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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:JIA、ディスコ、昭和飛

ディスコ <日足> 「株探」多機能チャートより
■JIA <7172>  1,686円  +300 円 (+21.6%) ストップ高買い気配   11:30現在
 ジャパンインベストメントアドバイザー<7172>はストップ高の1686円水準でカイ気配となっている。23日の取引終了後、集計中の19年12月期連結業績の計画下振れと20年12月期の大幅増益見通しを発表しており、後者を好感した買いが入っている。19年12月期業績は、売上高が200億円から166億3000万円(前期比10.6%増)へ、営業利益が115億円から81億7000万円(同6.8%減)へ下振れ、増益予想から一転して減益で着地したという。18年12月期にオペレーティング・リース事業で旺盛な投資家需要があったことから、翌期販売予定の案件を前倒し販売したことで、19年12月期上期は適時適量の案件組成が実現できなかったことに加えて、上期に予定していた新たな大型組成スキームの販売開始が遅れたことが要因。また、主力3事業の一つであるパーツアウト・コンバージョン事業で下期に見込んでいた案件販売が計画未達となったことも響いたとしている。一方、20年12月期業績見通しは、売上高223億7000万円(前期見込み比34.5%増)、営業利益113億円(同28.9%増)と過去最高益更新を見込む。前期から持ち越した案件により、十分な出資金残高を有していることが牽引するとしている。

■昭和飛行機工業 <7404>  2,721円  +184 円 (+7.3%)  11:30現在
 昭和飛行機工業<7404>がカイ気配スタートで2500円近辺のもみ合いを一気に上放れてきた。23日取引終了後、同社の65%超の株式を保有する三井E&Sホールディングス<7003>が、全株式を米投資ファンドのベインキャピタルに売却することを発表した。ベインキャピタルはTOB(株式公開買い付け)を実施し、完全子会社化を目指す。TOB価格は1株2129円、特別配当631円を含むと2760円で23日終値を8.8%上回る水準。これを受けて短期資金の買いが加速する格好となった。

■山一電機 <6941>  1,798円  +88 円 (+5.2%)  11:30現在  東証1部 上昇率4位
 山一電機<6941>が急伸し1800円台を回復、昨年来高値を更新した。ここ半導体関連の中小型株に上げ足を加速させる銘柄が増えている。そのなか、半導体検査用ソケットを手掛ける同社株は相対的に出遅れ感があり、値幅取りを狙った大口の買いが流入している。また、米アップルのサプライヤーとしても注目され、アップルがiPhoneの低価格版を3月に発売するとの思惑や、iPhoneの想定を上回る需要を背景に台湾の半導体受託生産最大手TSMCに半導体増産を要請したことなどが、株価刺激材料として投資資金を誘導している。

■アドヴァン <7463>  1,263円  +61 円 (+5.1%)  11:30現在  東証1部 上昇率5位
 アドヴァン <7463> が急反発。23日大引け後、発行済み株式数(自社株を除く)の0.9%にあたる40万株(金額で5億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は1月24日から3月20日まで。

■ディスコ <6146>  27,580円  +750 円 (+2.8%)  11:30現在
 ディスコ<6146>が3日続伸している。23日の取引終了後に発表した第3四半期累計(19年4~12月)連結決算が、売上高1022億9800万円、営業利益256億6900万円となり、会計基準変更のため前年同期との比較はないものの、従来予想の売上高975億円、営業利益223億円を上回って着地。また、未定としていた期末配当を320円とし、年間配当を411円と前期比89円増としたことが好感されている。半導体メーカの設備投資が、上期は慎重な姿勢が続いたものの、下期から一部量産用途で投資再開の動きが見られ、精密加工装置の出荷額が底堅く推移したことが寄与した。また、消耗品である精密加工ツールも顧客の設備稼働率に持ち直しの動きが鮮明となっているという。同時に、未定としていた20年3月期連結業績予想を発表しており、売上高1353億円、営業利益325億円を見込んでいる。

■三菱総合研究所 <3636>  4,475円  +110 円 (+2.5%)  11:30現在
 三菱総合研究所<3636>が3日ぶりに反発している。同社とNTTドコモ<9437>は23日、自治体が保有するデータを活用し、健康寿命を延伸させることで自治体の医療費や介護費を抑制するサービスの提供に向けて協業すると発表。これが買い手掛かりとなっているようだ。NTTドコモは三菱総研の協力のもと、自治体の介護予防事業にデータ利活用の仕組みを組み込み、データに基づく合理的で効果的な施策立案を推進するサービスを2020年度中に提供する計画。両社は介護予防以外の分野についても、自治体が保有するデータを利活用して地域課題を解決し、いきいき暮らせるまちづくりに連携して取り組むとしている。

■リンテック <7966>  2,479円  +44 円 (+1.8%)  11:30現在
 リンテック<7966>が反発している。この日、16年に子会社化したVDI社の金属薄膜層の形成技術を活用し、ハーフ蒸着タイプのラベル素材を開発したと発表しており、これが好材料視されている。開発した特殊蒸着ラベル素材は、金属調でありながら光を透過するのが特徴で、透明感を生かしたラベルのデザインが可能になる。また、ラベルの表面基材の厚みが36マイクロメートル(1マイクロメートルは100万分の1メートル)と薄いため、汎用品(50マイクロメートル)に比べて石油資源の使用量削減に貢献するとしている。同社では、今月29日から国内外で販売を開始し、29日から31日まで東京ビッグサイト(東京都江東区)で開催される「新機能性材料展2020」に出展する。

■エスプール <2471>  855円  +9 円 (+1.1%)  11:30現在
 エスプール<2471>は4日ぶりに小幅反発している。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が23日付で、投資判断「バイ」を継続し、目標株価を900円から1100円へ引き上げたことが好材料視されているようだ。同証券では、障害者雇用支援サービスの独自性を高く評価しており、同サービスを原動力に持続的な利益成長を予想。屋外型農園に加えて、20年11月期第3四半期(6~8月)に開始予定の屋内型農園が収益拡大の新たな牽引役になるとしている。19年11月期は、一時的費用が生じ同証券営業利益予想を下回ったが、障害者雇用支援サービスの伸長やロジスティクスアウトソーシングサービスなどの収益性が改善し大幅増益を達成。20年11月期営業利益は同31.5%増と見込んでいる。更に、同社を障害者雇用に貢献するESG関連銘柄としても注目しているという。

■みずほリース <8425>  3,200円  -245 円 (-7.1%)  11:30現在  東証1部 下落率6位
 みずほリース<8425>が反落している。きょうの朝日新聞デジタルで、「東芝の連結子会社の東芝ITサービス(川崎市)で架空取引が見つかった問題で、同社が商品の売買契約を結んだシステム開発会社のネットワンシステムズ(東証1部上場)を含め、少なくとも5社が架空取引に関わっていたことが判明した」と報じられており、なかでみずほリース子会社のみずほ東芝リースと、富士電機<6504>子会社の富士電機ITソリューションの名が挙がっていることが売り材料視されているようだ。

■ハピネット <7552>  1,332円  -42 円 (-3.1%)  11:30現在
 ハピネット<7552>が反落している。23日の取引終了後、20年3月期の連結業績予想について、売上高を2400億円から2200億円(前期比8.5%減)へ、営業利益を50億円から27億円(同40.5%減)へ、純利益を28億円から13億円(同52.5%減)へ下方修正し、増益予想から一転して減益予想としたことが嫌気されている。最大の商戦期である年末商戦で大きなヒット商品に恵まれなかったことに加えて、それに伴う滞留在庫の評価損失の計上が利益を圧迫したという。なお、従来20円を予定していた期末配当を30円に引き上げるとあわせて発表したが、これに対する反応は限定的のようだ。

■日本電産 <6594>  15,100円  -475 円 (-3.1%)  11:30現在
 日本電産<6594>が一時600円を超える下げで1万5000円台を割り込んだ。同社は23日取引終了後に、4~12月期の決算を発表するとともに、20年3月期の業績予想の下方修正を発表、営業利益は従来予想の1500億円から1400億円に下方修正しており、これが嫌気された。電気自動車(EV)用モーター向けの先行投資負担が利益を下押す。朝方はプラス圏でスタートしたものの、その後は下方修正を嫌気する売りに押される格好となった。

■第一生命HD <8750>  1,694円  -41.5 円 (-2.4%)  11:30現在
 第一生命ホールディングス<8750>、T&Dホールディングス<8795>など生保株が軟調。米国株市場で主要株指数が最高値圏で強い動きを続ける一方、長期債利回りの低下が続いている。前日時点で米10年債利回りは1.73%台まで下落、また超長期債の30年債利回りも下落基調で、前日は2.2%台を約1カ月半ぶりに割り込んだ。長期で資産運用を行う大手生保にとって、米国事業における運用環境の悪化が株価の重荷となっている。

■国際石油開発帝石 <1605>  1,068円  -11 円 (-1.0%)  11:30現在
 国際石油開発帝石<1605>が4日続落。23日の米原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の期近物は前日比1.15ドル安の1バレル=55.59ドルと続落。昨年11月下旬以来、2カ月ぶりの安値圏に下落した。中国での新型肺炎の感染拡大が世界経済の減速要因となることが懸念され、足もとの原油価格は下落傾向となっている。

■しまむら <8227>  7,980円  -20 円 (-0.3%)  11:30現在
 しまむら<8227>が続落している。23日の取引終了後に発表した1月度(19年12月21日~20年1月20日)の月次売上速報で、既存店売上高が前年同月比9.9%減と5カ月連続で前年実績を下回ったことが嫌気されている。プライベートブランド「CLOSSHI」のミセス向けカットソーやティーンズのパーカーなど婦人の春物商品が好調に推移した。また、年始は福袋の販売が好調だったが、一方で年末の暖かさで冬物の販売が伸び悩み、また前年に比べて休日が1日少なかったことなどから、売り上げは前年実績を下回った。なお、全店売上高は同9.4%減だった。

■フジトミ <8740>  348円  +36 円 (+11.5%)  11:30現在
 フジトミ<8740>が反発している。23日の取引終了後、集計中の第3四半期累計(19年4~12月)業績見込みを発表しており、営業収益16億2800万円(前年同期比14.8%増)、営業損益1億4700万円の赤字(前年同期2億2000万円の赤字)と、営業赤字縮小を見込んでいることが好感されている。金融商品取引受託業務の受取手数料が6億600万円(前年同期比27.9%増)となったほか、商品先物取引自己売買業務の売買損益が500万円の赤字(前年同期8500万円の赤字)が牽引し、商品先物取引受託業務の受取手数料の減少などを補った。

●ストップ高銘柄
 ヤマト・インダストリー <7886>  1,316円  +300 円 (+29.5%) ストップ高   11:30現在
 川本産業 <3604>  1,391円  +300 円 (+27.5%) ストップ高   11:30現在
 中京医薬品 <4558>  462円  +80 円 (+20.9%) ストップ高買い気配   11:30現在
 クリエアナブキ <4336>  890円  +150 円 (+20.3%) ストップ高   11:30現在
 太洋物産 <9941>  650円  +100 円 (+18.2%) ストップ高   11:30現在
 など、7銘柄

●ストップ安銘柄
 アドベンチャー <6030>  4,040円  -700 円 (-14.8%) ストップ安   11:30現在
 以上、1銘柄

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