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【市況】<マ-ケット日報> 2020年1月16日

 16日の市場は日経平均が小反発。終値は前日比16円高の2万3933円だった。前日の米国株が最高値を更新した流れを受けて買い先行の出だしとなったが、上値2万4000円に接近したところで買いが止まり、その後は2万3900円台の狭い範囲でもみ合う展開。米中貿易協議の合意で目先の材料がいったん出尽くした格好となっている。

 昨日の米国市場は米中貿易協議第一段階の合意署名を好感してダウ平均は3日続伸。4日ぶりに史上最高値を更新した。終値で2万9000ドルの大台に乗せるのは初めてのこと。合意文書の内容に知的財産権の保護などが記載されたが明確な縛りはなし。そのためダウ平均の上げ幅も比較的限定された。ダウ平均のほかにS&P500種も4日ぶりに最高値を更新している。

 さて、東京市場は米中合意でいったん材料出尽くしの格好となったが、日経平均はかろうじてプラスで引けており天井感は出ていない。中国で発生した新型コロナウィルスの感染者が国内で出たことはあまり材料視されず、今のところこの価格帯での売り物を消化する日柄的な調整にとどまっているようだ。本日は東証2部指数やジャスダック平均も値下がりし、市場として物色できるところが少なくなっている。やや手詰まり感はあるが、為替、米国株ともに基調はフォローで押し目買い基調に変わりはないだろう。(ストック・データバンク 編集部)

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