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【市況】注目銘柄ダイジェスト(前場):サンバイオ、ANA、栄研化学など

ラウンドワン <日足> 「株探」多機能チャートより

<4680> ラウンドワン 629 +67
急騰。前日に発表した自社株買いの実施が買い材料視されている。発行済み株式数の10.5%に当たる1000万株、50億円を上限としており、取得期間は4月2日から5月19日までとしている。新型コロナウイルス感染拡大の影響で、国内外で入場者数が減少、店舗の臨時休業なども行っており、足元の業績不透明感は強いものの、高水準の自社株買いを短期間で実施することで、需給面での下支え効果は大きいとの見方に。

<4549> 栄研化 2057 +86
大幅反発。3月19日に厚生労働省に申請していた『Loopamp新型コロナウイルス2019(SARS-CoV-2)検出試薬キット』の製造販売承認を取得したと発表している。これにより、同製品を新型コロナウイルスの検出を目的とした体外診断用医薬品として、4月中旬から発売開始するとしている。新型コロナウイルスを短時間で簡便に検出することが可能となる。短期的な業績上乗せ要因につながるとの見方が優勢に。

<8086> ニプロ 1180 -91
急落。株式市場の下落に伴う投資有価証券評価損を300億円近く計上すると発表、それに伴い、同社の配当方針に沿って、20年3月期末配当金を無配にするとしている。従来は11.5円の配当が予定されていた。年間配当金は13.5円となり、前期比では14.5円の減配となる。株価は2月中旬からの全体相場急落前の水準を回復いていただけに、想定外の無配転落に失望感も先行する状況へ。

<9202> ANA 2465.0 -174.0
急落。全社員の半数近くに当たる約6400人の客室乗務員を対象に、1人あたり月に3-5日程度の一時帰休を実施すると伝わっている。最長1年間の実施となり、労働組合側と交渉が妥結したようだ。当初見込みよりも対象人数が拡大する格好に。航空需要の大幅な減少があらためて意識される形のほか、「乗務手当」の減少に伴う乗務員の離散なども警戒される状況とみられる。

<5202> 板硝子 318 -15
大幅続落。千葉事業所のフロート窯2基のうち1基の生産休止を決定、7月に生産を休止するもよう。それに伴い、固定資産減損等約44億円を20年3月期に計上するとしている。これに伴い、第3四半期決算時に下方修正した業績予想数値はさらに悪化の見込みとしている。業績は現在精査中としているが、期末配当金に関しては、従来見込みの20円から無配に修正するとしている。

<2160> GNI 1227 -50
大幅に4日ぶり反落。第19期(19年1-12月)の内部統制報告書に開示すべき重要な不備があり、財務報告に係る内部統制は有効ではない旨を記載したと発表している。米国連結子会社で税務上の繰越欠損金が過大に計上されていることが判明した。米国の税務・会計処理の専門知識を持つ人員の強化など再発防止策を策定し、内部統制の改善を図る。同社は19年12月期決算を3月25日に訂正済みで、同期の財務諸表に与える影響はないという。

<3692> FFRI 2034 +149
急伸。NEC<6701>に次世代エンドポイントセキュリティ「FFRI yarai」をOEM提供する契約を締結すると発表している。両社は19年5月、サイバーセキュリティに関する社会課題を解決するための包括的な協業体制を構築することを明らかにしており、今回の契約締結はその一環。NECは主に中小企業や地方自治体に対するサービス提供について調査・実証を重ねるという。

<4592> サンバイオ 1249 +89
急反発。中国で眼科用医薬品の研究開発を手掛けるOCUMENSION (HONG KONG) LIMITEDと網膜疾患における再生細胞薬の研究開発及び事業化に関する業務提携契約を締結したと発表している。進捗に伴い、サンバイオはOCUMENSIONから最高0.71億ドルのマイルストンを受領する可能性がある。さらにOCUMENSIONは中華圏の年間純売上高に対して段階的に1ケタ台から2ケタ台前半のロイヤリティをサンバイオに支払う。

《US》

 提供:フィスコ

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