市場ニュース

戻る

【注目】前日に「買われた株!」総ザライ (2) ―本日につながる期待株は?―

SBG <日足> 「株探」多機能チャートより

■SBG <9984>  4,170円 (+379円、+10.0%)

 ソフトバンクグループ <9984> が3連騰、4000円台を回復した。24日までの2営業日で1100円あまりの上昇をみせていたこともあって、上値は重くなっていたが、売買代金は2600億円を超え東証1部上場企業のなかで断トツとなった。ただ、空売りの買い戻しは目先一巡したとみられ、「ここからの上値は実需の買い直しが必要であり、上げ足が鈍る可能性もある」(国内証券ストラテジスト)という指摘もでている。資産売却に伴い、高水準の自社株買いと負債削減に舵を切ったが、75日移動平均線が横に走る4600円近辺への戻りが達成できるかどうかがひとつのカギを握ることになりそうだ。

■国際石開帝石 <1605>  628.2円 (+55.2円、+9.6%)

 国際石油開発帝石 <1605> や石油資源開発 <1662> が買われた。24日の米原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の期近物が前日比0.65ドル高の1バレル=24.01ドルと上伸。新型コロナウイルス対策として検討されている経済対策法案に対する米議会の合意が近いとの期待が強まり、NYダウが過去最大の上げ幅となったのと同時に原油市場にも買いが流入した。また、ブルームバーグ通信は同日「ブルイエット米エネルギー長官は23日、約30年ぶりの原油相場急落後の価格安定に向け、米国とサウジアラビアとの石油同盟の可能性が一つのアイデアとして検討されていることを明らかにした」と報じたことも原油価格の上昇要因となった。

■サイボウズ <4776>  1,571円 (+104円、+7.1%)

 サイボウズ <4776> が3日続急伸。株価は25日で3連騰となり、中長期トレンドの分水嶺である75日移動平均線とのマイナスカイ離も一気に縮める展開。24日取引終了後に発表した2月の売上高が前年同月比16%増と2ケタ伸長で増収基調を確保しており、新型コロナの影響を受けにくいデジタルトランスフォーメーション(DX)関連銘柄の一角として物色人気を集めた。

■JAL <9201>  2,163円 (+136円、+6.7%)

 日本航空 <9201> が続急伸。新型コロナウイルスの感染拡大による航空需要の急減が警戒され、株価は1月高値3487円から5割近い急落を演じたが、足もとではリバウンド狙いの買いが流入した。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は24日、同社株のレーティングを「ニュートラル」でカバレッジを開始した。目標株価は2800円とした。同証券では「目下、エアライン業界の投資論点は財務健全性と資金調達力」と指摘。JALの21年3月期営業利益は523億円(20年3月期会社予想1400億円)を見込んでいるが、「仮に200億円強の営業赤字になったとしても株主資本比率は50%台の維持が可能」とみており、この経営体力の強さが株価のサポート要因になるとしている。さらに、新型コロナウイルス終息後の投資論点は、3月29日からの羽田国際線増枠による利益成長カーブ次第とみている。

■三菱UFJ <8306>  448.7円 (+27.8円、+6.6%)

 三菱UFJフィナンシャル・グループ <8306> 、三井住友フィナンシャルグループ <8316> が3日続伸、みずほフィナンシャルグループ <8411> は続伸といずれも買われた。メガバンクは世界的なリスク回避の売りに晒され、2月下旬を境に大きく売り込まれてきたが目先底入れムード。24日の米国株市場ではNYダウが過去最大の上げ幅を記録するなか、バンク・オブ・アメリカが16%超の上昇、シティグループが15%高、ゴールドマン・サックスも14%近い上昇と、軒並みNYダウの上昇率を上回った。足もと金融経済への不安で売り込まれた反動で買い戻しが加速しているが、東京市場でも海外ヘッジファンドのアンワインド(リスクオフ巻き戻し)の動きが銀行株を押し上げた。3月期末を目前に控え、配当利回りも注目され、三菱UFJとみずほFGは5.5%台、三井住友FGは6.1%台といずれも高く、インカムゲイン狙いの買いも誘導した。

■イオン九州 <2653>  1,823円 (+111円、+6.5%)

 イオン九州 <2653> [JQ]が3日続急伸。24日大引け後、20年2月期の経常利益(非連結)を従来予想の3.5億円→8億円に2.3倍上方修正。増益率が35.1%増→3.1倍に拡大する見通しとなったことが買い材料視された。消費税増税前に実施した秋冬商材の早期展開や高単価商品の販売強化、増税後のポイント還元企画などの販売促進施策が奏功し、下期の売上高が計画を上回ったことが寄与。店舗運営の効率化を進めたことも上振れに貢献した。

■三井金 <5706>  1,905円 (+109円、+6.1%)

 三井金属 <5706> が3日続急伸。非鉄精錬メーカーで自動車向けのほか、半導体パッケージ向け極薄銅箔など電子材料への展開が厚いことで知られる。世界的な5Gの普及を背景に追い風が強い。5G対応スマートフォンに搭載される半導体パッケージはこれまでよりも使用量が大幅に増えることが想定され、同社が手掛ける極薄銅箔の需要拡大が期待できる状況にある。21年3月期営業利益は今期会社計画比3割増益の215億円前後に急拡大するとの見方もある。

■ヤマダ電 <9831>  473円 (+25円、+5.6%)

 ヤマダ電機 <9831> が3日ぶりに急反発。24日の取引終了後、ナック <9788> 子会社のレオハウスの全株式を譲り受け、子会社化することで基本合意したと発表しており、これが好材料視された。ヤマダ電の「暮らしまるごと」提案と住宅事業を営むレオハウスとの相乗効果が高いと判断したという。取得価額は今後決定する予定で、5月中旬の株式取得を予定しているという。なお、業績への影響は軽微としている。

■アンジェス <4563>  716円 (+36円、+5.3%)

 アンジェス <4563> [東証M]が3連騰。25日前引け後、大阪大学と共同で開発を進めている新型コロナウイルス向けDNAワクチンに関して、厚生労働省の「新興・再興感染症のリスク評価と危機管理機能の実装のための研究」をテーマとした厚生労働科学研究費補助金に採択されたと発表した。厚労省の支援で新型コロナウイルス向けDNAワクチンの開発加速化が期待され、買いにつながったようだ。

■三谷商 <8066>  5,580円 (+280円、+5.3%)

 三谷商事 <8066> [東証2]が続急伸。24日大引け後、発行済み株式数(自社株を除く)の0.48%にあたる12万株(金額で6億6000万円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は4月1日から21年3月24日まで。

■日通 <9062>  5,270円 (+260円、+5.2%)

 日本通運 <9062> が続急伸。24日大引け後、発行済み株式数の2.04%にあたる200万株の自社株を消却すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。消却予定日は3月31日。

■ソニー <6758>  6,500円 (+302円、+4.9%)

 ソニー <6758> が大幅続伸。全般相場が急反発に転じるなか、電機セクターの優良株である同社の下値を拾う動きが強まっている。岩井コスモ証券は24日、同社株の投資判断「A」を継続した。目標株価は7000円(従来9300円)とした。新型コロナウイルスの世界的な蔓延の影響は業績の不透明要因だが、同証券では巣ごもり生活に関連するゲーム事業に注目している。次期家庭用ゲーム機、プレイステーション5は年末に発売される予定だが、従来機種よりも機動性の高さや音質の良さを売り物としている。高い性能は購買意欲を刺激すると予想されるほか、巣ごもり環境が定着する場合、同ゲーム機への需要は高まると見込んでいる。

■東エレク <8035>  21,170円 (+975円、+4.8%)

 東京エレクトロン <8035> が大幅に3日続伸、24日に3000円超の上昇と記録的な上げをみせたが、25日も上値指向を継続した。また、アドバンテスト <6857> 、SCREENホールディングス <7735> なども急伸する人気で、半導体製造装置関連株への買いが目立った。24日の米国株市場ではNYダウが史上最大の上げ幅で上昇率は11.4%に達したが、半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)もこれにほぼ並ぶ11.2%の上昇をみせている。半導体製造装置世界最大手のアプライドマテリアルズは12.4%高と値を飛ばしており、東京市場もこれに追随する動きとなった。

■ANAHD <9202>  2,915.5円 (+115.5円、+4.1%)

 ANAホールディングス <9202> が大幅続伸。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は24日、同社株のレーティングを「ニュートラル」、目標株価3400円でカバレッジを開始した。航空業界の投資論点は財務健全性と資金調達力とみている。21年3月期の営業利益は305億円(20年3月期会社予想1400億円)と予想しているが、仮に600億円の営業赤字となっても株主資本比率は30%台を維持可能と試算している。新型コロナウイルス終息後の投資論点は、3月29日からの羽田国際線増枠による利益成長の確度とみており、同社は需要減退局面では大幅減益となりやすいが、需要回復局面では相乗的な業績改善の度合いにより株価バリュエーションが変化すると指摘。22年3月期の同利益は1133億円(21年3月期推定比3.7倍)と試算している。

■富士フイルム <4901>  4,908円 (+182円、+3.9%)

 富士フイルムホールディングス <4901> が大幅続伸。今月17日に中国政府が同社傘下の富士フイルム富山化学が開発した新型インフルエンザ治療薬「アビガン」の有効性を臨床研究で確認したと発表、これが株価強く刺激し18日にストップ高で5200円台まで買われる人気となっていたが、その後は利益確定売りに大きく調整を入れていた。25日はリポソーム製剤の開発・製造受託サービスを開始することを発表しており、これが株価を改めて刺激する材料となった。

※25日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

株探ニュース

日経平均