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【材料】ウェーブロックホールディングス---3Qは営業利益が0.3%増、インテリア事業が増収増益

ウェーブHD <日足> 「株探」多機能チャートより

ウェーブロックホールディングス<7940>は1月31日、2020年3月期第3四半期(19年4月-12月)連結決算を発表した。売上高が前年同期比0.4%増の214.39億円、営業利益が同0.3%増の12.18億円となった。負ののれんの償却額が前年に比べ2.73億円減少したため、経常利益は同20.3%減の12.10億円、親会社株主に帰属する四半期純利益は同23.1%減の8.67億円となった。

インテリア事業の売上高は前年同期比5.7%増の72.06億円、セグメント利益は同29.3%増の6.40億円となった。新設住宅着工戸数が低調に推移した一方で、同社グループ製品の掲載点数を増やした壁紙見本帳が市場に浸透したこと等が寄与した。また、生産効率の向上等の継続的な収益改善に努めたこと及び値上げ効果等がみられた。

マテリアルソリューション事業の売上高は前年同期比2.6%減の119.94億円、セグメント利益は同4.9%増の7.57億円となった。ビルディングソリューションおよびインダストリアルソリューション分野において、利益率の高い防煙垂壁用途の高透明不燃シートの販売が好調に推移し、工事用シートやサッシメーカー向けの防虫網の販売も堅調に推移している。一方で、アグリソリューション分野においては、国や地方自治体からの補助事業案件の減少及び台風等による自然災害、暖冬等の天候不順などの影響により需要が落ち込んだ。

アドバンストテクノロジー事業の売上高は前年同期比2.0%減の26.95億円、セグメント利益は同35.4%減の2.02億円となった。金属調加飾フィルム分野において、国内向け車両パーツ加工及び北米市場向けの販売が伸長したものの、ここ数年売り上げを伸ばしてきた中国市場で、米中貿易摩擦による中国国内景気の低迷や排ガス規制強化等による中国自動車市場全体の大幅な落ち込み等により、売上高、利益ともに前年同期を大きく下回った。また、PMMA/PC2層シート分野も、スマートフォン用途において、顧客ニーズの変化に伴う仕様変更や品質改善のための試作費用等が増加した。

2020年3月期通期の連結業績予想については、売上高は前期比2.7%増の290.00億円、営業利益は同18.3%増の18.00億円、経常利益が同8.4%減の17.80億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同16.0%減の12.00億円とする期初計画を据え置いている。

《SF》

 提供:フィスコ

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