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【市況】日本電産決算控え25日線で下げ止まり/後場の投資戦略

日経平均 <1分足> 「株探」多機能チャートより

日経平均 : 23877.89 (-153.46)
TOPIX  : 1735.70 (-8.43)

[後場の投資戦略]

 足元では、中国発の新型コロナウイルス拡大をきっかけとして、地理的な距離も近い日本株にも売りが優勢の展開になっている。しかし、指数先物や東証1部の売買高及び売買代金に特段の目立った変化が見られていない点を勘案すると、現状の下落は同ニュースをきっかけとした短期筋による利益確定の動きが主体であり、海外投資家などによる新規の売りが殺到する流れには至っていないとみられる。この流れから、本日前場の東京市場では、日経平均は25日移動平均線(23834円処)がサポートラインとして意識されており、業績期待の高いとされるハイテク株中心に買われた。

 投資家による押し目買い意欲の強さが窺える一方で、後場にかけては大引け後に控える日本電産<6594>の20年3月期第3四半期決算発表に対する市場の注目度が次第に高まってくるタイミングでもある。渦中の中国では、武漢市が新型コロナウイルスの感染拡大阻止のために公共交通機関運行停止を発表しているものの、引き続き同国政府や世界保健機関(WHO)の対応動向を見極めたいとの向きは根強く、後場にかけてはこれらの要因から様子見ムードになるシナリオも視野に入れておきたい。
《AK》

 提供:フィスコ

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