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【注目】前日に「買われた株!」総ザライ ―本日につながる期待株は?―

キョーリン <日足> 「株探」多機能チャートより

■アルー <7043>  774円 (+100円、+14.8%) ストップ高

 アルー <7043> [東証M]がストップ高。人材育成ビジネスを展開し、英会話サービスなどに積極展開している。26日取引終了後、世界最大級の人事・組織コンサルティング会社であるマーサーの日本法人とグローバル人材育成分野で業務提携の契約を締結したことを発表、これを材料視する買いを呼び込んだ。株価は26日に昨年来安値を更新するなど底値圏にあり、値ごろ感からの買い注文が入りやすい水準にあった。

■キョーリン <4569>  2,517円 (+243円、+10.7%)

 東証1部の上昇率トップ。キョーリン製薬ホールディングス <4569> が続急騰。一時12%超の上昇で2550円まで上値を伸ばし、今月14日につけた2600円を視界に捉える場面があった。政府がわずか15分程度で新型コロナウイルスに感染しているかが分かる装置の医療現場への導入を来月にも目指していることが判明したと一部で報じられ、これが同社の手掛ける検査機器であることから投資資金の流入が加速している。「ジーンソック」と呼ばれる検査機器でこれまで数時間を要した新型コロナの検査が、わずか15分に短縮できることから、多方面で需要が高まることが予想される。

■興研 <7963>  2,506円 (+142円、+6.0%)

 興研 <7963> [JQ]が急反発。東証が27日売買分から信用取引の臨時措置(委託保証金率を70%以上[うち現金40%以上]とする)を解除したことが買い材料視された。日証金も増担保金徴収措置を解除。

■医学生物 <4557>  3,800円 (+200円、+5.6%)

 医学生物学研究所 <4557> [JQ]が急反発。26日の取引終了後、新型コロナウィルス感染症「COVID-19」の検査試薬開発に着手したと発表しており、これが好感された。同社及びグループ会社のG&Gサイエンスが保有する遺伝子検査試薬の開発技術を用いて、汎用機器において測定が可能で、かつ検体処理能力の高いリアルタイムPCR試薬を短期間で開発し、供給するとしている。

■月島機械 <6332>  1,326円 (+57円、+4.5%)

 東証1部の上昇率6位。月島機械 <6332> が大幅反発。26日大引け後、20年3月期の連結経常利益を従来予想の63億円→74億円に17.5%上方修正。減益率が22.6%減→9.0%減に縮小する見通しとなったことが買い材料視された。豊富な受注残が順調に進捗し、売上高が計画を上回ることが利益を押し上げる。業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の22円→24円(前期は22円)に増額修正したことも評価材料となった。

■日経Dインバ <1357>  1,001円 (+40円、+4.2%)

 NEXT FUNDS 日経平均ダブルインバース・インデックス連動型上場投信 <1357> [東証E]が4連騰と戻り足を強めてきた。同銘柄は日経平均株価に逆連動するETFで変動率は日経平均のマイナス2倍に基本設定されている。全体相場が下値を模索する場面では上値指向を強めるが、ここリスクオフの相場環境で個人投資家を中心に買いを引き寄せている。テクニカル的にも26週移動平均線を上回ってきている。

■NEWART <7638>  769円 (+25円、+3.4%)

 NEW ART HOLDINGS <7638> [JQ]が大幅高で3日ぶりに反発。26日の取引終了後、21年3月期の配当予想について、記念配当20円を含む50円にすると発表しており、これが好感された。20年3月期に株式公開20周年を迎えることから普通配当30円に加えて記念配当を実施するという。なお、20年3月期は期末一括で普通配当30円を予定している。

■ピープル <7865>  957円 (+30円、+3.2%)

 ピープル <7865> [JQ]が大幅反発。26日大引け後、20年1月期の連結経常利益を従来予想の2.1億円→2.8億円に36.5%上方修正。減益率が50.0%減→31.8%減に縮小する見通しとなったことが買い材料視された。年明け以降の受注が想定以上に伸びたことが寄与。1月の売上高は大型屋内遊具類を中心に全カテゴリーで前年実績を上回った。

■川本産業 <3604>  2,234円 (+47円、+2.2%)

 川本産業 <3604> [東証2]が4日ぶり反発。同社は衛生材のトップメーカーで防護服などを手掛けており、新型コロナウイルスによる肺炎の感染拡大が続くなか、防疫関連の有力株として先駆して人気化した経緯がある。ここ、短期筋の利益確定売りで大きく値を崩していたが、25日移動平均線との上方カイ離解消で足もとはリバウンドを見込んだ買いが優勢となっている。また、中京医薬品 <4558> [JQ]も4日ぶりに急反騰、一時ストップ高に買われた。同社は配置医薬品の大手で除菌関連製品を手掛けることで人気化したが、川本産業同様にここ調整局面にあった。

■那須鉄 <5922>  11,390円 (+190円、+1.7%)

 那須電機鉄工 <5922> [東証2]が全般地合い悪のなか続伸。鉄塔の大手で、移動体通信では4G通信用金物製品が好調に推移して足もとの収益を押し上げている。更に商用化を目前に控える5G通信用も今後に期待が大きく、漸次受注を伸ばす見通しにある。20年3月期業績予想は従来予想を大きく上方修正し、営業利益段階で前期比倍増の17億円を見込んでいるが、21年3月期も5G関連の寄与で増益基調が維持される可能性がある。

■日水薬 <4550>  1,251円 (+16円、+1.3%)

 日水製薬 <4550> が全般波乱相場のなか反発。新型コロナウイルスの世界的な感染拡大が懸念されるなか、診断薬や検査キットを手掛ける銘柄の一角が注目されている。同社は臨床診断薬などを手掛け、子会社で医薬品事業にも展開する。会社側では「新型コロナに対応する取り組みも当然検討課題となっている」としており、関連株の一角として買いを引き寄せている。また、同社の過半の株式を日本水産 <1332> が保有しており親子上場関連としての側面でも思惑が高まりやすい。

■24セブン <7074>  1,187円 (+14円、+1.2%)

 トゥエンティーフォーセブン <7074> [東証M]が反発。同社が26日、低糖質食品をコンセプトとした新規事業を開始すると発表したことが買い材料視された。

■北沢産 <9930>  274円 (+3円、+1.1%)

 北沢産業 <9930> が全般急落相場に抗して続伸。26日に15%高と値を飛ばし東証1部の値上がり率トップに買われる人気となったが、27日も目先筋の利益確定売りを吸収し上値指向の強さをみせた。時価総額70億円弱の超小型株ながら、26日に100万株超の出来高を記録、27日も94.5万株の商いをこなしている。同社株の筆頭株主である光通信 <9435> が今年に入り保有株を買い増す動きをみせており、低位の株価と相まって上値への思惑が浮上している。学校や病院向けに抗菌仕様の配膳車などを手掛けていることで、新型肺炎の対策関連としてのテーマ性も内包している。

※27日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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