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【注目】前日に「買われた株!」総ザライ (1) ―本日につながる期待株は?―

マーケットE <日足> 「株探」多機能チャートより

■マーケットE <3135>  2,263円 (+400円、+21.5%) ストップ高

 マーケットエンタープライズ <3135> [東証M]がストップ高。同社はネットでリユース品を取り扱っており、国内でも新型肺炎の感染拡大で外出せずに在宅の割合が増えるなか、巣ごもり消費の一角を担う銘柄として見直し買いの動きが出た。株価は20年6月期第2四半期(19年7-12月)営業利益が前年同期比倍増となる3億900万円と好調だったが、株価は全体地合い悪のなか利益確定売りにマドを開けて水準を切り下げていた。実態面は良好で目先リバウンドを見込んだ買いが集中した。

■アクリート <4395>  929円 (+150円、+19.3%) ストップ高

 アクリート <4395> [東証M]がストップ高。18日の取引終了後、NTTドコモ <9437> 、KDDI <9433> 、ソフトバンク <9434> の「+メッセージ」公式アカウントサービスを一元的に企業や自治体などに提供するサービスを開始すると発表しており、これが好感された。同サービスは、携帯電話番号を用いて企業や自治体などが個人に対してメッセージを送信する際に、「+メッセージ」利用者にはリッチコンテンツなどを含むメッセージを、「+メッセージ」非利用者にはSMSによるテキストメッセージを送るというサービス。アクリートが保有特許を活用して行い、配信プラットフォームがメッセージ送信手段、コンテンツを適切に選択することで、利用企業は送信先ユーザがどちらを利用できるのかを意識することなく送信することが可能となるのが特徴という。20年3月以降、パートナー企業によるトライアルの受付を開始する予定。なお、20年12月期業績への影響は軽微としている。

■多摩川HD <6838>  2,741円 (+319円、+13.2%)

 多摩川ホールディングス <6838> [JQ]が続急騰。前週末14日に発表された19年4-12月期決算を境に利益確定売りを急ぐ動きが出て株価を急落させたが、18日後場から売られ過ぎとみた押し目買いの動きが顕在化した。19日は、全体相場が落ち着きを取り戻しており、これまで売り込まれた中小型株のリバウンドを狙う動きが活発、同社株もその一角に入った。回路素子や計測器の開発販売を行うが、次世代通信規格「5G」関連機器の受託開発も手掛け、受注高の拡大に反映されている。5Gの国内商用化を目前に関連有力株として注目度が高まっている。

■ニューテック <6734>  2,022円 (+199円、+10.9%)

 ニューテック <6734> [JQ]が続急騰。ストレージ開発・販売主力とし、人工知能(AI)やディープラーニング分野にも積極的に踏み込み、企業や大学、研究機関向けを中心に「深層学習ワークステーション」を販売するなど需要を開拓している。AI関連株の一角として存在感を高めているが、足もとの業績も好調で20年2月期第3四半期(19年3-11月)営業利益は前年同期比73%増の2億400万円と大幅な伸びを確保した。18日取引終了後、産業機器向け小型NAS製品「Ness4000シリーズ」の販売を3月から開始することを発表、これも目先の株価を刺激する形となった。

■バリューHR <6078>  3,365円 (+310円、+10.2%)

 東証1部の上昇率5位。バリューHR <6078> が急反発。18日大引け後、3月31日現在の株主を対象に1→2の株式分割を実施すると発表したことが買い材料視された。最低投資金額が現在の2分の1に低下することから、株式流動性の向上と投資家層の拡大を期待する買いが向かった。

■MRT <6034>  1,244円 (+109円、+9.6%)

 MRT <6034> [東証M]が続急伸、18日は東証マザーズ指数が急落するなか逆行高する強さをみせたが、19日は投資資金の攻勢が更に加速する格好となった。今年に入り医療ICT関連は投資テーマとして注目されていたが、ここにきて新型肺炎の感染拡大を背景にマーケットの関心が一段と高まっている。同社は非常勤医師の紹介サイトの運営を主力に医療人材サービスを展開するが、遠隔医療分野でもビジネスチャンスを捉えている。注力する「オンライン診療ポケットドクター」の医療機関への拡販が進んでおり業績に寄与している。足もとの業績も決算期変更ながら実質増益基調が続いており、20年12月期以降の収益成長への期待も大きいようだ。

■ブイキューブ <3681>  566円 (+47円、+9.1%)

 東証1部の上昇率7位。ブイキューブ <3681> が急反発。ここ値動きの荒い展開が続いており、18日は朝方カイ気配で始まり急伸後に値を崩し、大引けは10%を超える下落となっていた。18日引け後に、感染症懸念から開催・参加が危ぶまれる株主総会を支援する特別配信サービス「SCP」の提供を開始することを発表。インターネットを活用して株主総会をライブ中継するもので、これを手掛かり材料に買いを呼び込んだ。

■IRジャパン <6035>  7,360円 (+520円、+7.6%)

 東証1部の上昇率10位。アイ・アールジャパンホールディングス <6035> が急反発、上場来高値を更新した。同社は、企業の株主判明調査や議決権行使の支援業務などを展開。東京市場でアクティビスト(物言う投資家)による活動が活発化するとともに、同社のPA(プロキシ―・アドバイザリー)業務やFA(フィナンシャル・アドバイザリー)業務に対する需要が拡大。1月末には20年3月期業績予想の増額修正と自社株買いの実施を発表している。また、株式の非上場化に向けたMBO(マネジメント・バイアウト)支援業務も展開している。今後もアクティビスト対応の需要の拡大基調が予想されるなか、同社株に対する評価は急速に高まっている。

■レカム <3323>  104円 (+6円、+6.1%)

 レカム <3323> [JQ]が急反発。18日大引け後、発行済み株式数(自社株を除く)の1.41%にあたる100万株(金額で1億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は2月19日から3月18日まで。

■メルカリ <4385>  2,449円 (+138円、+6.0%)

 メルカリ <4385> [東証M]が急反発。同社は20日に、日本国内における今後の事業構想や戦略を発表する初の事業戦略発表会を開催する予定であることから、期待先行の買いが入ったようだ。事業戦略発表会「Mercari Conference 2020」では、同社独自の二次流通取引データを活用した今後の構想について発表するほか、データを軸とした一次流通と二次流通の融合やパートナーシップなどの今後の戦略について説明するという。なお、同発表会は当初、報道関係者やパートナー事業者の参加を予定していたが、新型コロナウイルスによる肺炎の感染拡大状況を考慮し、ライブ配信のみ行うとしている。

■日本ケミファ <4539>  2,672円 (+148円、+5.9%)

 日本ケミファ <4539> が4日ぶり急反発。19日午後、富士フイルム和光純薬(大阪市中央区)と共同で、ケミファが製造販売するアレルギー検査キット「ドロップスクリーン 特異的IgE 測定キット ST-1」及び測定装置の「ドロップスクリーンA-1」を20日から販売すると発表しており、これが好感された。今回販売を開始するドロップスクリーンは、「微量採血で受診者の負担を軽減し、アレルギー検査をより身近に」というコンセプトで開発された検査キット。1滴の血液(全血、血漿、血清)で41項目のアレルゲンに対する特異的IgE抗体測定を一度にかつ30分という短時間で実施できるため、検査結果を速やかに受診者へ伝えることができるようになるという。

■インターアク <7725>  2,707円 (+146円、+5.7%)

 インターアクション <7725> が4日ぶり急反発。18日の取引終了後、取引先から大口受注を獲得したと発表しており、これを好材料視した買いが入った。受注金額は2億9200万円で、詳細は非開示。なお、20年5月期第4四半期に売り上げ計上を予定しているが、通期業績予想には織り込み済みとしている。

■JFEシステ <4832>  4,100円 (+175円、+4.5%)

 JFEシステムズ <4832> [東証2]が6日ぶりに大幅反発。18日の取引終了後、自社開発のSAP Analytics Cloud早期導入パッケージが、SAPジャパン(東京都千代田区)のパートナー・パッケージソリューションに認定されたと発表しており、今後のビジネス拡大への期待から買いが入ったようだ。同パッケージは、SAP社が提供するビジネスインテリジェンス(BI)、予算・計画、予測分析などのアナリティクス機能を1つにまとめたSaaS型BIソリューションサービス。未経験者でも、あらかじめ用意されたダッシュボード画面と教育メニューを活用することで、運用イメージを掴みながら、より速く・より簡単で・より短期にSAP Analytics Cloudを構築できるとしている。

※19日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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