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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):ファイズHD、エニグモ、ブイキューブ

ファイズHD <日足> 「株探」多機能チャートより
■ファイズHD <9325>  888円  +150 円 (+20.3%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率トップ
 ファイズホールディングス<9325>がストップ高。この日朝の日本経済新聞電子版で「米アマゾン・ドット・コムは16日、米国内の物流拠点や小売店で新たに10万人を雇用すると発表した」と報じている。記事によると、新型コロナウイルスの感染拡大を抑えるために、連邦政府や地方政府が住民らに外出を控えるよう求めていることから、ネット通販や食料品の宅配サービスの需要が高まっているためという。日本でも同様にアマゾンへの需要が高まるとの思惑から、同社や丸和運輸機関<9090>などアマゾンを顧客とする物流会社には思惑的な買いが入ったようだ。

■エニグモ <3665>  654円  +100 円 (+18.1%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率3位
 エニグモ <3665> がストップ高。16日大引け後に発表した20年1月期の経常利益(非連結)が前の期比25.1%増の26.8億円に伸び、従来予想の24.5億円を上回って着地したことが買い材料視された。個人輸入代行ソーシャル通販サイト「バイマ」のアプリ経由での取引が好調だったことに加え、マーケティング強化などで購入単価が上昇し、15.4%の大幅増収を達成した。戦略的なコストコントロールも奏功し、経常利益は2期連続で過去最高益を更新した。続く21年1月期見通しは新型コロナウイルスの感染拡大による業績への影響が不明であることを踏まえ、未定とした。なお、第1四半期における総取扱高は10%前後の増加を見込む。

■ブランドT <7067>  1,040円  +150 円 (+16.9%) ストップ高   本日終値
 17日に発表した「ブランドT、自社株買いの実施を発表」が買い材料視された。
 自己株式取得に係る事項の決定に関するお知らせ
  ⇒⇒ブランドTの会社開示情報を見る

■Mマート <4380>  1,084円  +150 円 (+16.1%) ストップ高   本日終値
 Mマート<4380>がストップ高の1084円に買われた。16日の取引終了後、7月31日を基準日として1株を2株に株式分割すると発表しており、これが好材料視された。単位当たりの金額を引き下げ、株式の流動性を高めることでより投資しやすい環境を整え、投資家層の拡大を図ることを目的としているという。また、同時に発表した21年1月期単独業績予想で、売上高7億6600万円(前期比11.9%増)、営業利益1億5600万円(同6.6%増)、純利益1億300万円(同5.3%増)と増収増益を見込んでいることも好感されている。新人営業員の戦力化が順調に進んでいることから、主要サイト「Mマート」や「Bnet」への新規出店や、「卸・即売市場」への出品が勢いを取り戻すと予想している。なお、20年1月期決算は、売上高6億8400万円(前の期比4.5%増)、営業利益1億4700万円(同0.3%増)、純利益9800万円(同16.0%増)となり、従来予想の営業利益2億1200万円を下回って着地した。

■富士ソSB <6188>  269円  +35 円 (+15.0%)  本日終値
 富士ソフトサービスビューロ<6188>が続急騰。同社はきょう、日本私立学校振興・共済事業団から令和2年度の「年金業務における入力、スキャニング、お知らせ情報にかかる業務」を受託したと発表しており、これが買い手掛かりとなったようだ。受託した業務内容は、年金の裁定・支払いのためのWEB入力、他実施機関に請求書・届出書などを電子回付するためのスキャニングなどの業務、他実施機関から電子回付されるお知らせ情報の確認などの業務。同社は各種コールセンター、事務処理業務、データエントリー業務など、専門性の高いさまざまなBPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)業務の実績を多く持っており、長年培った官公庁・IT・金融分野向けBPO業務のノウハウを活用しながらトータル・アウトソーシング企業を目指して更に邁進するとしている。

■システム ディ <3804>  797円  +100 円 (+14.4%) ストップ高   本日終値
 システム ディ<3804>がストップ高。16日の取引終了後に発表した第1四半期(19年11月~20年1月)連結連結決算が、売上高6億3700万円(前年同期比30.4%増)、営業利益100万円(前年同期1億5000万円の赤字)、最終損益収支均衡(同1億800万円の赤字)と営業損益が黒字転換して着地したことが好感された。学園ソリューション事業で「キャンパスプラン.NET Framework」や「キャンパスプランfor Azure」好調に推移。また、ウェルネスソリューション事業でもクラウド売り上げを中心としたストック収入が増加し業績拡大に貢献した。なお、20年10月期通期業績予想は、売上高37億2200万円(前期比4.4%増)、営業利益6億700万円(同13.4%増)、最終利益4億1800万円(同9.3%増)の従来見通しを据え置いている。

■ブイキューブ <3681>  862円  +107 円 (+14.2%)  本日終値
 ブイキューブ<3681>が高い。前日のストップ高に続ききょうも上値追いを継続し800円台乗せ、一時17%高の884円まで上値を伸ばした。Web会議やテレワークなど遠隔地の人と人をつなぐコミュニケーションサービスを展開し、新型コロナウイルスの感染拡大が続くなか、時流に乗る銘柄として物色人気を集めている。20年12月期は営業利益が5億円(前期実績は2億8400万円の赤字)と急改善を見込んでいることも買い安心感につながっている。PERなどの株価指標は割高で、外資系証券による貸株調達の空売りなどが溜まっているが、その買い戻しも株価に浮揚力を与えているもようだ。

■ニューテック <6734>  1,570円  +182 円 (+13.1%)  本日終値
 ニューテック<6734>が4ぶり急反発、一時前日比14.5%高の1590円まで上値を伸ばす場面があった。ストレージ開発・販売を主力事業とする一方、人工知能(AI)やディープラーニング分野に積極展開を図っており、ハードとソフトが一体化したオールイン型の深層学習ワークステーション「Deep Station」シリーズを提供しておりAI関連株の一角として注目度が高い。昨年12月には米エヌビディアのAIスーパーコンピューターDGX-2を販売するGDEPアドバンス(東京都港区)と協業することを発表、同分野での展開力を強めている。企業のIT投資需要を取り込み業績は好調で、新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受けにくい業態である点も見直し買いを誘った。

■Jストリーム <4308>  837円  +84 円 (+11.2%)  本日終値
 Jストリーム<4308>が続伸、一時14.2%高の860円まで買われた。5日移動平均線を上回るとともに、75日移動平均線とのマイナスカイ離を埋める状況にある。新型コロナウイルスの感染拡大に伴いテレワークやオンライン教育への需要が高まるとの思惑が市場では強まっている。そのなかストリーミング配信を主力業務とする同社は関連有力株としての位置づけで買いを引き寄せている。臨時休校を実施する学校法人に対し、授業動画の作成とアーカイブ配信のできる動画サービスを無償提供することを前週末に発表したが、これが足もとの株価を刺激する格好となった。

■パートナーエージェント <6181>  171円  +16 円 (+10.3%)  本日終値
 パートナーエージェント<6181>が続伸。午後0時30分ごろ、カジュアルウエディングパーティーのプロデュースを行うpma(東京都品川区)の全株式を取得し、子会社化すると発表しており、これを好材料視した買いが入った。パートナーAとpmaは包括的業務提携を締結し、提携会場や取引先の相互乗り入れや新規開拓、サービスの相互送客などで協業してきたが、今回の子会社化は両社の連携をより一層強化し、両社の経営資源を有効活用するのが狙い。これにより、挙式披露宴後の2次会領域におけるグループ全体の受注拡大や収益拡大が見込めるとしており、カジュアルウエディングのリーディングカンパニーを目指して、グループ一丸となった事業展開を加速させるとしている。

●ストップ高銘柄
 セルソース <4880>  9,310円  +1,650 円 (+21.5%) ストップ高   本日終値
 フーバーブレイン <3927>  628円  +100 円 (+18.9%) ストップ高   本日終値
 JIG-SAW <3914>  3,390円  +502 円 (+17.4%) ストップ高   本日終値
 リーガル不動産 <3497>  714円  +100 円 (+16.3%) ストップ高   本日終値
 アクリート <4395>  721円  +100 円 (+16.1%) ストップ高   本日終値
 など、17銘柄

●ストップ安銘柄
 梅の花 <7604>  1,146円  -400 円 (-25.9%) ストップ安   本日終値
 ランドビジネス <8944>  551円  -150 円 (-21.4%) ストップ安   本日終値
 など、2銘柄

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