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【注目】明日注目すべき【好決算】銘柄 ゴルドウイン、新日本科学、ダイワボウ (7日大引け後 発表分)

ゴルドウイン <日足> 「株探」多機能チャートより

 7日大引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。

 ゴルドウイン <8111>   ★4-12月期(3Q累計)経常は43%増益・通期計画を超過、配当10円増額修正
 ◆20年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比42.6%増の164億円に拡大して着地。「ザ・ノース・フェイス」を中心にアウトドアブランドの好調が継続したほか、ラグビーワールドカップ閉幕後も「カンタベリー」ブランドの売れ行きが伸びた。直営店や自社ネット通販の売上拡大に加え、販売ロス削減なども大幅増益につながった。直近3ヵ月の10-12月期は消費税増税や暖冬といったマイナス影響があったにもかかわらず、売上高、経常利益ともに四半期ベースの過去最高を達成した。
  通期計画の160億円をすでに3.1%上回っており、業績上振れが期待される。
  併せて、今期の年間配当を従来計画の65円→75円(前期は1→2の株式分割前で85円)に増額修正した。

 日本ドライ <1909>   ★今期経常を4期ぶり最高益に31%上方修正、自社株買い実施も発表
 ◆20年3月期の連結経常利益を従来予想の17.5億円→23億円に31.4%上方修正。増益率が0.6%増→32.3%増に拡大し、4期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。防災設備事業で都市再開発やリニューアルなどの大型案件の工事が進んだことに加え、プラント施設の工事案件が増加することが収益を押し上げる。
  予想PERが11.0倍→8.7倍に低下し、割安感が強まった。
  併せて、発行済み株式数の1.27%にあたる9万株(金額で1.5億円)を上限に自社株買いを実施すると発表。

 太平電 <1968>   ★今期経常を19%上方修正、配当も30円増額
 ◆20年3月期の連結経常利益を従来予想の52億円→62億円に19.2%上方修正。増益率が29.6%増→54.5%増に拡大する見通しとなった。火力発電設備などの補修工事や原子力工事が増加し、売上高が計画を14.0%も上回ることが利益を押し上げる。
  併せて、業績好調による普通配当10円と西風新都バイオマス発電所竣工の記念配当20円を実施する形で、期末一括配当を従来計画の60円→90円(前期は80円)に大幅増額修正した。

 新日本科学 <2395>   ★今期経常を50%上方修正・最高益予想を上乗せ
 ◆20年3月期の連結経常利益を従来予想の20億円→30億円に50.0%上方修正。増益率が24.0%増→86.0%増に拡大し、従来の2期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。今期業績の上方修正は昨年11月に続き、2回目。国内前臨床の豊富な受注残高を背景に、稼働率が想定を上回り採算が改善することが寄与。円安効果に加え、臨床事業における合弁会社の持ち分法投資利益が増加することも利益を押し上げる。

 ダイワボウ <3107>   ★今期経常を一転37%増益・最高益に上方修正
 ◆20年3月期の連結経常利益を従来予想の225億円→313億円に39.1%上方修正。従来の1.5%減益予想から一転して37.0%増益を見込み、4期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。ITインフラ流通事業で「Windows10」搭載パソコンへの更新需要が拡大するなか、複合提案を推進し、パソコンや周辺機器、ソフトウェアの販売が大きく伸びる。
  予想PERが8.7倍→6.1倍に低下し、割安感がさらに強まった。

 宮地エンジ <3431>   ★今期経常を一転1%増益・最高益に上方修正、配当も20円増額
 ◆20年3月期の連結経常利益を従来予想の39億円→46億円に17.9%上方修正。従来の14.0%減益予想から一転して1.5%増益を見込み、4期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。今期業績の上方修正は昨年11月に続き、2回目。昨年9月の台風15号による生産への影響を最小限にとどめることができたことに加え、一部工事における採算改善も利益押し上げの要因となる。
  併せて、期末一括配当を従来計画の60円→80円(前期は60円)に大幅増額修正した。エム・エム ブリッジのグループ会社化5周年記念配当として20円を実施する。

 ULSグループ <3798> [JQ]  ★今期経常を一転12%増益・最高益に上方修正、配当も8円増額
 ◆20年3月期の連結経常利益を従来予想の9.1億円→13億円に42.9%上方修正。従来の21.7%減益予想から一転して11.9%増益を見込み、8期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。建設、金融、サービス業を中心とする既存顧客の旺盛なIT投資意欲を背景に、ITコンサルティングの受注が伸びることが寄与。プロジェクト管理や効率的な事業運営の徹底による採算向上も上振れに貢献する。
  業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の20円→28円(前期は25円)に大幅増額修正した。

 帝国電 <6333>   ★今期経常を30%上方修正・5期ぶり最高益更新へ
 ◆20年3月期の連結経常利益を従来予想の27.1億円→35.1億円に29.5%上方修正。増益率が21.8%増→57.8%増に拡大し、5期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。ポンプ事業の中国子会社で人件費など経費の見直しを実施し、採算が大きく改善する。

 ホシデン <6804>   ★今期経常を38%上方修正、配当も5円増額
 ◆20年3月期の連結経常利益を従来予想の80億円→110億円に37.5%上方修正。減益率が40.1%減→17.6%減に縮小する見通しとなった。アミューズメント関連、移動体通信関連、自動車関連向けの受注減少で売上高は計画未達になるものの、減価償却費が想定を下回ることや一時的な高収益製品の好調で、採算は大きく改善する。
  併せて、今期の年間配当を従来計画の20円→25円(前期は25円)に増額修正した。

 レシップHD <7213>   ★今期経常を59%上方修正・12期ぶり最高益更新へ
 ◆20年3月期の連結経常利益を従来予想の11億円→17.5億円に59.1%上方修正。増益率が6.8%増→69.9%増に拡大し、12期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。首都圏バス用ICカードシステムの更新需要が大きく拡大し、売上高が計画を11.1%も上回ることが寄与。生産性向上による原価率の良化も上振れに貢献する。
  予想PERが19.4倍→9.7倍に急低下し、割安感が強まった。

 ジャパンシステム <9758> [JQ]  ★前期経常を56%上方修正、配当も3円増額
 ◆19年12月期の連結経常利益を従来予想の5.1億円→8億円に55.7%上方修正。増益率が32.1%増→2.1倍に拡大する見通しとなった。効率的な製造活動による原価低減や費用削減効果で採算が大きく改善したことが寄与。
  業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の3円→6円(前の期は3円)に大幅増額修正した。

 ビケンテクノ <9791> [東証2]  ★今期経常を一転13%増益・最高益に上方修正
 ◆20年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比32.5%増の22.8億円に拡大して着地。不動産事業で昨年に続いて大口の販売用不動産売却が成立したことが収益を押し上げた。
  併せて、通期の同利益を従来予想の19億円→24億円に26.3%上方修正。従来の10.5%減益予想から一転して13.1%増益を見込み、2期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。

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