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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:ソフトバンクG、ワールドHD、大幸薬品

SBG <日足> 「株探」多機能チャートより
■ワールドHD <2429>  2,040円  +342 円 (+20.1%)  11:30現在  東証1部 上昇率トップ
 ワールドホールディングス<2429>が急騰。同社は製造業向け人材派遣や業務請負を展開する。10日取引終了後に発表した19年12月期決算は営業利益が前の期比36%減の47億3000万円と低調だったが、これは事前に株価に織り込みが進んでいた。一方、20年12月期業績見通しについては急回復を見込んでおり、営業利益は78億5100万円(前期比66%増)とV字回復以上の伸びを予想、これが株価を強く刺激する格好となった。年間配当については、前期減配も今期は大幅増配を計画し99円80銭を見込む。配当利回りは直近終値ベースで5.9%近い水準。

■大幸薬品 <4574>  4,545円  +700 円 (+18.2%) ストップ高   11:30現在  東証1部 上昇率3位
 大幸薬品 <4574> がストップ高。10日大引け後に発表した20年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益が前年同期比69.8%増の30.6億円に拡大して着地したことが買い材料視された。感染管理事業が収益を牽引した。マーケティングの強化やインフルエンザ流行などを背景に、「クレベリン」の置き型や新商品であるスプレータイプの販売が大きく伸びた。併せて、通期の同利益を従来予想の19.5億円→27.5億円に41.0%上方修正し、増益率が3.4%増→45.9%増に拡大する見通しとなった。業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の30円→40円(前期は35円)に大幅増額修正したことも評価材料となった。同日、3月末現在の株主を対象に、1→3の株式分割を実施すると発表。これを受けて、株式流動性の向上や投資家層の拡大を好感するも向かった。

■ASB機械 <6284>  4,565円  +700 円 (+18.1%) ストップ高   11:30現在  東証1部 上昇率4位
 日精エー・エス・ビー機械<6284>が値幅制限いっぱいの700円高に買われる人気となった。同社は海外向けを中心にペットボトル成形機を製造販売しており、米国や欧州、東アジアなどで好調に需要を取り込んでいる。10日取引終了後に発表した20年9月期第1四半期(19年10~12月)は売上高が減収となったものの、本業のもうけを示す営業利益は前年同期比23%増の7億500万円と好調だった。信用取組は買い残が枯れている状態で売り残がこれを上回っており、直近の信用倍率は0.83倍となっている。株式需給面でも上値の軽さが意識されている。

■MDV <3902>  1,008円  +150 円 (+17.5%) ストップ高   11:30現在  東証1部 上昇率6位
 メディカル・データ・ビジョン <3902> がストップ高。10日大引け後に発表した19年12月期の連結経常利益は前の期比2.3倍の8億円に急拡大して着地。続く20年12月期も前期比11.9%増の9億円に伸び、2期連続で過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。今期はデータ利活用サービスの好調が継続するほか、子会社の業績貢献も寄与し、19.2%の大幅増収を見込む。併せて、今期の年間配当は初配当となる3円にする方針とした。また、発行済み株式数の1.50%のあたる60万株(金額で6億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことも好感された。併せて、19年12月末をもって株主優待制度を廃止することを明らかにしたが、こちらへの反応は限定的だった。

■JIA <7172>  2,145円  +281 円 (+15.1%)  11:30現在
 ジャパンインベストメントアドバイザー <7172> [東証M]が急騰。10日大引け後に発表した19年12月期の連結経常利益は前の期比0.7%減の71.8億円になったものの、続く20年12月期は前期比38.9%増の99.8億円に拡大し、2期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。今期は前期から持ち越した航空機リースの大型案件などが寄与し、34.4%の大幅増収を見込む。併せて、今期の年間配当は前期比10円増の32円に増配する方針としたことも評価材料となった。

■ソフトバンクグループ <9984>  5,843円  +703 円 (+13.7%)  11:30現在  東証1部 上昇率8位
 ソフトバンクグループ<9984>が群を抜く売買代金を集め急騰、一気に5900円近辺まで上値を伸ばす場面があった。同社傘下の米携帯電話4位のスプリントと同4位のTモバイルUSとの合併をNY連邦地裁が承認したとの報道が株価を強く刺激する格好となった。なお会社側では、きょう朝方にスプリントのTモバイルとの合併差し止め訴訟において勝訴したことを発表している。

■ツクイ <2398>  659円  +68 円 (+11.5%)  11:30現在  東証1部 上昇率10位
 10日に決算を発表。「10-12月期(3Q)経常は26%増益」が好感された。
 ツクイ <2398> が2月10日大引け後(15:30)に決算を発表。20年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比10.7%減の30.1億円に減ったが、通期計画の34.7億円に対する進捗率は86.6%に達し、5年平均の82.4%も上回った。
  ⇒⇒ツクイの詳しい業績推移表を見る

■ISID <4812>  5,150円  +400 円 (+8.4%)  11:30現在
 10日に決算を発表。「今期経常は6%増で3期連続最高益、9円増配へ」が好感された。
 ISID <4812> が2月10日大引け後(15:00)に決算を発表。19年12月期の連結経常利益は前の期比17.7%増の96.4億円になり、20年12月期も前期比5.9%増の102億円に伸びを見込み、3期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。4期連続増収、3期連続増益になる。
  ⇒⇒ISIDの詳しい業績推移表を見る

■K&Oエナジーグループ <1663>  1,800円  +99 円 (+5.8%)  11:30現在
 10日に決算を発表。「今期経常は7%増益へ」が好感された。
 K&Oエナジーグループ <1663> が2月10日大引け後(16:00)に決算を発表。19年12月期の連結経常利益は前の期比11.6%増の36.3億円になり、20年12月期も前期比7.3%増の39億円に伸びる見通しとなった。4期連続増収になる。
  ⇒⇒K&Oエナジーグループの詳しい業績推移表を見る
 同時に発表した「2.21%を上限に自社株買いを実施」も買い材料。
 発行済み株式数(自社株を除く)の2.21%にあたる60万株(金額で10億2060万円)を上限に、2月12日朝の東証の自己株式立会外買付取引「ToSTNeT-3」で自社株買いを実施する。

■オリバー <7959>  3,750円  +190 円 (+5.3%)  11:30現在
 オリバー<7959>は朝安後に急伸。同社は10日の取引終了後、株式売り出しを発表した。この日の株価は朝方値を下げたが、売り一巡後はプラス圏に浮上し値を上げている。三井住友トラスト・ホールディングス<8309>傘下の三井住友信託銀行やキッセイ薬品工業<4547>、名工建設<1869>などが53万9200株を売り出す。同時にオーバーアロットメントによる上限8万800株の売り出しも実施する。売出価格は2月18日から21日のいずれかの日に決定する。

■レーザーテック <6920>  5,790円  +190 円 (+3.4%)  11:30現在
 レーザーテック<6920>が続伸、上値抵抗ラインとなっていた25日移動平均線を上に抜けてきた。EUV露光装置向けマスクブランクス検査装置でほぼ商品シェアを独占しているが、足もと会社側の想定を上回るペースで受注が伸びている。「20年6月期は受注が前期比6割増の700億円レベルに増え、期末時点の受注残は850億円を上回る」(国内中堅証券調査部)との見方があり、株価は再評価の動きが顕在化している。

■東京エレクトロン <8035>  24,990円  +665 円 (+2.7%)  11:30現在
 東京エレクトロン<8035>が一時700円を超える上昇で4日ぶり急反発したほか、アドバンテスト<6857>、ディスコ<6146>など半導体製造装置関連株が総じて上値指向にある。前日の米国株市場ではNYダウなどは上値の重い展開となりわずかにマイナス圏で引けたが、インテルやアプライドマテリアルズなどは買われており、半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も続伸し1900台を大きく回復した。新型肺炎の感染拡大による半導体市況への影響を懸念するムードも直近はやや緩んできた。米株市場の地合いを引き継ぐ形できょうは東京市場でも関連株を買い戻す動きが強まった。

■リソー教育 <4714>  381円  +7 円 (+1.9%)  11:30現在
 リソー教育<4714>が反発している。10日の取引終了後、自社株買いを実施すると発表しており、これを好材料視した買いが入っている。上限を400万株(発行済み株数の2.71%)、または12億円としており、取得期間は2月12日から5月11日まで。業績が順調に推移しているため、株主への利益還元の一環として実施するとしている。

■安川電機 <6506>  3,920円  +70 円 (+1.8%)  11:30現在
 安川電機<6506>、キーエンス<6861>、SMC<6273>など設備投資関連が揃って買い進まれている。中国で発生した新型肺炎の感染拡大は予断を許さない状況ながら、感染ペースという点ではやや減速傾向にあるとの観測も出ている。中国向け売上比率の高いFA関連メーカーは、肺炎による影響を受けやすいとの思惑から売り込まれたが、2月初旬を境に空売り筋の買い戻しが入りリバウンドに転じる展開にある。ただ、国内外機関投資家の実需の買いは限定的とみられ上値の重さも意識されている。

■キーウェア <3799>  774円  +100 円 (+14.8%) ストップ高   11:30現在
 キーウェアソリューションズ<3799>が3日ぶり大幅高に切り返し、100円高は値幅制限上限に買われる人気となった。株価は2月初旬に75日移動平均線をサポートラインに切り返しに転じ、足もとは大陽線で25日線もクリアする動きにあり、トレンド転換を印象づけている。NEC系のシステムインテグレーターで、足もとの業績も回復色が強い。農業ICTソリューションOGAL(オーガル)を展開し熟練農業者の技能の可視化と技能継承の支援を行っていることに着目する動きがある。また、院内感染対策システムなどをはじめ医療ICTでも幅広く自社製品で対応し、今後の展開力に期待が大きい。

●ストップ高銘柄
 Aiming <3911>  730円  +200 円 (+37.7%) ストップ高   11:30現在
 コムシード <3739>  938円  +150 円 (+19.0%) ストップ高   11:30現在
 ファイズHD <9325>  645円  +100 円 (+18.3%) ストップ高買い気配   11:30現在
 など、7銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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