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【注目】前日に「売られた株!」総ザライ ―本日への影響は?―

石川製 <日足> 「株探」多機能チャートより

■石川製 <6208>  1,888円 (-493円、-20.7%)

 東証1部の下落率トップ。石川製作所 <6208> 、豊和工業 <6203> 、細谷火工 <4274> [JQ]、日本アビオニクス <6946> [東証2]、重松製作所 <7980> [JQ]など一連の防衛関連株が軒並み急落する展開となった。イランによる米軍駐留のイラク基地攻撃に対し、米国の武力行使が警戒されていたが、トランプ大統領が8日の演説で「軍事力を行使したくない」と述べたことで、地政学リスクが後退、8日に急騰した防衛関連株は一斉に前日の上げを帳消しにする形で下落している。

■VIX短先物 <1552>  5,020円 (-430円、-7.9%)

 国際のETF VIX短期先物指数 <1552> [東証E]が急反落。同ETFは「恐怖指数」と称される米VIX指数とリンクしており、米国市場の波乱時には上昇する特性を持つ。8日の米VIX指数は前日7日に比べ0.34(2.47%)ポイント安の13.45に下落した。トランプ米大統領は、8日の演説でイランは「行動を抑制しているようだ」と述べ、軍事力の行使を否定した。市場ではリスク回避姿勢が後退したことから、国際VIX短期先物も下落している。

■国際石開帝石 <1605>  1,155円 (-32円、-2.7%)

 国際石油開発帝石 <1605> 、石油資源開発 <1662> など資源開発関連株は全体相場に逆行し売られる展開となっている。イランによるイラクの米軍駐留基地へのミサイル攻撃に対しトランプ米大統領は軍事的な報復を否定する演説を行ったことで、中東における地政学リスクが後退、これを背景に原油市況は急反落に転じた。WTI原油先物価格は前日7日終値ベースで3ドルを超える暴落で1バレル=60ドル台を割り込んでおり、原油価格と株価連動性の高い資源開発関連株にとってはネガティブ材料となった。

■フジ <8278>  1,879円 (-35円、-1.8%)

 フジ <8278> が続落。8日の取引終了後、20年2月期の連結業績予想について、売上高を3155億円から3130億円(前期比0.2%増)へ、営業利益を84億円から63億円(同12.1%減)へ、純利益を60億円から51億円(同29.7%減)へ下方修正したことが嫌気された。消費税増税による消費マインドの低下や販売競争の激化などで店舗での売り上げが低調に推移していることに加えて、競争力強化の一環として商品価格の値下げを行ったことや増税対策としてポイント付与による販促を強化した結果、粗利率が低下したことが響いた。なお、同時に発表した第3四半期累計(3-11月)決算は、売上高2326億7500万円(前年同期比0.5%増)、営業利益44億3100万円(同6.1%減)、純利益36億3800万円(同15.4%増)だった。

※9日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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