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【市況】29日の香港市場概況:ハンセン2.8%安で急反落、新型肺炎拡大でリスク回避


春節(旧正月)連休明け29日の香港市場は大幅に値下がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比789.01ポイント(2.82%)安の27160.63ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が357.47ポイント(3.26%)安の10618.72ポイントとそろって反落した。ハンセン指数は約1カ月半ぶりの安値水準に落ち込んでいる。売買代金は1240億5100万香港ドル(半日立会の24日は473億2200万香港ドル)。

投資家のリスク回避スタンスが強まる流れ。新型コロナウイルスの感染拡大に歯止めがかからず、実体経済に対する悪影響が懸念されている。中国国家衛生健康委員会は29日、新型肺炎の患者が中国本土で5974人に増えたと発表(死亡者は132人)。2003年のSARS(サーズ、重症急性呼吸器症候群)感染者数5327人を超えた。米格付け会社のスタンダード・アンド・プアーズ(S&P)は最新リポートで、新型ウイルスによる肺炎の拡大により、中国の国内総生産(GDP)成長率が下振れる可能性を指摘。春節期間の消費サービス支出が10%減少した場合、2020年のGDP成長率は1.2ポイント押し下げられると試算している。このほか、モルガン・スタンレーも同様に、中国の経済活動が停滞するとの見通しを示した。


一方、中国当局は香港、マカオへの個人旅行を一時停止すると発表した。マカオ旅遊発展局の発表(29日付)によると、春節(旧正月)連休5日目まで(1月24~28日)の観光客数は前年同期比73.6%減少している。また、香港を訪れる本土客も急減している状況だ。

ハンセン指数の構成銘柄は全面安。香港系不動産の恒隆地産(ハンルン・プロパティーズ:101/HK)が6.7%安、本土系不動産の碧桂園HD(カントリー・ガーデン・ホールディングス:2007/HK)が6.9%安、マカオ・カジノの金沙中国(サンズ・チャイナ:1928/HK)が5.6%安、中国政府系インベストメント会社の中国中信(CITICリミテッド:267/HK)が5.3%安、と値下がり率上位に並んだ。また、時価総額上位の本土系金融株は軒並み3%超下げている。

業種別では、香港の消費関連が安い。佐丹奴国際(ジョルダーノ・インターナショナル:709/HK)が9.8%、莎莎国際HD(ササ・インターナショナル・ホールディングス:178/HK)が9.1%、周大福珠宝(1929/HK)が8.1%、I.T(999/HK)が6.4%ずつ下落した。アパレル販売大手の佐丹奴国際に関しては、通期決算の5割減益見通しを明らかにしたことも嫌気されている。

海運・空運セクターもさえない。中遠海運HD(1919/HK)が7.8%安、中国国際海運集装箱(中国国際コンテナ:2039/HK)が6.2%安、中遠海運能源運輸(1138/HK)が4.7%安、中国南方航空(1055/HK)が3.7%安、中国東方航空(670/HK)が3.4%安で引けた。

そのほか、映画館や旅行会社など中国のレジャー関連が急落。阿里巴巴影業集団(アリババ・ピクチャーズ・グループ:1060/HK)が9.4%安、歓喜伝媒集団(フアンシー・メディア・グループ:1003/HK)が8.7%安、アイマックス・チャイナHD(1970/HK)が7.0%安、復星旅遊文化集団(1992/HK)が5.7%安と値を下げた。

一方、本土市場は引き続き春節休場。新型肺炎の拡大を受けて春節休暇が延長されたことに伴い、株式市場も31日まで休場となる(当初は30日まで休場)。取引再開は2月3日。

【亜州IR】

《CS》

 提供:フィスコ

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