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【市況】<マ-ケット日報> 2020年2月14日

 14日の市場は日経平均が続落。終値は前日比140円安の2万3687円だった。前日の米株安と国内での新型肺炎感染拡大が影響して全般的に売りが優勢となった。特に新型肺炎の方は感染が新しい段階に入ってしまったことで、経済活動や企業業績を圧迫することが警戒されている。国の対応も後手に回っており事態収拾に一段と時間がかかりそうな雲行きだ。

 昨日の米国市場は中国の新型肺炎の感染急拡大を受けてダウ平均は反落した。感染認定基準の変更が主因とはいえ、いまだに収束の兆しがないことに警戒感が広がった。中国関連の企業中心に利益確定売りが出て目先は上げ一服の状態に。一方、市場には中国の金融緩和や大型経済対策への期待もあり下値はある程度抑えられた様子である。

 さて、東京市場は新型肺炎で初の死者や感染経路不明なケースが各地で出てきたことで終日売られる展開に。経済活動の低下や企業業績の悪化が懸念され当面は売り物が出やすい状況が続くだろう。日経平均は下値25日移動平均線(2万3654円)にサポートされて今日のところは何とか踏み止まったが、国内でも感染拡大が続けばいずれ同線上を守り切れなくなるだろう。クルーズ船の問題も含め行政の当事者能力に疑問がついており、来週は感染者拡大とともに調整が強まりそうな1週間となりそうだ。(ストック・データバンク 編集部)

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