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【特集】明豊ファシリ Research Memo(6):アットリスクCM案件の減少により総資産がスリム化し自己資本比率が上昇

明豊ファシリ <日足> 「株探」多機能チャートより

■明豊ファシリティワークス<1717>の業績動向

3. 財務状況と経営指標
2020年3月期第2四半期末の財務状況を見ると、総資産は前期末比881百万円減少の4,834百万円となった。主な増減要因を見ると、流動資産ではアットリスクCM案件の減少に伴って受取手形・完成工事未収入金が468百万円減少したほか、現金及び預金が290百万円減少した。また、固定資産については前期末とほぼ同水準となった。

負債合計は前期末比949百万円減少の1,111百万円となった。アットリスクCM案件の減少により、工事未払金が607百万円減少したほか、賞与引当金が190百万円、未払法人税等が53百万円それぞれ減少した。また、純資産合計は同68百万円増加の3,722百万円となった。配当金の支払いで251百万円があったものの、四半期純利益272百万円を計上したほか、ストックオプションの行使により資本剰余金が35百万円増加し、自己株式が16百万円減少(増加要因)した。

経営指標を見ると、経営の安全性を示す自己資本比率は前期末の62.9%から75.9%と大きく上昇している。アットリスクCM案件の減少に伴い、付随する完成工事未収入金や工事未払金が減少し、総資産がスリム化したことが主因となっている。財務内容そのものは無借金経営であり、健全な状態にあると判断される。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)

《YM》

 提供:フィスコ

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