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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:トヨタ、郵船、五洋建

トヨタ <日足> 「株探」多機能チャートより
■HULICR <3295>  130,400円  +24,400 円 (+23.0%) 一時ストップ高   11:30現在
 24日に業績修正を発表。「前期経常を2%上方修正・最高益予想を上乗せ、分配金も66円増額」が好感された。
 ヒューリックリート投資法人 <3295> [東証R] が3月24日大引け後(16:00)に業績・配当修正を発表。20年2月期の経常利益を従来予想の45.4億円→46.2億円(前の期は43.6億円)に1.9%上方修正し、増益率が4.1%増→6.1%増に拡大し、従来の2期ぶりの過去最高益予想をさらに上乗せした。
  ⇒⇒HULICRの詳しい業績推移表を見る

■インソース <6200>  2,185円  +400 円 (+22.4%) ストップ高   11:30現在  東証1部 上昇率3位
 インソース<6200>は急騰しストップ高の2185円に買われている。24日の取引終了後、100%子会社らしくが、オリジナル特性検査「giraffe(ジラフ)」を用いた人材紹介サービスを強化したと発表しており、これを好材料視した買いが入っている。ジラフは、オンラインで106問の設問に回答することで、回答者の特性や個性を“見える化”するアセスメントツール。エネルギー、判断志向、共感力、チームでの役割、完遂力など40項目からなる仕事における特性を可視化することで、転職希望者と企業双方のミスマッチを防ぐとしている。

■TOYO TIRE <5105>  1,188円  +115 円 (+10.7%)  11:30現在
 TOYO TIRE<5105>が大幅続伸、一時12.8%高の1210円まで値を飛ばし、前日と合わせ2日間で26%も水準を切り上げている。SUV向けなど大口径タイヤに強みを持つタイヤメーカーで北米市場で受注を伸ばしている。新型コロナウイルスの業績に与える影響は軽微との見方が強いなか、好採算の大口径タイヤはSUVやライトトラックの高インチ化が一段の追い風となっており、20年12月期は2ケタ営業増益が見込まれている。海外売上高比率が7割と高く、通期想定為替レートは1ドル=105円と厳しくみている。足もと進むドル高・円安もポジティブ材料として意識される。

■五洋建設 <1893>  532円  +50 円 (+10.4%)  11:30現在
 五洋建設<1893>が大幅に4日続伸となっている。同社は24日、ベルギーのDEMEオフショアと日本での洋上風力建設分野で協働に関する覚書を締結したと発表。今後の展開などが期待されているようだ。DEMEオフショアは、世界的な海洋土木建設会社のひとつであるDEMEグループの子会社で、今年1月には2200基の洋上風車の据え付けを達成するなど豊富な実績を持つ企業。五洋建は将来の成長分野として洋上風力建設分野に積極的に取り組んでおり、両社はまず日本市場に有用かつ有益と考えられる技術の導入と開発に取り組むとともに、日本国内での洋上風力建設プロジェクトで協働することを目指すとしている。

■トヨタ自動車 <7203>  6,772円  +519 円 (+8.3%)  11:30現在
 トヨタ自動車<7203>が大幅続伸、5日移動平均線をマドを開けて上回り戻り足を強めている。前日の米株急騰で外国人のリスク許容度の低下に歯止めがかかる一方、ヘッジファンドによるアンワインド(巻き戻し)が株価を押し上げている。外国為替市場で1ドル=111円台に入る円安も為替感応度の高い同社には追い風。更に、前日取引終了後にNTT<9432>と資本業務提携することを正式発表していることも株価の刺激材料となっている。

■イオン九州 <2653>  1,850円  +138 円 (+8.1%)  11:30現在
 イオン九州 <2653> [JQ]が急伸。24日大引け後、20年2月期の経常利益(非連結)を従来予想の3.5億円→8億円に2.3倍上方修正。増益率が35.1%増→3.1倍に拡大する見通しとなったことが買い材料視された。消費税増税前に実施した秋冬商材の早期展開や高単価商品の販売強化、増税後のポイント還元企画などの販売促進施策が奏功し、下期の売上高が計画を上回ったことが寄与。店舗運営の効率化を進めたことも上振れに貢献した。

■国際石油開発帝石 <1605>  619円  +46 円 (+8.0%)  11:30現在
 国際石油開発帝石<1605>や石油資源開発<1662>が高い。24日の米原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の期近物が前日比0.65ドル高の1バレル=24.01ドルと上伸。新型コロナウイルス対策として検討されている経済対策法案に対する米議会の合意が近いとの期待が強まり、NYダウが過去最大の上げ幅となったのと同時に原油市場にも買いが流入した。また、ブルームバーグ通信は同日「ブルイエット米エネルギー長官は23日、約30年ぶりの原油相場急落後の価格安定に向け、米国とサウジアラビアとの石油同盟の可能性が一つのアイデアとして検討されていることを明らかにした」と報じたことも原油価格の上昇要因となった。

■日本郵船 <9101>  1,403円  +96 円 (+7.4%)  11:30現在
 日本郵船<9101>、商船三井<9104>、川崎汽船<9107>など大手をはじめ海運株が軒並み高。これまで、新型コロナウイルスの感染拡大による影響で世界経済が失速することへの懸念が、世界の物流を担う海運セクターの売り仕掛けにつながっていたが、目先は世界的なリスクオフ相場の巻き戻しで、同セクターにも空売り筋のショートカバーが加速している。需給先行の戻りだが、PERやPBRなど割安な銘柄が多いことも追随買いを呼び込みやすい。

■ヤマダ電機 <9831>  475円  +27 円 (+6.0%)  11:30現在
 ヤマダ電機<9831>が大幅高で3日ぶりに反発している。24日の取引終了後、ナック<9788>子会社のレオハウスの全株式を譲り受け、子会社化することで基本合意したと発表しており、これが好材料視されている。ヤマダ電の「暮らしまるごと」提案と住宅事業を営むレオハウスとの相乗効果が高いと判断したという。取得価額は今後決定する予定で、5月中旬の株式取得を予定しているという。なお、業績への影響は軽微としている。

■サイボウズ <4776>  1,551円  +84 円 (+5.7%)  11:30現在
 サイボウズ<4776>がカイ気配スタートで大幅高。株価はきょうで3連騰となり、中長期トレンドの分水嶺である75日移動平均線とのマイナスカイ離も一気に縮める展開。24日取引終了後に発表した2月の売上高が前年同月比16%増と2ケタ伸長で増収基調を確保しており、新型コロナの影響を受けにくいデジタルトランスフォーメーション(DX)関連銘柄の一角として物色人気を集めている。

■三菱UFJ <8306>  443.8円  +22.9 円 (+5.4%)  11:30現在
 三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>、三井住友フィナンシャルグループ<8316>が3日続伸、みずほフィナンシャルグループ<8411>は続伸といずれも上値指向にある。メガバンクは世界的なリスク回避の売りに晒され、2月下旬を境に大きく売り込まれてきたが目先底入れムード。前日の米国株市場ではNYダウが過去最大の上げ幅を記録するなか、バンク・オブ・アメリカが16%超の上昇、シティグループが15%高、ゴールドマン・サックスも14%近い上昇と、軒並みNYダウの上昇率を上回った。足もと金融経済への不安で売り込まれた反動で買い戻しが加速しているが、東京市場でも海外ヘッジファンドのアンワインド(リスクオフ巻き戻し)の動きが銀行株を押し上げている。3月期末を目前に控え、配当利回りも注目され、三菱UFJとみずほFGは5.6%台、三井住友FGは6.1%台といずれも高く、インカムゲイン狙いの買いも誘導している。

■三井金属 <5706>  1,892円  +96 円 (+5.4%)  11:30現在
 三井金属<5706>が前日に続きマドを開けて上昇、急速に底入れの動きを強めている。非鉄精錬メーカーで自動車向けのほか、半導体パッケージ向け極薄銅箔など電子材料への展開が厚いことで知られる。世界的な5Gの普及を背景に追い風が強い。5G対応スマートフォンに搭載される半導体パッケージはこれまでよりも使用量が大幅に増えることが想定され、同社が手掛ける極薄銅箔の需要拡大が期待できる状況にある。21年3月期営業利益は今期会社計画比3割増益の215億円前後に急拡大するとの見方もある。

■三谷商事 <8066>  5,550円  +250 円 (+4.7%)  11:30現在
 三谷商事 <8066> [東証2]が大幅続伸。24日大引け後、発行済み株式数(自社株を除く)の0.48%にあたる12万株(金額で6億6000万円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は4月1日から21年3月24日まで。

■ソニー <6758>  6,458円  +260 円 (+4.2%)  11:30現在
 ソニー<6758>が大幅続伸。全般相場が急反発に転じるなか、電機セクターの優良株である同社の下値を拾う動きが強まっている。岩井コスモ証券は24日、同社株の投資判断「A」を継続した。目標株価は7000円(従来9300円)とした。新型コロナウイルスの世界的な蔓延の影響は業績の不透明要因だが、同証券では巣ごもり生活に関連するゲーム事業に注目している。次期家庭用ゲーム機、プレイステーション5は年末に発売される予定だが、従来機種よりも機動性の高さや音質の良さを売り物としている。高い性能は購買意欲を刺激すると予想されるほか、巣ごもり環境が定着する場合、同ゲーム機への需要は高まると見込んでいる。

■富士フイルム <4901>  4,778円  +52 円 (+1.1%)  11:30現在
 富士フイルムホールディングス<4901>が続伸。今月17日に中国政府が同社傘下の富士フイルム富山化学が開発した新型インフルエンザ治療薬「アビガン」の有効性を臨床研究で確認したと発表、これが株価強く刺激し18日にストップ高で5200円台まで買われる人気となっていたが、その後は利益確定売りに大きく調整を入れていた。きょうはリポソーム製剤の開発・製造受託サービスを開始することを発表しており、これが株価を改めて刺激する材料となっている。 

●ストップ高銘柄
 GFA <8783>  100円  +30 円 (+42.9%) ストップ高   11:30現在
 UTグループ <2146>  1,391円  +300 円 (+27.5%) ストップ高   11:30現在
 日本電子 <6951>  2,614円  +500 円 (+23.7%) ストップ高   11:30現在
 ティーケーピー <3479>  1,702円  +300 円 (+21.4%) ストップ高   11:30現在
 エアトリ <6191>  854円  +150 円 (+21.3%) ストップ高   11:30現在
 など、46銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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