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【注目】前週末27日に「買われた株!」総ザライ (2) ―本日につながる期待株は?―

りらいあ <日足> 「株探」多機能チャートより

■りらいあ <4708>  1,090円 (+66円、+6.5%)

 りらいあコミュニケーションズ <4708> が大幅5日続伸。27日午後1時ごろ、20年3月期の連結業績予想について、売上高を1240億円から1280億円(前期比10.6%増)へ、営業利益を91億円から111億円(同2.0倍)へ、最終利益を56億円から73億円(前期72億8300万円の赤字)へ上方修正したことが好感された。新規受注時の採算性確認プロセスの強化や既存業務の採算管理の徹底などの取り組みに更に進展がみられたことに加えて、大型スポット業務の採算が想定を上回って推移していることが要因という。同時に、上限を210万株(発行済み株数の3.05%)、または25億円とする自社株買いを実施すると発表しており、これも好材料視されている。取得期間は4月1日から7月31日までで、経営環境の変化に対応した機動的な資本政策や株主還元を目的に実施するとしている。

■エスプール <2471>  556円 (+29円、+5.5%)

 エスプール <2471> が急反発。同社は26日、メンタルヘルスソリューション事業を手掛けるメンタルヘルステクノロジーズ(東京都港区)に出資したと発表。メンタルヘルステクノロジーズは、嘱託産業医顧問サービスやメンタルヘルスソリューション「ELPISシリーズ」を上場企業や官公庁を中心に約600社に提供している企業。同社は出資を機に、採用面接の設定を完全成果報酬型で行う採用支援サービスを提供している子会社のエスプールリンクが、「ELPIS メンタルチェック」を活用してサービス業などアルバイトやパートを数多く雇用する業種に特化した適正診断サービスを開発するとしている。

■NTTドコモ <9437>  3,475円 (+170円、+5.1%)

 NTTドコモ <9437> が3連騰、2002年5月以来約18年ぶりの高値圏に浮上した。5G商用サービスが開始され、通信メガキャリアへの注目が高まるタイミングにあるうえ、新型コロナウイルス絡みでテレワークなどが増え、通信量の増加が収益面で追い風になるとの見方がある。また株式需給面では、「2兆円前後と推定される年金系資金など大口機関投資家のリバランスの買いが、期末事情で今週末から来週前半にかけて入る見込みにあり、同社株の上げ足を助長している」(国内ネット証券)という。つなぎ売りを考慮しても直近信用倍率は0.1倍台と大幅に売り長で、買い戻しによる上昇圧力も働いている。

■東エレク <8035>  21,350円 (+1,030円、+5.1%)

 東京エレクトロン <8035> 、アドバンテスト <6857> 、SUMCO <3436> など半導体関連株が軒並み切り返している。26日の米国株市場では 新型コロナウイルスの感染拡大に対処した大型経済対策への期待からNYダウが1300ドルを超える急騰をみせたが、インテルが8%の上昇をみせ、アプライドマテリアルズは10%高と値を飛ばすなど半導体関連株の上昇が目立った。半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は上昇率でNYダウを上回っており、東京市場でもこれに追随する買いが同関連セクターに流入した。

■暁飯島工業 <1997>  1,390円 (+68円、+5.1%)

 設備工事の暁飯島工業 <1997> [JQ]が急反発。26日大引け後、20年8月期の経常利益(非連結)を従来予想の6.6億円→9億円に36.4%上方修正。従来の8.8%減益予想から一転して24.3%増益見通しとなったことが買い材料視された。原価管理の徹底などが奏功し、工事採算が想定より上向くことが利益を押し上げる。

■レッグス <4286>  824円 (+40円、+5.1%)

 レッグス <4286> が急反発。26日大引け後、発行済み株式数(自社株を除く)の1.89%にあたる20万株(金額で2億8000万円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は3月27日から7月22日まで。

■ウエストHD <1407>  1,369円 (+60円、+4.6%)

 ウエストホールディングス <1407> [JQ]が大幅反発。27日午前9時ごろ、集計中の第2四半期累計(19年9月-20年2月)連結業績について、営業利益を21億4800万円から26億8800万円(前年同期比32.1%増)へ、純利益を11億8400万円から16億5000万円(同38.0%増)へ上振れて着地したようだと発表したことが好感された。気候の影響で電力使用量が減少したことに伴う電力事業の不振が響き、売上高は296億2300万円から282億5000万円(同5.3%減)へ下振れたものの、再生可能エネルギー事業が順調だったほか、省エネルギー事業及びメンテナンス事業も堅調に推移したことが増益の要因としている。また、事業ごとのコスト管理も奏功した。

■ティーガイア <3738>  2,143円 (+83円、+4.0%)

 ティーガイア <3738> が6日続伸。26日の取引終了後、ネットワーク・エンジニアリング事業を展開するインフィニティコミュニケーション(東京都千代田区)の全株式を取得し、子会社化したと発表しており、これが好感された。同社によると、映像の4K/8K化やIoTなどによるデータ量の急激な増加を背景に、ネットワーク基盤技術やエッジ関連ソリューションの需要が見込まれ、業界内でネットワークエンジニア不足の深刻化が予想されることから、ネットワーク・エンジニアリング分野への参入の取り組みを加速するのが狙いとしている。

■コナミHD <9766>  3,345円 (+120円、+3.7%)

 コナミホールディングス <9766> が大幅反発。26日大引け後、発行済み株式数(自社株を除く)の2.07%にあたる280万株(金額で80億円)を上限に、3月27日朝の東証の自己株式立会外買付取引「ToSTNeT-3」で自社株買いを実施すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。

■DWセラピ研 <4576>  351円 (+10円、+2.9%)

 デ・ウエスタン・セラピテクス研究所 <4576> [JQG]が反発。東京証券取引所が26日の取引終了後、上場廃止にかかる猶予期間から解除すると発表しており、これが好感された。同社が同日付で提出した有価証券報告書で19年12月期の営業利益及び営業活動によるキャッシュ・フローの額が負でないことが確認されたためとしている。

■トランスG <2342>  291円 (+8円、+2.8%)

 トランスジェニック <2342> [東証M]が反発。26日の取引終了後、京都大学と効率的ながん細胞同種移植試験用「変異ルシフェレーストランスジェニックマウス」と「変異GFPトランスジェニックマウス」の個体生産及び販売に関してライセンス契約を締結したと発表しており、これが好材料視された。同マウスは、同大医学研究科教授・武藤誠氏(現連携大学院教授)らが開発したマウス。同社では今後、農林水産省の承認後に販売を開始する予定で、20年下期の販売開始を予定しているという。

■TOYO <5105>  1,244円 (+33円、+2.7%)

 TOYO TIRE <5105> が反発。SMBC日興証券は26日、同社株の投資評価「1」でカバレッジを開始した。目標株価は1600円に設定した。同証券では、米国SUV向け大径タイヤ市場の成長を予想しており、「米国」「SUV向け大径タイヤ」ともに業績に占めるウエートが高い同社をタイヤ業界のトップピックに位置付けている。三菱商事 <8058> との資本業務提携後に供給能力の拡大を急速に進めており、米国タイヤ販売環境の改善や米国での販売チャネル拡大もあり、今後は収益刈り取りのフェーズに移行する、と予想している。

■モノタロウ <3064>  2,867円 (+37円、+1.3%)

 MonotaRO <3064> が反発。26日の取引終了後、上限を7700株、または3080万円を上限とする自社株買いを実施すると発表したことが好感された。取得期間は4月1日から10日までで、経営環境の変化に対応した、機動的な資本政策の遂行を目的としているという。

※27日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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