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【注目】前日に「売られた株!」総ザライ ―本日への影響は?―

パレモ・HD <日足> 「株探」多機能チャートより

■パレモ・HD <2778>  251円 (-23円、-8.4%)

 パレモ・ホールディングス <2778> [東証2]が急反落。同社が26日、2月既存店売上高は前年同月比7.7%減と5ヵ月連続で前年割れとなったと発表したことが売り材料視された。

■三社電機 <6882>  662円 (-51円、-7.2%)

 三社電機製作所 <6882> [東証2] が大幅3日続落。同社は26日大引け後(15:00)に配当修正を発表。従来未定としていた20年3月期の年間配当は13円(前期は28円)実施する方針とした。

■SUMCO <3436>  1,698円 (-128円、-7.0%)

 半導体ウエハー大手のSUMCO <3436> が大幅安で3日続落、車載マイコンを手掛けるルネサスエレクトロニクス <6723> が4日続落となるなど半導体関連株の下げが続いている。新型肺炎の感染拡大によりメモリーなどの半導体市況の回復も遅れるとの見方が強まり、ここにきてフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が高値から約10%下落するなど崩れ足となっている。26日の米国株市場でSOX指数は5日ぶりに切り返したが、わずかに0.2%の上昇にとどまっており、依然として上値に懐疑的な見方が強い。東京市場でも半導体関連株は押し目買いが入りにくい状況が続いている。

■ペッパー <3053>  756円 (-53円、-6.6%)

 ペッパーフードサービス <3053> が5日続落。26日に開催された19年12月期決算説明会で、「いきなり!ステーキ」74店舗を年内に閉店すると発表しており、これが嫌気された。同社では昨年11月に44店舗を閉店すると発表したが、これを含め直営・委託で48店舗、FC加盟店で26店舗を今期中に閉店する。閉店により自社内競合を回避し、既存店舗の売り上げを回復させるのが目的。一方、出店に関しては「いきなり!ステーキ」業態で2店舗を計画している。

■大和 <8601>  477.3円 (-24.6円、-4.9%)

 大和証券グループ本社 <8601> 、野村ホールディングス <8604> など大手をはじめ証券株が総じて軟調。27日は日経平均が2万2000円大台を割り込むなどリスク回避ムード一色となった。新型肺炎の感染拡大に対する懸念で投資家マインドが冷え切った状態にあり、追い証の発生も警戒される局面にある。足もとの売買代金は膨らんでいるものの中期的に投資マネーの離散による影響を受けるとの思惑から売りの対象となっている。

■日経レバ <1570>  19,170円 (-850円、-4.3%)

 NEXT FUNDS 日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信 <1570> [東証E]が4日続落。日経平均にリンクしたETFで価格変動率が2倍の値動きに基本設定されていることで、全体相場のボラティリティが高まる場面では個人投資家を中心とした短期資金の売り買いが活発化する。全体相場は新型コロナウイルスによる肺炎の感染拡大を嫌気してリスク回避ムード一色となっており、日経平均はフシ目として強く意識されていた2万2000円大台を遂に割り込んだ。日経レバはこれに追随する動きとなったが、売買代金は2768億円と、2位以下を文字通りケタ違いで引き離しており、マーケットの注目度の高さを映し出している。

■アーレスティ <5852>  460円 (-20円、-4.2%)

 アーレスティ <5852> が大幅安。同社は26日大引け後(16:00)に業績修正を発表。20年3月期の連結経常損益を従来予想の7億円の黒字→1.4億円の赤字(前期は29億円の黒字)に下方修正し、一転して赤字見通しとなった。

■大末建 <1814>  882円 (-30円、-3.3%)

 大末建設 <1814> が4日続落。26日の取引終了後、20年3月期業績予想の下方修正を発表したことが嫌気された。売上高は685億円から651億円(前期比0.4%増)に見直されたほか、営業利益は37億1000万円から27億6000万円(同29.2%減)、純利益は23億円1000万円から18億9000万円(同32.9%減)に修正された。受注時期が全体的に当初計画から遅れたことで売上高が減少したほか、手持ち工事で利益改善が計画通りに進まなかったことが業績の悪化要因となった。

■国際石開帝石 <1605>  958.5円 (-31.8円、-3.2%)

 国際石油開発帝石 <1605> 、石油資源開発 <1662> など資源開発関連株が売られた。ここ新型コロナウイルスによる肺炎の感染拡大に伴い世界景気減速に対する警戒感が強く、原油価格も需要減退の思惑から軟化傾向を強めている。25日に9営業日ぶりに1バレル=50ドル台を下回ったWTI原油先物価格だが、26日も下げ止まらず1ドル17セントの大幅安で48ドル73セントまで水準を切り下げており、これを背景に米国株市場ではシェブロンやエクソンモービルなどのエネルギー関連株が下落した。東京市場でも原油価格と株価連動性の高い資源開発関連株は下値模索が続いた。

■立花エレ <8159>  1,615円 (-51円、-3.1%)

 立花エレテック <8159> が3日続落。26日の取引終了後、20年3月期連結業績予想の下方修正を発表したことが嫌気された。売上高は1830億円から1700億円(前期比7.0%減)に修正されたほか、営業利益は67億2000万円から58億円(同12.1%減)、純利益は48億6000万円から42億円(同14.4%減)に見直された。中国市場が減速し、国内では企業の設備投資が停滞していることに加え、新型コロナウイルスの感染拡大の影響も懸念されるなか、同社のFAシステムや半導体デバイス事業はさえず、業績は当初見通しを下回って推移している。

■ガンホー <3765>  1,780円 (-24円、-1.3%)

 ガンホー・オンライン・エンターテイメント <3765> が3日続落。同社は26日取引終了後、パズルRPG「パズル&ドラゴンズ(パズドラ)」の韓国語版ダウンロード(DL)数が、22日付で累計300万を突破したと発表したが、市場の反応は限定的のようだ。パズドラは同社の収益の柱を担っており、これまで国内で5300万DLを突破しているが、北米で1300万DL、香港・台湾でも300万DLを達成しているという。

■名古屋銀 <8522>  3,250円 (-35円、-1.1%)

 名古屋銀行 <8522> が反落。26日取引終了後、自社株買いと自己株消却を発表したが、全体相場が下落するなか、同社株も売りに押される展開となった。特に、足もとでの金利低下は銀行にとっては利ザヤ縮小につながることが警戒されている。自社株買いでは、自己株式を除く発行済み株式総数の3.72%に相当する70万株、25億円を上限とする自社株取得枠を設定。27日の東京証券取引所の自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)において、70万株を約23億円の取得金額で買付けている。また、150万株(発行済み株式数の7.59%)を3月25日付で消却する予定だ。

※27日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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