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【材料】新興市場銘柄ダイジェスト:大日光は昨年来高値、大木ヘルスHDがストップ高

大日光 <日足> 「株探」多機能チャートより

<6635> 大日光 1785 +283
昨年来高値。一部メディアが23日の取引終了後に「車載向け電子基板事業を九州やベトナムで始める」と報じ、引き続き買い材料視されている。報道によると、「現地企業とこのほど業務提携し、提携先の拠点に製造ラインを設けたり、技術協力したりする。従来は拠点がなかった地域で地元企業と組み、販路を広げる」という。24日にはストップ高まで値上がりしており、先高期待が強まっているようだ。

<3417> 大木ヘルスHD 1947 +400
ストップ高。中国武漢市に端を発する新型肺炎の感染拡大に歯止めがかからず、傘下企業がウイルス除去製品を手掛けていることから対策関連銘柄として引き続き物色の矛先が向かっている。中国当局は国内の死者が80人になり、春節(旧正月)の連休を2月2日まで(従来は1月30日まで)に延期すると発表した。中京医薬<4558>や重松製作所<7980>、興研<7963>なども関連銘柄として投資資金が流入。

<4570> 免疫生物研究所 857 +150
ストップ高。一部メディアが「中国の保健当局は、世界で新型コロナウイルスによる肺炎の治療方法を見つける取り組みが行われている間の措置として、米バイオ医薬品会社アッヴィの抗HIV薬『カレトラ』を治療に使用する」と報じ、思惑買いが入っている。免疫生物研究所は19年9月に抗HIV抗体及びその製造方法に関する特許を出願しており、将来の利益拡大につながる可能性があるとの見方が広がった。

<5279> 日本興業 1164 +48
昨年来高値。20年3月期の営業損益を従来予想の3.2億円の黒字から4.2億円の黒字(前期実績2.4億円の黒字)に上方修正している。高付加価値製品の拡販などが奏功し、利益を押し上げる見込み。第3四半期累計の営業損益は2.7億円の黒字(前年同期実績は0.2億円の赤字)で着地した。土木資材事業で遅延していた公共工事が進捗し、黒字転換に貢献した。景観資材事業も好調だった。

<6696> トランザス 1525 -215
急落。20年1月期の営業損益を従来予想の0.20億円の黒字から0.98億円の赤字(前期実績1.44億円の赤字)に下方修正している。持分法適用関連会社のP3で販売を予定していたデジタルサイネージ端末を固定資産とし、サービスを提供することにしたため。また、P3は連結子会社に移行し、売上高の一部や端末の未実現利益が帳簿上消去される。21年1月期以降はP3の事業規模拡大が業績に寄与するとしている。

<6030> アドベンチャー 3820 -220
大幅安。新型肺炎の感染が世界的に拡大していることから、旅行需要が減退するとの懸念が広がり、売られている。新型肺炎の感染者が中国に加えて日本や米国、欧州でも発生しており、中国から日本への観光客だけでなく、日本から海外へ向かう観光客も減少する恐れがあると警戒されている。連結子会社の従業員の不正が発覚したことも引き続き重しになっている。同業のHANATOUR<6561>も大幅に8日続落した。
《ST》

 提供:フィスコ

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