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【材料】エムアップ---3Qは大幅な増収増益、全セグメントの売上高が増加

エムアップ <日足> 「株探」多機能チャートより

エムアップ<3661>は14日、2020年3月期第3四半期(19年4月-12月)連結決算を発表した。売上高が前年同期比79.0%増の81.09億円、営業利益が同65.9%増の5.80億円、経常利益が同50.0%増の5.88億円、親会社株主に帰属する四半期純利益が3.31億円(前年同期は23.99億円の損失)と大幅な増収増益となった。

コンテンツ事業の売上高は前年同期比81.1%増の67.00億円、セグメント利益は同137.8%増の10.63億円となった。引き続きアーティスト等の獲得による新規ファンクラブの開設を進め、会員向けのチケット先行販売や会員限定のイベントを実施し、収益の源泉となる新たな有料会員の獲得に取り組んだ。加えて、多様化する利用者ニーズへの対応と、収益獲得のための間口の拡大にも努めるとともに、既存サイトにおける会員数の維持向上や単価上昇のための施策を実施した。また、動画配信分野の強化並びにVRなど新規事業の開発にも引き続き努めた。

EC事業の売上高は前年同期比16.8%増の5.36億円、セグメント利益は同146.5%増の3.29億円となった。アーティストのオフィシャル通販サイトの開設や、ファンクラブ限定の先行販売などを実施し、収益が拡大した。また、ライブやイベント会場の物販でもスムーズに利用できるQRコード認証とスマホ決済サービスや、独自のPOSレジシステムといった新規サービス開発にも注力しており、新たな取り組みとして、グッズの事前販売・会場受け取りサービスも開始するなど、eコマースの枠を超え、販売機会を増加させている。

電子チケット事業の売上高は前年同期比180.6%増の8.22億円、セグメント損失は1.62億円(前年同期は1.22億円の利益)となった。有力アーティストのライブやスポーツイベントへの電子チケットの導入を進めた。チケットトレードサービスついては、イープラスと子会社を通じて資本業務提携を締結し、サービスの普及を推進した。チケットトレードでは、会員向けのプレミアムサービスも開始した。電子チケット周辺領域のサービスは、プロ野球の公式カードコレクションアプリにて、あらたに1球団のサービスを開始し、合計で8球団のアプリを展開している。また、電子チケットから購入でき、ライブをより楽しむためのデジタルコンテンツパックサービスの提供も開始した。加えて、アイドルグループのアプリの新規リリースやリニューアルにも取り組んだ。

2020年3月期通期の連結業績予想については、売上高は前期比46.0%増の101.00億円、営業利益は同103.5%増の8.20億円、経常利益は同82.2%増の8.20億円、親会社株主に帰属する当期純利益は同123.5%増の5.33億円とする期初計画を据え置いている。

《SF》

 提供:フィスコ

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