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【市況】<マ-ケット日報> 2020年3月27日

 3月決算の権利付き最終日となる本日の市場は日経平均が大幅反発。終値は前日比724円高の1万9389円だった。予想外に上げた昨日の米国市場の流れを受けて大きく買いが先行。その後中だるみはしたが、3月決算銘柄の配当取りや機関投資家の配当分の再投資に絡む買いが入り、終盤にかけて一段高を演じ高値引けとなった。もっとも期末の機械的な需給要因なので持続性は乏しいだろう。

 昨日の米国市場は新型肺炎対策の法案が早期に成立するとの見方からダウ平均は大幅に3日続伸。13日以来約2週ぶりの水準まで回復してきた。2兆ドルを上回る大型経済対策は週内にも下院を通過し大統領が署名する見込み。FRBも社債購入に道筋をつけるなど前例のない措置に踏み切っている。航空会社への支援も見込まれ市場は全面高となった。一方、感染拡大はおさまらず中長期では依然として不透明のままだ。

 さて、東京市場は大型経済対策と米株高が支えとなって日経平均は反発へ。トピックスはおとといの戻り高値を更新するなど25日移動平均線を超える上げとなっている。期末の権利取りや配当再投資に絡む買いなので本日だけの受給要因だが、国内の感染拡大がロックダウン寸前まで来ている状況で意外な上昇となった感はある。来週は特殊要因が剥げるため、再び新型肺炎感染拡大に沿う軟調相場に戻るだろう。市場は封鎖措置をある程度織り込む方向で動きそうだ。(ストック・データバンク 編集部)

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