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【注目】前日に「売られた株!」総ザライ ―本日への影響は?―

アズーム <日足> 「株探」多機能チャートより

■アズーム <3496>  2,703円 (-467円、-14.7%)

 アズーム <3496> [東証M]が急反落。28日の取引終了後に発表した第1四半期(19年10-12月)連結決算は売上高8億4200万円、営業利益100万円、最終損益200万円の赤字で着地した。今期から連結決算を開示したため前年同期との比較はないものの、前年同期の単独決算との比較では売上高46.7%増、営業利益93.8%減となり、最終損益が赤字転落したことを嫌気した売りが出た。遊休不動産活用事業で、月極駐車場サブリースサービスでの稼働台数の増加や紹介サービスでの紹介数増加により売上高は伸長したものの、子会社の人員採用などコスト増があり利益を圧迫した。なお、20年9月期通期業績予想は、売上高39億2800万円、営業利益1億9000万円、最終利益1億1700万円の従来見通しを据え置いている。前期の単独決算との比較では、売上高44.0%増、営業利益2.0倍、純利益2.1倍の見通しだ。

■オービック <4684>  14,570円 (-790円、-5.1%)

 東証1部の下落率10位。オービック <4684> が4日続急落。28日の取引終了後、20年3月期第3四半期累計(19年4-12月)の連結決算を発表。売上高が601億1600万円(前年同期比8.8%増)、営業利益が325億5200万円(同14.2%増)、純利益が275億2500万円(同10.4%増)となり、期末配当を20円増配して90円、通期では160円とすることを発表したが、16日の一部報道に沿う内容だったことから、材料出尽くし感から利益確定売りに押された。主力の統合業務ソフトウェア「OBIC7シリーズ」の売れ行きが、大企業向けのシステム構築のニーズを捉え順調に拡大したほか、「運用支援サービス」及び「クラウドソリューション」も好調だった。なお、20年3月期通期業績見通しは、売上高800億円(前期比7.9%増)、営業利益410億(同8.1%増)、純利益323億円(同0.2%増)と従来予想を据え置いている。

■ALSOK <2331>  5,720円 (-170円、-2.9%)

 綜合警備保障 <2331> が大幅安で3日続落。文春オンラインで「空港の保安検査場に法律で定められた資格保持者を配置しない「警備業法違反」の状態が長年続いていたことが分かった」と報じられており、これを嫌気した売りが出たようだ。

■富士通ゼ <6755>  2,471円 (-34円、-1.4%)

 富士通ゼネラル <6755> が3日続落。同社が28日取引終了後に発表した第3四半期(19年4-12月)の連結営業利益は前年同期比42.4%増の53億3900万円と堅調だった。19年夏の猛暑の影響でフランスを中心にルームエアコンの販売が好調だったほか、北米向けもルームエアコンやビル用マルチエアコン(VRF)も順調だった。ただ、20年3月通期予想の営業利益185億円に対する進捗率は約29%にとどまっていることが警戒され、29日は売りが先行した。

※29日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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