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【市況】中小型銘柄の好決算に対する資金流入目立つ【クロージング】

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

13日の日経平均は小反落。33.48円安の23827.73円(出来高概算12億3000万株)で取引を終えた。12日の米国市場はNYダウが275ドル高となり、シカゴ日経225先物清算値は大阪比75円高の23945円。円相場は1ドル110円00銭台で推移していた流れから、買い先行での相場展開が期待されていたが、小幅に下落して始まった。その後23900円を回復する局面もみられたが、指数インパクトの大きいソフトバンクG<9984>が下げに転じた影響もあり、後場はマイナス圏でのこう着が続いた。

東証1部の騰落銘柄は、値下がり数が1100を超えており、全体の過半数を占めている。セクターでは、金属製品、空運、石油石炭、ゴム製品が小じっかりな半面、鉄鋼の下落率が2%を超えたほか、パルプ紙、機械、情報通信、海運の弱さが目立った。指数インパクトの大きいところでは、ファーストリテ<9983>、東エレク<8035>が下支えする一方で、ソフトバンクG、ダイキン<6367>が重石に。

寄り付き前に、「中国・湖北省で新型コロナ感染症例、12日に1万4840件増」のヘッドラインが流れたことをきっかけに、先物主導で値を下げたほか、円相場についても円高に振れる格好となった。新型コロナウイルスの感染者数が減少傾向にあると伝わっていただけに、感染者の急増が不安感を強める一因になったようである。

また、前日に日経平均のけん引役となったソフトバンクGであるが、前日の反動安が想定されていたものの、朝方は強含みの展開となり、その後は急速に弱含む格好となっていた。とはいえ、前日の急伸によって利食いも進んでおり、換金売りによって資金が他の中小型株にシフトする格好にもなっているとみられ、需給状況は悪くないだろう。また、中小型株の決算が相次ぐ中で、好決算に対する資金流入も目立っており、特に外部環境に振らされ難い情報サービス企業などの好決算銘柄にシフトしやすいだろう。

《CN》

 提供:フィスコ

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