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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:富士フイルム、サーバワクス、ACCESS

富士フイルム <日足> 「株探」多機能チャートより
■サーバーワークス <4434>  14,190円  +880 円 (+6.6%)  11:30現在
 21日に業績修正を発表。「今期経常を15%上方修正・最高益予想を上乗せ」が好感された。
 サーバーワークス <4434> [東証M] が2月21日大引け後(15:00)に業績修正を発表。20年2月期の経常利益(非連結)を従来予想の3.6億円→4.2億円(前期は3.3億円)に15.2%上方修正し、増益率が9.9%増→26.6%増に拡大し、従来の2期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。
  ⇒⇒サーバーワークスの詳しい業績推移表を見る
 同時に発表した「デジタルプロダクト開発のモンスター・ラボと資本業務提携」も買い材料。

■富士フイルム <4901>  5,719円  +305 円 (+5.6%)  11:30現在  東証1部 上昇率7位
 富士フイルムホールディングス<4901>が大幅高、主力大型株が軒並み大きく売り込まれるなかにあって異彩を放っている。同社が2008年に買収した富山化学が開発した「アビガン」は新型インフルエンザ薬として注目されていたが、これが新型コロナウイルスにも効果があるとの見方から物色人気を集めている。厚生労働省は22日、新型肺炎患者を対象にこの薬の投与を始めたことを発表しており、同社株に買いを誘導している。

■ACCESS <4813>  1,010円  +52 円 (+5.4%)  11:30現在
 ACCESS <4813> [東証M]が5日続伸。21日大引け後、東証が28日付で市場1部に市場変更すると発表したことが買い材料視された。発表を受け、TOPIX連動型ファンドの組み入れ需要を見越した先回り的な買いに加え、知名度の高まりや株式流動性の向上を期待する買いが向かった。

■ファンコミ <2461>  451円  +15 円 (+3.4%)  11:30現在  東証1部 上昇率10位
 ファンコミュニケーションズ<2461>が高い。前週末21日の取引終了後、自社株買いを実施すると発表しており、全般安のなかにあっても力強い動きとなっている。今回発表の自社株買いは、上限を250万株(発行済み株数の3.30%)、または10億円としており、取得期間は3月2日から5月29日まで。機動的な資本政策の遂行や株主へのより一層の利益還元を図るのが目的としている。

■ユニゾホールディングス <3258>  6,010円  +160 円 (+2.7%)  11:30現在
 ユニゾホールディングス<3258>が続伸し新高値。米投資ファンドのブラックストーン・グループは24日、ユニゾHDに対するTOB(株式公開買い付け)価格を6000円に引き上げると発表した。従来は5600円だった。これを受け、この日の株価はTOB価格にサヤ寄せする動きとなっている。同社を巡っては、米ブラックストーンとユニゾHD従業員と米投資ファンドのローンスターが設立したチトセア投資、それに米フォートレス・インベストメント・グループによる買収合戦となっている。

■テラスカイ <3915>  3,515円  +75 円 (+2.2%)  11:30現在
 テラスカイ<3915>が上値追い継続。全体暴落相場のなか、朝方はウリ気配スタートとなったが、その後は押し目買いが優勢となりプラス圏に切り返す頑強ぶりをみせている。一時125円高の3565円まで浮上し、昨年来高値圏で売り物こなしている。米セールスフォース・ドットコムのシステムを主軸にクラウド導入ビジネスを展開し、アマゾンのAWS案件でも実績が高い。子会社Quemix(キューミックス)を設立してIBMとの協業で量子コンピューター分野を積極的に開拓中。また、同社が手掛けるソーシャルウェア「mitoco(ミトコ)」も注目されている。堅牢なセキュリティーに加えて、IoTの技術により人だけでなく、会議室の利用状況をリアルタイムに把握するといったモノやコトにもコミュニケーションの範囲を拡張できる高機能が強みで、テレワーク関連の切り口でも人気素地を開花させた。

■日経レバ <1570>  20,490円  -1,260 円 (-5.8%)  11:30現在
 NEXT FUNDS 日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信<1570>が急落。2万円大台割れとなれば昨年10月以来約4カ月ぶりとなるところだったが、踏みとどまりその後は下げ渋っている。売買代金は全市場を通じて群を抜いている。日経平均株価に連動するETFで価格変動率は日経平均の2倍に設定されており、そのボラテイリティの高さから、全体相場の値動きが荒い局面では個人投資家を中心とした短期資金の物色ターゲットとなりやすい。きょうは、新型肺炎の世界的な感染拡大を背景に、世界同時株安の流れのなか全体指数が急落しており、同銘柄もそれに追随する動きとなっている。

■藤森工業 <7917>  3,145円  -170 円 (-5.1%)  11:30現在
 藤森工業<7917>は大幅反落している。前週末21日の取引終了後、血栓形成能測定装置「T-TAS01」システムが米国食品医薬品局(FDA)から医療機器承認を取得したと発表したが、全般安もあって市場の反応は限定的だ。T-TASは、世界初の血流下で血栓形成能を定量的に観測できる装置で、なかでも医療用途に開発したT-TAS01システムはアスピリン、クロピドグレル、プラスグレル、チカグレロールなどの抗血小板療法を受けている患者や、フォン・ヴィレブランド病、グランツマン血小板無力症といった先天性血小板機能異常の患者の血小板血栓形成能(一次止血機能)を分析・評価する検査システム。既に欧州では19年3月から17カ国をカバーする7つの販売代理店で販売を行っており、今回のFDAからの医療機器承認取得により、米国でも今夏頃には販売を開始する予定という。

■Jティッシュ <7774>  805円  -39 円 (-4.6%)  11:30現在
 ジャパン・ティッシュ・エンジニアリング<7774>が大幅反落している。前週末21日の取引終了後、20年3月期の単独業績予想について、売上高30億8000万円から23億円(前期比2.4%減)へ、営業損益を1億600万円の黒字から3億円の赤字(前期3億4900万円の赤字)へ、最終損益を8600万円の黒字から3億5100万円の赤字(同3億3300万円の赤字)へ下方修正したことが嫌気されている。再生医療製品事業のうち、自家培養表皮ジェイスで先天性巨大色素性母斑の待機患者の治療が一巡したことによる需要減の影響が想定以上に大きかったことが要因という。また、再生医療受託事業で一部の詳細仕様決定や契約締結、技術の移管などに想定以上の時間を要し事業の進捗が遅れていることなども響くとしている。

■ファーストリテイリング <9983>  56,430円  -2,430 円 (-4.1%)  11:30現在
 ファーストリテイリング<9983>が急落、一時3400円安という同社株にとっては滅多にない下げ幅を記録、日経平均のマイナス寄与度では断トツの影響を与えている。きょうは新型肺炎の感染拡大を受けた世界同時株安の流れにのまれ、日経平均は2万3000円台を大きく割り込む下落に見舞われているが、海外短期筋のアルゴリズム取引による先物への売りが下げを助長しており、同社株は株式需給面から裁定解消売りの直撃を受ける形となった。また、ファンダメンタルズ面でも中国での販売戦略に支障が生じており、収益への下方修正圧力が警戒されている。

■西松屋チェーン <7545>  863円  -37 円 (-4.1%)  11:30現在
 西松屋チェーン<7545>が6日続落している。前週末21日の取引終了後、20年2月期の連結業績予想について、売上高を1450億円から1428億8000万円(前期比3.4%増)へ、営業利益を46億7000万円から18億円(同50.0%減)へ、純利益を29億3000万円から9億2400万円(同57.6%減)へ下方修正したことが嫌気されている。粉ミルクやベビーフード、調乳用品などの食料品関係や服飾雑貨が引き続き好調に推移したほか、客数も増加したが、衣料品分野で冬物衣料が立ち上がり時期の天候不順や暖冬の影響で苦戦し売上高が伸び悩んだ。また、冬物衣料の最終処分にかかる値下げロス額の増加も織り込んだとしている。同時に、2月度(1月21日~2月20日)の月次売上高速報を発表しており、既存店売上高は前年同月比12.6%増と4カ月連続で前年実績を上回った。衛生用品や紙おむつなどの消耗品、服飾雑貨などが好調だったほか、冬物クリアランスセールの実施で客数が大きく伸びたことが寄与した。なお、通期既存店売上高は前期比1.0%増だった。

■デジタルガレージ <4819>  3,875円  -125 円 (-3.1%)  11:30現在
 デジタルガレージ<4819>が続落している。前週末21日の取引終了後、従来未定としていた20年3月期の期末一括配当について、前期比10円増の38円にすると発表したが、全般相場の下落もあって好反応の動きは限定的となっている。普通配当28円に加えて、21年3月期で創立25周年を迎えるのを記念して10円の記念配当を実施するとしている。

■東京エレクトロン <8035>  24,230円  -615 円 (-2.5%)  11:30現在
 東京エレクトロン<8035>、アドバンテスト<6857>など半導体製造装置関連株が一斉に売られる展開となっている。新型肺炎の感染拡大の影響を懸念して、前日の米国株市場ではNYダウが1000ドル超の下落となったが、これまで強さをみせてきた半導体関連株も軒並み安。半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)はNYダウの下落率を大きく上回る4.7%強の暴落をみせており、これを受けて東京市場でも同関連株をいったんポジションから外す動きを誘発している。

■村田製作所 <6981>  6,206円  -50 円 (-0.8%)  11:30現在
 村田製作所<6981>、太陽誘電<6976>などの電子部品株の下げがきつく軒並みウリ気配で始まった。新型肺炎の感染拡大の影響は、iPhoneの好調が伝えられていた米アップルの業績にも影を落としており、20年1~3月期の売上高見通しを下方修正するなどでマーケットの不安心理を煽っている。そうしたなか、前日の米国株市場で、アップルの株価は終値ベースで4.75%安と大きく売り込まれており、テクニカル的にも一気に中長期波動の分水嶺である75日移動平均線近辺まで水準を切り下げた。これを受けて、東京市場でもアップルの有力サプライヤーである電子部品株に売りがかさんでいる。

■ネットワンシステムズ <7518>  2,432円  -8 円 (-0.3%)  11:30現在
 ネットワンシステムズ<7518>は下げ幅縮小。資産運用の世界的大手である米キャピタル・グループ傘下のキャピタル・リサーチ・アンド・マネージメントがこの日、財務省に変更報告書を提出し、キャピタル・リサーチと共同保有者のネットワン株式保有割合が14.22%から15.76%に上昇したことが判明。キャピタルは今月に入り、同社株を買い増しており、需給思惑が強まっているようだ。

■ソフトフロン <2321>  191円  +50 円 (+35.5%) ストップ高   11:30現在
 ソフロントホールディングス<2321>が大幅高で4日続伸している。傘下のソフトフロントがテレビ会議ソフトなどを手掛けていることから、テレワーク関連として注目が高まっていたことに加えて、この日の朝方、クラウド自動電話サービス「telmee(テルミー)スクリプトコール」が明和ライフサポート(東京都渋谷区)の管理員休務受付に採用されたと発表しており、これを好感した買いが入っている。明和ライフサポートはマンションを中心とした管理員業務・清掃業務を手掛ける企業で、管理員や清掃員の電話による休務連絡などで担当部署の負荷が大きいという課題があったことから、受付業務の一部をtelmeeスクリプトコールによる自動受付に移行することにしたという。これにより、担当部署の従業員は本来の業務に注力できるほか、業務全体の効率アップを図れるなどの効果があるという。

■ブイキューブ <3681>  916円  +150 円 (+19.6%) ストップ高   11:30現在
 ブイキューブ<3681>は全体波乱相場のなかにあって投資資金の流入が加速。値幅制限上限の150円高となり3日連続のストップ高、2016年10月以来約3年半ぶりに900円台に乗せた。Web会議など遠隔地にいる人同士を映像でつなげる配信ビジネスを展開しており、新型肺炎の影響で大勢の人間が一堂に会するイベントが減少するなかで、同社の商機が高まるとの思惑が人気を後押ししている。

●ストップ高銘柄
 星医療酸器 <7634>  4,920円  +700 円 (+16.6%) ストップ高   11:30現在
 すららネット <3998>  7,040円  +1,000 円 (+16.6%) ストップ高   11:30現在
 リアルワールド <3691>  1,056円  +150 円 (+16.6%) ストップ高   11:30現在
 など、5銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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