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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:キヤノン、オイシックス、アイスタディ

オイシックス <日足> 「株探」多機能チャートより
■オイシックス・ラ・大地 <3182>  1,200円  +76 円 (+6.8%)  11:30現在
 オイシックス・ラ・大地<3182>が急反発。同社は安心で安全な農産品や加工食品、ミールキットなどの食品宅配を展開していることから、新型コロナウイルスによる肺炎の感染拡大を受けて、外出を控える消費者の需要取り込みへの思惑が働いているようだ。

■キヤノン <7751>  2,830円  +106 円 (+3.9%)  11:30現在  東証1部 上昇率8位
 キヤノン<7751>が8日ぶりに反発している。25日の取引終了後、上限を1920万株(発行済み株数の1.80%)、または500億円とする自社株買いを発表しており、これを好材料視した買いが入っている。取得期間は2月26日から5月27日までで、資本効率の向上を図るとともに将来の株式交換など機動的な資本戦略に備えるのが目的としている。また、子会社のキヤノンメディカルシステムズが同日、迅速な新型コロナウイルス遺伝子検査システムの開発を開始したと発表したことも好材料視されている。日本医療研究開発機構(AMED)の「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の診断法開発に資する研究」における「迅速診断キットの基盤的研究開発」に長崎大学などの協力を得て参画し開発に取り組むとしている。

■理研ビタミン <4526>  3,935円  +125 円 (+3.3%)  11:30現在
 理研ビタミン <4526> が反発。25日大引け後、3月31日現在の株主を対象に1→2の株式分割を実施すると発表したことが買い材料視された。最低投資金額が現在の2分の1に低下することから、株式流動性の向上と投資家層の拡大を期待する買いが向かった。

■USENHD <9418>  1,610円  -75 円 (-4.5%)  11:30現在
 USEN-NEXT HOLDINGS <9418> が続落。25日大引け後、宇野康秀社長などによる870万株の売り出しと、オーバーアロットメントによる上限130万株の売り出しを実施すると発表したことが売り材料視された。売り出し株式数は最大で1000万株と発行済み株式数の16.6%におよぶ規模とあって、株式の需給悪化が懸念された。売出価格は3月4日から9日までのいずれかの日に決定される。

■セントラルスポーツ <4801>  2,715円  -108 円 (-3.8%)  11:30現在
 セントラルスポーツ<4801>やルネサンス<2378>、東祥<8920>などスポーツクラブやフィットネスクラブ関連が軒並み安となっている。千葉県が25日、これまで同県で確認された感染者13人のうち、3人が市川市内の同じスポーツクラブを利用していたと発表したことを受けて、スポーツクラブの利用客の減少が懸念されているようだ。

■国際石油開発帝石 <1605>  985.5円  -34.5 円 (-3.4%)  11:30現在
 国際石油開発帝石<1605>が続落、フシ目の1000円大台を割り込んだ。新型肺炎の世界的な感染拡大が原油需要を減退させるとの思惑がWTI原油先物価格にも反映されている。前日のWTI原油先物価格は終値ベースで前日比1ドル53セント安の1バレル=49ドル90セントと急落、50ドル台を割り込んだ。これを受け前日の米国株市場ではシェブロンやエクソンモービルなどエネルギー関連株が売られ、全体相場の下げを助長した。東京市場でも、同社株など原油市況と株価連動性の高い資源開発関連に売りを誘っている。

■日経レバ <1570>  19,910円  -490 円 (-2.4%)  11:30現在
 NEXT FUNDS 日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信<1570>が続落。テクニカル的にも26週移動平均線をマドを開けて下放れる形となり、下降トレンド転換を示唆している。新型肺炎の感染拡大で世界景気に与える影響が米国でも深刻視され始めている。東京市場では、先物主導の売りで日経平均は一時400円超の下げをみせるなどリスク回避の流れが強い。日経平均株価にリンクされたETFで価格変動率が2倍に設定されている日経レバも大きく下値を探る展開で、売買代金も群を抜く。上場企業で全市場を通じての売買代金トップはソフトバンクグループ<9984>だが、10時20分現在、その4倍近い水準をこなしている。

■ルネサス <6723>  724円  -12 円 (-1.6%)  11:30現在
 ルネサスエレクトロニクス<6723>が3日続落となっている。25日の取引終了後、上限を2000万株(発行済み株数の1.17%)、または100億円とする自社株買いを発表したが、全般相場安もあって好反応の動きは限定的のようだ。取得期間は3月26日から21年3月25日まで。株主への利益還元と資本効率の向上及び経営環境の変化に対応した機動的な資本戦略の遂行を図るのが目的としている。

■三菱UFJ <8306>  549.1円  -7.2 円 (-1.3%)  11:30現在
 三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>をはじめメガバンク株が軟調。新型コロナウイルスによる肺炎の感染拡大は世界経済に与える影響を懸念する動きが強まっており、前日の米株市場ではNYダウなど主要指数が続急落。この米株安の一方で、安全資産である米国債が買われる展開となっており、米10年債利回りは取引時間中に1.30%台、終値ベースでも1.35%台まで急低下、史上最低水準まで切り下がった。前日の米国株市場ではゴールドマン・サックス、JPモルガン、シティグループ、バンクオブアメリカなど大手金融機関が軒並み売られており、これを受け東京市場でも米国事業を展開するメガバンクなどには売りを誘発している。

■東京エレクトロン <8035>  24,000円  -285 円 (-1.2%)  11:30現在
 東京エレクトロン<8035>、アドバンテスト<6857>など半導体製造装置関連株が軟調。前日の米国株市場ではマイクロンテクノロジーやエヌビディアなどが大幅な下げをみせるなど半導体関連株が安く、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は3%強の下落で4日続落となった。同指数は19日に史上最高値をつけたが、新型肺炎に対する懸念を背景にそこから4営業日で12%近い大幅調整となっている。ただ、半導体市況は在庫調整の進展に加え5G関連投資の拡大により構造的に回復局面にあるとの見方もあり、下値では値ごろ感から押し目買いも入り始めているようだ。

■fonfun <2323>  417円  +80 円 (+23.7%) ストップ高   11:30現在
 fonfun<2323>がストップ高の417円に買われている。同社は法人向けにリモートメールやリモートトーク、リモートブラウズなどのリモートソリューションを提供しており、テレワーク関連としてにわかに人気が高まっているようだ。新型コロナウイルスによる肺炎の感染拡大を受けて、政府の新型コロナウイルス感染症対策の基本方針でも「テレワークや時差出勤の推進などを強力に呼びかける」としており、この日も資生堂<4911>や電通グループ<4324>などで在宅勤務への取り組みが判明。これを受けてテレワーク関連には引き続き思惑的な買いが流入している。

■リアルワールド <3691>  1,303円  +247 円 (+23.4%) 一時ストップ高   11:30現在
 リアルワールド<3691>が大幅高で4連騰。ネット上で個人に仕事を仲介するクラウドソーシング事業を展開しており、テレワークや巣ごもり消費関連のテーマに乗る銘柄として注目を集めている。業績は低迷しているが、それだけに投資ファンドなど機関投資家が保有する株が少なく、上昇局面で戻り売りを浴びにくい強みがある。

■アイスタディ <2345>  1,004円  +150 円 (+17.6%) ストップ高買い気配   11:30現在
 アイスタディ<2345>が寄り付き大量の買い注文に値がつかないまま水準を切り上げている。同社株は前日に値幅制限いっぱいに買われていたが、きょうも物色人気が続き上げ足を加速させる展開。同社はシステムエンジニア向け中心にeラーニングなど学習ソフトの製販を手掛けている。25日取引終了後、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、企業向けオンライン学習システム「SLAP」を、臨時休校の恐れがある学校教育機関向けの教育支援ツールとして提供開始することを発表、これを材料視する買いを呼び込んでいる。

■ファイズHD <9325>  799円  +100 円 (+14.3%) ストップ高   11:30現在  東証1部 上昇率2位
 ファイズホールディングス<9325>はストップ高に買われる人気となっている。時価総額100億円未満の小型株で今月10日から祝日を挟み13日にかけ3日連続ストップ高を演じその後も上値を指向する強さをみせたが、直近は全体波乱相場に流されいったん調整を入れていた。新型肺炎の感染拡大で巣ごもり消費がテーマとして浮上するなか、米アマゾンを主要顧客にEC事業者向けの荷物の取り扱いを主力とする同社株は関連有力株として投資資金の物色対象となっている。

●ストップ高銘柄
 fonfun <2323>  417円  +80 円 (+23.7%) ストップ高   11:30現在
 など、3銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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