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【市況】東京株式(大引け)=78円高、円安好感で続伸も買い一巡後は急速に伸び悩む

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 20日の東京株式市場は買い優勢の展開となり、日経平均は一時400円あまり上昇する局面もあった。ただ前場後半から伸び悩み、後場は急速に上げ幅を縮小した。

 大引けの日経平均株価は前営業日比78円45銭高の2万3479円15銭と続伸。東証1部の売買高概算は11億7403万株、売買代金概算は2兆1810億1000万円。値上がり銘柄数は744、対して値下がり銘柄数は1298、変わらずは118銘柄だった。

 きょうの東京市場は、前日の欧米株高に加えて、外国為替市場でドルを買う動きが加速し、1ドル=111円台前半まで急速に円安方向に振れたことなどを好感して朝方は大きく買いが先行した。日経平均の上げ幅は400円を超える場面があった。ただ、感染拡大が続く新型肺炎に対する警戒感は根強く、買い一巡後は伸び悩む展開に。後場に入ると横浜港で検疫を受けていたクルーズ船の乗客2人が死亡したことが伝わり、これに反応したアルゴリズム取引とみられる先物売りを絡め、日経平均は急速に上げ幅を縮小。マイナス圏には入らなかったものの一時は20円あまりの上昇まで水準を切り下げる場面があった。日経平均はその後再び上値指向となったが、値下がり銘柄数が多く、大引け時点では1300近い銘柄が下落し値上がり数を大きく上回った。

 個別では、ソフトバンクグループ<9984>、ソニー<6758>が買われ、トヨタ自動車<7203>、ホンダ<7267>など自動車株も上昇した。信越化学工業<4063>、キーエンス<6861>、TDK<6762>なども買い優勢だった。有機合成薬品工業<4531>が前日に続きストップ高で買い物を残し、ブイキューブ<3681>、ミサワ<3169>も値幅制限いっぱいに買われた。セグエグループ<3968>、ファイズホールディングス<9325>も値を飛ばした。JCRファーマ<4552>も活況高。

 半面、セブン&アイ・ホールディングス<3382>が急落、ファーストリテイリング<9983>も軟調。資生堂<4911>、武田薬品工業<4502>も売りに押された。前田道路<1883>が大幅安、日本エアーテック<6291>、ニイタカ<4465>なども大きく売られた。ビジョン<9416>などの下げも目立つ。サイボウズ<4776>、スルガ銀行<8358>も値を下げた。

出所:MINKABU PRESS

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