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【材料】新興市場銘柄ダイジェスト:菊池製作所は大幅に4日続落、バーチャレクがストップ高

バーチャレク <日足> 「株探」多機能チャートより

<6193> バーチャレク 665 +100
ストップ高。安倍首相が全国の小中学校と高校、特別支援学校に臨時休校を要請したことを受け、自宅でのオンライン学習が進むとの思惑から投資資金が流入している。同社子会社のタイムインターメディアは学校基幹サービス、学内情報活用サービス、学校経営支援サービス、学内インフラサービスを4本柱とする教育機関向けのICTソリューションを手掛けており、臨時休校で市場が拡大するとの見方が広がったようだ。

<4837> シダックス 300 0
もみ合い。アインホールディングス<9627>と営業開発などに関して業務提携すると発表。病院向けアウトソース業務の受注とアインHDの薬局出店に向けた営業協力などを行う。連結子会社のシダックスアイの株式全てアインHDに譲渡する。譲渡価格は15.0億円で、20年3月期に10.0億円の特別利益を計上する一方、シダックス・コミュニティーの譲渡に伴う調整金の支払いなどで、6.2億円の特別損失を計上する。

<4583> カイオム 232 +44
一時ストップ高。共同研究先で医薬品開発を手掛けるTrans Chromosomicsが独自の抗体作製技術などを活用し、新型コロナウイルスの治療用の抗体医薬(ヒト型モノクローナル抗体)の作製に着手すると発表。新型コロナウイルスのSタンパク質を認識して予防・治療できる抗体医薬の開発を目指す。カイオム・バイオサイエンスと完全ヒト抗体作製に関する共同研究契約を17年12月に締結している。

<3933> チエル 2074 +92
一時ストップ高。安倍首相が27日に開かれた新型コロナウイルス感染症対策本部で、全国の小中学校と高校、特別支援学校に3月2日から春休みの期間での臨時休校を要請すると表明し、買い材料視されている。チエルはタブレット端末などICTを活用した小中学校や高校、大学向けの学習システムを手掛けており、臨時休校が利益拡大に資する可能性があるとの思惑から買いが膨らんだ。

<3444> 菊池製作所 748 -91
大幅に4日続落。20年4月期の営業損益を従来予想の2.56億円の黒字から0.39億円の赤字(前期実績1.14億円の黒字)に下方修正している。利益率の高い時計部品の切削加工が弱含みであることに加え、持分法適用関連会社で販売促進のために販管費が増加していることが重しとなり、赤字に転落する見通し。リスク回避の高まりで相場全体が落ち込むなか、業績の下方修正で売りが広がったようだ。

<7963> 興研 2405 -101
大幅に続伸。タイの商務省国内貿易局がマスクの国外輸出停止措置を解除したと発表している。解除に伴い、興研製品の使い捨て式防塵マスク「ハイラック」の輸出が許可された。新型肺炎の感染拡大によるマスク需要の急増を受け、タイは輸出許可を停止していた。マスクの輸出停止解除で日本国内の需要に対応できるとの期待に加え、前日に東証が信用取引に関する規制を解除したことも引き続き買いを後押ししたようだ。
《ST》

 提供:フィスコ

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