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【注目】前日に「売られた株!」総ザライ ―本日への影響は?―

良品計画 <日足> 「株探」多機能チャートより

■良品計画 <7453>  2,128円 (-500円、-19.0%) ストップ安

 東証1部の下落率トップ。良品計画 <7453> がストップ安の2128円に売られた。前週末10日の取引終了後、20年2月期の連結業績予想について、売上高を4554億5100万円から4437億円(前期比8.3%増)へ、営業利益を452億9600万円から378億円(同15.5%減)へ、純利益を294億7000万円から251億円(同25.8%減)へ下方修正し、一転減益予想としたことが嫌気された。東アジア事業の一部の国や地域での情勢不安や、価格施策の増加により売上総利益が計画を下回っていることなどが要因としている。なお、同時に発表した第3四半期累計(3-11月)決算は、売上高3282億300万円(前年同期比7.9%増)、営業利益298億2000万円(同14.5%減)、純利益205億300万円(同32.4%減)だった。

■イオンファン <4343>  2,641円 (-334円、-11.2%)

 東証1部の下落率2位。イオンファンタジー <4343> が急反落。同社は10日大引け後に決算を発表。20年2月期第3四半期累計(3-11月)の連結最終利益は前年同期比78.4%減の1.1億円に大きく落ち込み、通期計画の21.5億円に対する進捗率は5.2%にとどまり、5年平均の38.6%も下回った。

■アークス <9948>  2,081円 (-222円、-9.6%)

 東証1部の下落率3位。アークス <9948> が急落。同社は10日大引け後に決算を発表。20年2月期第3四半期累計(3-11月)の連結経常利益は前年同期比23.5%減の88.1億円に減った。併せて、通期の同利益を従来予想の164億円→140億円(前期は164億円)に14.7%下方修正し、一転して14.7%減益見通しとなった。

■吉野家HD <9861>  2,736円 (-289円、-9.6%)

 東証1部の下落率4位。吉野家ホールディングス <9861> が急反落。前週末10日の取引終了後、20年2月期の連結業績予想について、売上高を2080億円から2150億円(前期比6.2%増)へ、営業利益を10億円から36億円(同34.6倍)へ上方修正したが、営業利益で41億円前後を見込んでいた市場コンセンサス予想に届かなかったことから、失望売りが出たようだ。上方修正は、吉野家の創業120周年施策として販売した牛丼の新サイズ「超特盛」「小盛」の投入や「特撰すきやき重」「月見牛とじ御膳」などの商品施策に加えて、6月に実施した「テイクアウト80円引き」などの販売施策も好評だったことが寄与する。また、消費税増税が行われた10月以降も「牛丼・牛皿全品10%オフキャンペーン」や冬の定番「牛すき鍋膳」「麻辣牛鍋膳」などの施策が好調に推移しており、10月以降の既存店売上高が好調なことも貢献するという。なお、最終利益1億円(同60億円の赤字)は従来見通しを据え置いている。同時に発表した第3四半期累計(19年3-11月)決算は、売上高1598億7600万円(前期比6.6%増)、営業利益28億9000万円(前年同期5億6200万円の赤字)、最終利益17億7400万円(同15億5800万円の赤字)だった。

■スターマイカ <2975>  1,679円 (-118円、-6.6%)

 東証1部の下落率7位。スター・マイカ・ホールディングス <2975> が急反落。同社は10日大引け後に決算を発表。19年11月期の連結経常利益は29.2億円になり、20年11月期は前期比9.6%減の26.4億円に減る見通しとなった。

■RPA <6572>  1,034円 (-70円、-6.3%)

 東証1部の下落率8位。RPAホールディングス <6572> が急反落。前週末10日の取引終了後、20年2月期の連結業績予想について、売上高を140億1600万円から100億6200万円(前期比22.9%増)へ、営業利益を16億300万円から4億7800万円(同49.9%減)へ、純利益を9億3100万円から2200万円(同95.9%減)へ下方修正し、増益予想から一転して減益予想としたことが嫌気された。今期は、「BizRobo! mini」の立ち上がりにより中堅企業での導入企業が拡大することによる増収増益を見込み、今後の成長の加速を企図して人材採用、広告宣伝活動を進めたものの、「BizRobo! mini」のパートナー販売体制の構築が計画より遅延し、販売計画が未達となっていることに加えて、ロボットトランスフォーメーション事業の一部広告分野で新規広告主の立ち上がりが計画よりも遅れていることなどが要因としている。なお、同時に発表した第3四半期累計(3-11月)決算は、売上高72億8300万円(前年同期比24.8%増)、営業利益3億2800万円(同41.0%減)、純利益3800万円(同87.9%減)だった。

■ZOZO <3092>  1,985円 (-65円、-3.2%)

 ZOZO <3092> が安い。SMBC日興証券が10日付で、投資評価「2」を継続しつつ、目標株価を2000円から1800円へ引き下げたことが弱材料視されたようだ。同証券によると、ZOZOTOWN強化策が見えず、GMV(流通取引総額)の更なる成長鈍化が懸念されるほか、PayPayモール店も、現サイト構造では既存客シフトにとどまるリスクがあると指摘。プロモーション関連費用も増額もあり、20年3月期営業利益予想を374億円から316億円へ、21年3月期予想を同416億円から355億円へ下方修正している。

■チヨダ <8185>  1,549円 (-47円、-2.9%)

 チヨダ <8185> が続落。前週末10日の取引終了後、20年2月期の連結業績予想について、売上高を1156億円から1138億円(前期比4.0%減)へ、営業損益を1億円の黒字から16億円の赤字(前期16億6900万円の黒字)へ、最終損益を12億円の赤字から25億円の赤字(同16億1300万円の黒字)へ下方修正したことが嫌気された。第3四半期までは概ね計画通りに推移したものの、12月の全国的な暖冬と北日本や日本海側地域における降雪量の大幅な減少により、防寒ブーツなど季節商品の販売が大きく落ち込んだことが響いた。また、値引き販売が想定以上に増加し、今後も滞留在庫の積極的な処分を進めることから、売上高総利益率の低下が見込まれることも利益を押し下げる。なお、第3四半期累計(19年3-11月)決算は、売上高875億6700万円(前年同期比2.9%減)、営業利益3億8400万円(同85.1%減)、最終損益1億8800万円の赤字(前年同期13億2700万円の黒字)だった。

■国際石開帝石 <1605>  1,155円 (-15円、-1.3%)

 国際石油開発帝石 <1605> 、JXTGホールディングス <5020> などが全体相場に逆行して安い。13日にWTI原油価格が96セント安の1バレル=58ドル08セントまで下落、ここ原油市況は下値模索の動きで5日続落となった。中東の地政学リスクへの警戒感が薄れたことで原油市況高騰に対する思惑も後退している。これを背景に原油価格と株価連動性の高い資源開発関連や石油株に売りが優勢となった。

※14日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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