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【市況】株価指数先物【昼のコメント】ファーストリテイリングの上昇が売り込みづらくさせる


 日経225先物は11時30分時点、1万8990円(-0.83%)前後で推移している。米株安の流れから利食い優勢展開は想定されていたが、寄り付きは1万9020円となり、シカゴ先物の清算値(1万8975円)を上回るなど、底堅いスタートだった。その後、現物の寄り付き前には1万9080円まで上昇する場面もみられた。朝方は前日の上昇を背景としたレバETFに絡んだ買い手当が入ったほか、政府の経済対策を背景にリスク回避姿勢が和らいだ面もありそうだ。

 もっとも、その後は戻り売り圧力が高まる中、1万8710円まで下押す場面もみられた。これについては、指数影響度の大きいソフトバンクグループ <9984> が一時4000円を割り込む下落を見せた影響があるだろう。一方で、ファーストリテイリング <9983> の上昇が下支える格好となり、前引けにかけては下げ幅を縮めている。

 TOPIXは前引けにかけてプラスに転じており、前引けは0.59%高だった。そのため、日銀のETF買いは入らないと考えられる。前引け間際まではマイナス圏で推移しており、後場は日銀のETF買い入れが需給面での下支えになると期待されていただけに、戻りを鈍くさせる可能性がある。ただし、ファーストリテイリングが3%を超える上昇で推移しているため、日経平均は底堅さが意識されやすい。そのため先物主導で売り仕掛けしづらく、反対に大引けにかけてはショートカバーが入りやすい。

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