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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):ファストリ、IHI、鉄建建設

ファストリ <日足> 「株探」多機能チャートより
■IHI <7013>  1,248円  -105 円 (-7.8%)  本日終値
 IHI<7013>が反落。SMBC日興証券は17日、同社株の投資評価を「1」から「2」へ引き下げた。目標株価は3300円から1500円に見直した。新型肺炎の航空機エンジン事業への影響は大きく、業績予想の下方修正を行っている。20年3月期の連結営業利益を621億円から593億円、21年3月期の同利益を824億円から424億円に見直した。新型肺炎による航空機の運航停止の影響を織り込んだ。21年3月期の航空機エンジンスペアパーツ事業の売上高を減額している。16日時点のPBRは0.43倍と企業価値を割り込んでいるが、新型肺炎の影響が落ち着くまでは、株価はディスカウントされ続ける可能性が高いとみている。

■鉄建建設 <1815>  1,922円  -142 円 (-6.9%)  本日終値
 鉄建建設<1815>は大幅反落。17日の取引終了後、20年3月期の連結業績予想について、営業利益を83億円から57億円(前期比24.7%減)へ、純利益を54億円から43億円(同23.0%減)へ下方修正したことが嫌気された。手持ち工事の施工高が予想を上回ったことで、売上高は1860億円から1930億円(同10.5%増)へ上振れたものの、一部海外工事で採算が悪化する見通しとなったことが響くとしている。

■ファーストリテイリング <9983>  40,900円  -2,880 円 (-6.6%)  本日終値
 ファーストリテイリング<9983>は下値模索の動きが続いている。日経平均寄与度が高く2月下旬を境に先物主導の全体相場に連動する形で大きく値を崩したが、新型コロナウイルス感染拡大の影響が海外店舗に大きく及んでおり、ファンダメンタルズ面ではこれを嫌気する売りが下げに拍車をかけている。17日には米国のユニクロ全50店舗を臨時休業とすることを発表しており、先行きに対する懸念が強まった。株価は9日続落、きょうの安値まで計1万2000円以上の下落となり、18年4月以来の安値水準に沈んでいる。

■リゾートトラスト <4681>  1,017円  -70 円 (-6.4%)  本日終値
 リゾートトラスト<4681>が大幅反落。17日の取引終了後、20年3月期の連結業績予想について、売上高を1714億円から1600億円(前期比10.9%減)へ、営業利益を160億円から120億円(同36.4%減)へ、純利益を100億円から71億円(同42.5%減)へ下方修正したことが嫌気された。台風15号や19号の影響、国内一般ホテル市場の競争激化などに加えて、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う利用者の減少でホテル運営収益が想定を下回って推移していることが要因という。また、業績予想の修正に伴い、従来23円を予定していた期末配当を6円減額して17円にすると発表しており、これも売り材料視されている。年間配当は40円となり、前期実績に対しても6円の減配になる予定だ。

■国際石油開発帝石 <1605>  533.8円  -26.3 円 (-4.7%)  本日終値
 国際石油開発帝石<1605>が12日続落。新型コロナウイルスの感染拡大に伴う世界経済の景気悪化で原油需要が落ち込むとの観測が強まっている。17日の米原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の期近物が前日比1.75ドル安の1バレル=26.95ドルと4年1カ月ぶりの水準に値を下げた。原油需要の低迷観測に加え、石油輸出国機構(OPEC)とロシアなどによるOPECプラスの交渉が決裂したことで、協調減産は3月末で終わる。こうしたなか、4月からは増産が始まり原油需給の悪化が続くとの見方が出ている。

■天昇電気工業 <6776>  276円  +73 円 (+36.0%) 一時ストップ高   本日終値
 天昇電気工業<6776>が急騰、一時値幅制限上限となる80円高は283円まで買われる人気となった。株価低位で時価総額も50億円未満と小型で足の速さに着目した投資資金の流入を誘っている。プラスチック業界の草分けで自動車部品を主力とする弱電向け成型品メーカーとして高い競争力を誇る。医療廃棄物容器も手掛け、新型コロナウイルスによる感染症が急速に広がるなか、需要取り込みへの思惑が買い人気に火をつけた。PER7倍、PBR0.6倍台と株価指標面から超割安圏にあることも着目されている。

■あかつき本社 <8737>  274円  +41 円 (+17.6%)  本日終値
 あかつき本社<8737>が急伸。17日の取引終了後、20年3月期の期末配当予想を9円から11円へ2円増額すると発表しており、これが好材料視された。年間配当は20円(従来予想18円)となり、前期実績に対しては2円の増配になる予定だ。同時に、上限を100万株(発行済み株数の3.24%)、または2億円とする自社株買いを実施すると発表したことも好感された。取得期間は3月18日から21年2月28日まで。株主還元や資本効率の向上及び経営環境の変化に対応した機動的な資本政策の遂行を図るためとしている。

■リブセンス <6054>  219円  +29 円 (+15.3%)  本日終値  東証1部 上昇率6位
 リブセンス<6054>が急反発。17日の取引終了後、上限を74万株(発行済み株数の2.63%)、または2億5000万円とする自社株買いを実施すると発表しており、これが好感されている。取得期間は4月1日から7月31日までで、経営環境の変化に対応した機動的な資本政策の遂行を可能にするほか、株主還元の一環として実施するという。同時に、新卒就活サービス「就活会議」事業を会社分割し、新設会社の全株式を譲渡することでポート<7047>と基本合意したと発表しており、これも好材料視された。譲渡価額は15億円。なお、20年12月期業績に与える影響は現在精査中としている。

■CKサンエツ <5757>  2,433円  +261 円 (+12.0%)  本日終値
 CKサンエツ <5757> が3連騰。17日大引け後、発行済み株式数(自社株を除く)の1.13%にあたる10万株(金額で3億5000万円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は3月18日から6月30日まで。

■ディーブイエックス <3079>  802円  +69 円 (+9.4%)  本日終値
 ディーブイエックス <3079> が続急伸。17日大引け後、20年3月期の経常利益(非連結)を従来予想の8.7億円→10億円に15.4%上方修正。減益率が34.6%減→24.5%減に縮小する見通しとなったことが買い材料視された。医療機器の販売が堅調に推移するなか、人件費をはじめとする販管費が想定を下回ることが利益を押し上げる。

●ストップ高銘柄
 日本アビオニクス <6946>  1,395円  +300 円 (+27.4%) ストップ高   本日終値
 日経VI <2035>  2,648円  +500 円 (+23.3%) ストップ高   本日終値
 VIX短先物 <1552>  22,080円  +4,000 円 (+22.1%) ストップ高   本日終値
 東洋テック <9686>  978円  +150 円 (+18.1%) ストップ高   本日終値
 UBS アジア太平洋株 <1390>  4,615円  +700 円 (+17.9%) ストップ高   本日終値
 など、14銘柄

●ストップ安銘柄
 アドベンチャー <6030>  2,000円  -500 円 (-20.0%) ストップ安   本日終値
 ランドビジネス <8944>  451円  -100 円 (-18.2%) ストップ安   本日終値
 以上、2銘柄

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