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【注目】前日に「買われた株!」総ザライ ―本日につながる期待株は?―

リアルワルド <日足> 「株探」多機能チャートより

■リアルワールド <3691>  1,356円 (+300円、+28.4%) ストップ高

 リアルワールド <3691> [東証M]がストップ高。ここ急速人気化しており25日はストップ高で4ケタ大台乗せ。26日も値幅制限上限まで買われる人気となった。ネット上で個人に仕事を仲介するクラウドソーシング事業を展開しており、テレワーク 巣ごもり消費関連のテーマに乗る銘柄として注目を集めている。業績は低迷しているが、それだけに投資ファンドなど機関投資家が保有する株が少なく、上昇局面で戻り売りを浴びにくい強みがある。

■fonfun <2323>  417円 (+80円、+23.7%) ストップ高

 fonfun <2323> [JQ]がストップ高。同社は法人向けにリモートメールやリモートトーク、リモートブラウズなどのリモートソリューションを提供しており、テレワーク関連としてにわかに人気が高まったようだ。新型コロナウイルスによる肺炎の感染拡大を受けて、政府の新型コロナウイルス感染症対策の基本方針でも「テレワークや時差出勤の推進などを強力に呼びかける」としており、26日も資生堂 <4911> や電通グループ <4324> などで在宅勤務への取り組みが判明。これを受けてテレワーク関連には引き続き思惑的な買いが流入した。

■アイスタディ <2345>  1,004円 (+150円、+17.6%) ストップ高

 アイスタディ <2345> [東証2]がストップ高。同社株は25日に値幅制限いっぱいに買われていたが、26日も物色人気が続き上げ足を加速させる展開となった。同社はシステムエンジニア向け中心にeラーニングなど学習ソフトの製販を手掛けている。25日取引終了後、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、企業向けオンライン学習システム「SLAP」を、臨時休校の恐れがある学校教育機関向けの教育支援ツールとして提供開始することを発表、これを材料視する買いを呼び込んだ。

■北沢産業 <9930>  271円 (+35円、+14.8%)

 東証1部の上昇率トップ。北沢産業 <9930> が6日ぶり急反騰。全体相場は先駆していた中小型株が大きく売り込まれるなか、株価低位の銘柄に資金が集まりやすくなっている。同社株は株価200円台で値ごろ感があり、市場では「今年に入ってから実質筆頭株主の光通信 <9435> が買い増す動きをみせていることで思惑がある」(国内中堅証券)という指摘が出ている。更に、新型コロナウイルス関連としては「抗菌仕様の配膳車などを手掛けていることで、今後病院や学校向けなどで需要が高まる」(同)との見方も、買い手掛かり材料となったようだ。

■ファイズHD <9325>  799円 (+100円、+14.3%) ストップ高

 東証1部の上昇率2位。ファイズホールディングス <9325> がストップ高。時価総額100億円未満の小型株で今月10日から祝日を挟み13日にかけ3日連続ストップ高を演じその後も上値を指向する強さをみせたが、直近は全体波乱相場に流されいったん調整を入れていた。新型肺炎の感染拡大で巣ごもり消費がテーマとして浮上するなか、米アマゾンを主要顧客にEC事業者向けの荷物の取り扱いを主力とする同社株は関連有力株として投資資金の物色対象となった。

■アプリックス <3727>  236円 (+29円、+14.0%)

 IoT 製品向けソリューションの開発を手掛けるアプリックス <3727> [東証M]が急反騰。25日大引け後、非開示だった業績予想を発表。20年12月期の連結営業損益が5000万円の黒字(前期は1億7700万円の赤字)に浮上する見通しとなったことが買い材料視された。今期はネスレ向けをはじめシステム受託開発が伸びるほか、主力とするビーコンの販売を強化し、テクノロジー事業の収益が好転する。昨年8月に買収したMVNO事業のスマートモバイルコミュニケーションズの業績が通期寄与することも黒字浮上に貢献する。併せて、リアルタイム組込み機器向けIoTエッジ機器開発キット「EDGENGINE」を5月に販売する予定であることを明らかにした。

■VIX短先物 <1552>  6,490円 (+690円、+11.9%)

 国際のETF VIX短期先物指数 <1552> [東証E]が4日続急騰。同ETFは「恐怖指数」と称される米VIX指数とリンクしており、米国市場の波乱時には上昇する特性を持つ。25日の米VIX指数は前日に比べ2.82(11.27%)ポイント高の27.85と前日に続き急騰した。米国内で新型肺炎の感染が拡大することへの懸念などを背景に同日のNYダウは879ドル安となった。これを受け、VIX指数は急伸し一時30.75まで上昇する場面があった。

■サニックス <4651>  461円 (+41円、+9.8%)

 東証1部の上昇率4位。サニックス <4651> が5連騰。政府が25日に発表した新型コロナウイルス感染症対策の基本方針で、新型コロナウイルスの感染が疑われる患者の外来での対応については、「一般の医療機関で、診療時間や動線を区分する等の感染対策を講じた上で、新型コロナウイルスへの感染を疑う患者を受け入れる」とある。これを受けて感染症発生時の消毒・汚染除去業務や感染性廃棄物の適切な処理など院内感染予防事業を手掛ける同社に思惑的な買いが入ったようだ。

■オイシックス <3182>  1,223円 (+99円、+8.8%)

 オイシックス・ラ・大地 <3182> [東証M]が急反発。同社は安心で安全な農産品や加工食品、ミールキットなどの食品宅配を展開していることから、新型コロナウイルスによる肺炎の感染拡大を受けて、外出を控える消費者の需要取り込みへの思惑が働いたようだ。

■理ビタ <4526>  4,000円 (+190円、+5.0%)

 理研ビタミン <4526> が反発。25日大引け後、3月31日現在の株主を対象に1→2の株式分割を実施すると発表したことが買い材料視された。最低投資金額が現在の2分の1に低下することから、株式流動性の向上と投資家層の拡大を期待する買いが向かった。

■TDCソフト <4687>  895円 (+32円、+3.7%)

 TDCソフト <4687> が4日ぶりに大幅反発。25日の取引終了後、未定としていた期末一括配当を24円にすると発表。前期実績に対して2円の増配になる予定であることが好感された。

■キヤノン <7751>  2,821.5円 (+97.5円、+3.6%)

 キヤノン <7751> が8日ぶりに大幅反発。25日の取引終了後、上限を1920万株(発行済み株数の1.80%)、または500億円とする自社株買いを発表しており、これを好材料視した買いが入った。取得期間は2月26日から5月27日までで、資本効率の向上を図るとともに将来の株式交換など機動的な資本戦略に備えるのが目的としている。また、子会社のキヤノンメディカルシステムズが同日、迅速な新型コロナウイルス遺伝子検査システムの開発を開始したと発表したことも好材料視された。日本医療研究開発機構(AMED)の「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の診断法開発に資する研究」における「迅速診断キットの基盤的研究開発」に長崎大学などの協力を得て参画し開発に取り組むとしている。

■ニューテック <6734>  2,672円 (+74円、+2.9%)

 ニューテック <6734> [JQ]が6連騰と強力な上げ足をみせた。25日は400円を超える上昇をみせたが、26日も目先筋の利食いをこなし一時347円高の2945円まで上値を伸ばした。今年1月14日につけた上場来高値3050円も視界に捉えている。ストレージ開発・販売を主力に人工知能(AI)やディープラーニング分野に積極展開、将来的な成長期待が強い。ハードとソフトが一体化したオールイン型の深層学習環境「Deep Station」が注目を浴びており、4月に行われる「第4回 AI・人工知能EXPO」にも出展を予定している。20年2月期営業利益は2億6000万円(前期比24%増)予想と好調。21年2月期も来月から販売を開始する産業機器向け小型NAS製品などが牽引する見込みで、研究開発コストをこなし利益成長が続く。

■プラザクリエ <7502>  388円 (+10円、+2.7%)

 プラザクリエイト本社 <7502> [JQ]が5日続伸。25日大引け後、発行済み株式数(自社株を除く)の1.56%にあたる20万株(金額で8000万円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は2月26日から6月30日まで。

■大塚商会 <4768>  4,860円 (+85円、+1.8%)

 大塚商会 <4768> が反発。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が25日付で、投資判断「ニュートラル」を継続しつつ、目標株価を3950円から4400円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。同証券では、保守的だったパソコンなどSI関連商品の粗利率の引き上げや、文科省が推進するGIGAスクール構想の恩恵を織り込み、20年12月期の営業利益予想を520億円から575億円へ、21年12月期を同550億円から610億円へ引き上げている。

■メイテック <9744>  5,400円 (+70円、+1.3%)

 メイテック <9744> が11日ぶりに反発。25日の取引終了後、3月31日付で30万株(発行済み株数の1.02%)の自社株を消却すると発表しており、これを好材料視した買いが入った。なお、消却後の発行済み株数は2900万株になる予定だ。

■ディディエス <3782>  270円 (+3円、+1.1%)

 ディー・ディー・エス <3782> [東証M]が4日ぶりに反発。25日の取引終了後、タッチ型指紋センサー「UBF-Touch」をリリースしたと発表しており、新製品への期待が買いにつながった。新製品は、ディディエスが従来から取り扱っているスワイプ型指紋センサーではなくタッチ型指紋センサーを採用し、軽くセンサー部にタッチするだけで認証が可能。これにより認証時の操作性を高めるとともに、USBの向きや位置・方向などに影響されない指紋の読み取りを可能とし、可用性を大幅に高めたのが特徴という。また、タッチ型指紋センサーならではの指紋の読み取り範囲が狭域になることによる認証精度の低下や、偽造指防止対策の困難さを招く懸念に対して、同社では従来のハイブリッド指紋認証方式に替わるタッチ型指紋センサー向けの新認証アルゴリズムを開発している。

※26日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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