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【市況】<マ-ケット日報> 2020年2月27日

 27日の市場は日経平均が大幅に4日続落。終値は前日比477円安の2万1948円で、昨年10月11日以来、約4カ月半ぶりの安値で取引を終えた。新型肺炎の感染拡大に比例するように下値を広げる展開。米国が経路を確認できない感染を確認したと発表したことも取引時間中の売り要因になった。今晩の米株安を見込んだ先物への仕掛け売りも入った模様。

 昨日の米国市場は新型肺炎の世界的な感染拡大を嫌気してダウ平均は5日続落。昨年10月下旬以来の2万7000ドル割れとなった。連日の急落で自律反発狙いの買いが先行し、午前中に461ドルも上げる場面があったが、ブラジルで新型肺炎の初の感染者が見つかったことで改めて売り直される展開となった。事態収束のメドが立たず投資家心理は萎縮している。

 さて、東京市場は米株安、円高という外部環境の悪化に米国での感染拡大懸念、そして国際オリンピック委員会の委員が東京五輪開催延期の可能性に言及したことで投資家心理が一段と冷やされた。先物への仕掛け売りも加わり日経平均は2万2000円の大台割れへ。ケイ線的にも下値200日移動平均線(2万2194円)を割り込み長期的な上昇トレンドにも翳りが出始めている。トピックス、東証2部指数、ジャスダック平均もすでに同線を割り込んでいることから調整は一段深い局面へ移行したといえそうだ。(ストック・データバンク 編集部)

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