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【市況】株価指数先物【寄り前コメント】日銀インパクト限られ、短期の売り仕掛け的な動きには注意したいところ


・大阪6月限ナイトセッション
・日経225 17600 -220 (-1.23%)
・TOPIX 1317.5 -11.0 (-0.82%)
・CME先物 17585 -235(清算値)
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

 1日の米国市場ではNYダウが大幅に続落し、3月24日以来、6営業日ぶりに2万1000ドルを割り込んだ。ADP民間雇用者数は2017年以降で初めて減少したほか、ISM製造業景況指数も新規受注と雇用が2009年以来の低水準になるなど、景気の悪化を裏付ける結果となったことが嫌気されている。米政府は米国民の10万~24万人が感染で死亡する可能性があるとする予測を発表したほか、トランプ大統領は「今後2週間は極めて厳しい状況になる」との見解を示している。主要な指数は大引けにかけて下げ幅を拡大させる格好となり、この流れからシカゴ日経225先物清算値は大阪比235円安の1万7585円と、この日の安値圏で終えている。

 この流れを引き継ぐ格好から売りが先行する流れになるだろうが、前日の14時以降に大きく下振れた反動もあり、心理的な節目となる1万7500円水準をボトムに下げ渋りも意識されやすいところであろう。

 なお、昨日の手口状況では野村とゴールドマンの売り越しが目立っていた。野村の売りについては、NEXT日経平均レバレッジ <1570> [東証E]、NEXT 日経平均ダブルインバース・インデックス <1357> [東証E]の調整売りとの見方がされているが、その部分を差し引いても大きく売り越している。

 また、前日に観測されていた日銀のETF買い入れ額は1200億円超と、期末にみられていた2000億円超から減額されていた。商いが膨らみづらい需給状況であり、日銀のETF買い入れへのインパクトが下支えとみられていただけに、減額によって市場への影響度も変わってくるだろう。今日も後場に日銀のETF買いが入ることになるだろうが、インパクトが限られるとの見方から、短期筋の売り仕掛け的な動きには注意したいところ。日経225先物は1万6000~1万7000円処で商いが積み上がっていたが、現在の水準(1万7000円から1万8000円辺り)は商いが少なく、真空地帯でもある。

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