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【市況】<マ-ケット日報> 2020年1月24日

 24日の市場は日経平均が小反発。終値は前日比31円高の2万3827円だった。前日の米国株は軟調だったがインテルなどハイテク株が堅調だったことで日経平均はプラスで推移する時間帯が長かった。一方、ハイテク株のウェートの低いトピックスは下落。ジャスダックなど新興市場の指数も軒並み下落していることから、全体としては買い一巡感が表われ始めている。

 昨日の米国市場は中国の新型肺炎の感染拡大を嫌気してダウ平均は3日続落した。感染がシンガポールに広がり、対応も都市封鎖にまで発展したことで一時200ドル安まで下げ幅を拡大。経済的な影響を懸念するムードとなっている。一方、WTO(世界保健機関)が緊急事態宣言を見送ったことで終盤は下げ幅を急速に縮小。ナスダック指数は半導体人気から3日ぶりに過去最高値を更新した。

 さて、東京市場は米国のハイテク株高だけを反映し、指数としては日経平均だけがしっかりする1日に。東証1部全体では3/4の銘柄が値下がりするなど内容的には調整ムードが強かった。中国で発生した新型肺炎は依然として拡大傾向を辿っており、今日から春節入りということで警戒ムードはより高まっている。国内では10-12月決算の発表が始まっており、日本電産 <6594> の業績下方修正は関連業種を含め先行き見通しを不透明にさせている。製造業は中国の景況底打ちが欠かせず、今回のウイルスが重しとなってくる可能性はありそうだ。(ストック・データバンク 編集部)

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