主還元の強化を好感する買いも期待される。

　ワッツ <2735> 　　★上期経常が2.3倍増益で着地
　◆20年8月期上期(19年9月-20年2月)の連結経常利益は前年同期比2.3倍の7億8300万円に急拡大して着地。高価格品の導入を進めた効果や新型コロナウイルス感染症拡大に伴うマスク・除菌関連商品の需要拡大で、100円ショップの既存店売上高が好調に推移しことが寄与。新店・改装の設備投資抑制や運搬費・光熱費の削減などで販管費が減少したことも大幅増益につながった。
　　通期計画の7億9000万円に対する進捗率は99.1％に達しており、業績上振れが期待される。

　ベガコーポ <3542> [東証Ｍ]　　★前期経常を一転黒字に上方修正
　◆20年3月期の経常損益(非連結)を従来予想の1億5000万円の赤字→1億4000万円の黒字(前の期は2億5600万円の赤字)に上方修正し、一転して黒字に浮上する見通しとなった。家具・インテリアのEC販売で自社サイトの売上高が好調に推移する中、販売価格と商品構成の見直しによる原価率の改善、在庫適正化や配送料抑制などが奏功し、採算が大きく改善した。

　ＳＨＩＦＴ <3697> 　　★上期経常は2.7倍増益で上振れ着地
　◆20年8月期上期(19年9月-20年2月)の連結経常利益は前年同期比2.7倍の12.7億円に急拡大し、従来予想の9億円を上回って着地。主力のソフトウエアテストで独パッケージソフト開発大手SAP領域や通信関連の顧客開拓が進んだことが寄与。高付加価値サービスの増加やサービスラインアップの拡充でエンジニア単価が上昇したことも大幅増益に貢献した。

　トーセ <4728> 　　★上期営業は一転黒字浮上で上振れ着地
　◆20年8月期上期(19年9月-20年2月)の連結営業損益は1億1200万円の黒字(前年同期は400万円の赤字)に浮上し、従来の9800万円の赤字予想から一転黒字で着地。デジタルエンタテインメント事業で家庭用ゲームやスマートフォン向けゲームの開発売上が想定より伸びたことが寄与。一部プロジェクトにおける原価抑制に加え、スマホアプリ「うたわれるものロストフラグ」のロイヤリティ収入が好調だったことも黒字浮上に貢献した。

株探ニュース