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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:サンバイオ、ストライク、エーザイ

ストライク <日足> 「株探」多機能チャートより
■ストライク <6196>  5,310円  +625 円 (+13.3%) 一時ストップ高   11:30現在  東証1部 上昇率2位
 ストライク <6196> が一時ストップ高。24日大引け後に発表した20年8月期第1四半期(9-11月)の経常利益(非連結)が前年同期比2.7倍の6.2億円に急拡大して着地したことが買い材料視された。後継者問題など中小企業のM&Aニーズが拡大するなか、売上規模が1億円を超える大型案件の成約が4件(前年同期は0)と好調で、単価が上昇したことが収益を押し上げた。上期計画の11.7億円に対する進捗率は52.8%に達し、過去3年平均の40.3%も上回った。

■サンバイオ <4592>  2,628円  +155 円 (+6.3%)  11:30現在
 サンバイオ<4592>が続伸、売買代金はマザーズ市場で断トツ、東証1部を含めた全市場ベースでもソフトバンクグループ<9984>、任天堂<7974>に次ぐ第3位となっている。同社が開発を進めている脳神経再生細胞薬「SB623」について、日本における外傷性脳損傷適応での承認申請を20年1月期中から21年1月期中に延期したほか、大日本住友製薬<4506>との北米における慢性期脳梗塞を対象とした共同開発契約を解消したことがネガティブサプライズとなり、株価は今月16日から急落の展開を余儀なくされた。2日連続ストップ安配分を経て寄り付いた後も売りに押される展開を強いられていたが、前日に8日ぶりに小反発。きょうも目先売り圧力が緩んだところでリバウンド期待の買いが厚みを増してきた。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は前週末20日に同社株の目標株価を従来の6100円から4500円に引き下げたものの、現在の株価が下げ過ぎていることでレーティングの「オーバーウエート」は継続した。また直近では、SMBC日興証券が24日付で投資判断を3段階で最上位に引き上げたことが市場で話題となっており、目先筋の買いを誘導する背景となっているもようだ。

■日本調剤 <3341>  3,955円  +150 円 (+3.9%)  11:30現在
 日本調剤 <3341> が3日続伸。24日大引け後、20年3月期の連結最終利益を従来予想の40.2億円→60億円に49.4%上方修正。増益率が6.1%増→58.4%増に拡大する見通しとなったことが買い材料視された。京都市に保有する研究施設の売却に伴い、売却益65.7億円が発生することが最終利益を押し上げる。

■エーザイ <4523>  8,356円  +119 円 (+1.4%)  11:30現在
 エーザイ<4523>が反発している。同社は24日、米ギリアド・サイエンシズ・インクが日本で関節リウマチ治療薬として製造販売承認中の「フィルゴチニブ」について、ギリアドの日本法人と販売提携契約を結んだと発表。これが買い手掛かりとなっているようだ。この契約では、関節リウマチと開発中の適応症を含む「フィルゴチニブ」の日本国内での製造販売承認はギリアドが取得し、販売はエーザイが担当。また、承認取得後の医療機関などへの情報提供活動は両社が共同で行うとしている。

■USENHD <9418>  1,462円  +12 円 (+0.8%)  11:30現在
 USEN-NEXT HOLDINGS<9418>が大幅続伸し連日の年初来高値更新となっている。傘下のアルメックスが24日の取引終了後、デザイン性と機能性を兼ね備えたアミューズメント施設向けKIOSK端末(自動受付精算機)を開発し、ラウンドワン<4680>に納入すると発表しており、これを好感した買いが入っている。今回納入した精算機は、ラウンドワンが取り組んでいる経営効率化とサービスの向上の両立を目指して開発・導入が進められたもので、全国99店舗に763台を納入するという。アルメックスではこれまでホテルや医療機関向けに自動精算機を提供してきたが、アミューズメント業界への納入は初めてで、今後は同業界のニーズに対応することはもちろん、職場環境に変革をもたらす機器を展開するとしている。

■しまむら <8227>  8,380円  -650 円 (-7.2%)  11:30現在  東証1部 下落率4位
 しまむら<8227>が大幅続落している。24日の取引終了後、20年2月期連結業績予想について、売上高を5630億円から5280億9000万円(前期比3.3%減)へ、営業利益を347億3500万円から259億円(同1.8%増)へ、最終利益を234億8000万円から161億500万円(同0.7%増)へ下方修正したことが嫌気されている。4月度と7月度の低気温で実用商品や季節商品の売り上げが低下したことに加えて、10月上旬まで真夏並みの高気温が続いたことや、11月にかけて台風が相次いで上陸し、多くの店で休業や営業時間の短縮を行ったことなどが響いたとしている。なお、第3四半期累計(2月21日~11月20日)決算は、売上高3943億1800万円(前年同期比3.8%減)、営業利益189億4700万円(同8.1%減)、最終利益126億4300万円(同8.0%減)だった。

■ニトリホールディングス <9843>  16,895円  -300 円 (-1.7%)  11:30現在
 ニトリホールディングス<9843>は続落している。24日の取引終了後に発表した12月度(11月21日~12月20日)の国内売上高で、既存店売上高が前年同月比7.3%減と2カ月連続で前年実績を下回ったことが嫌気されている。キッチン用品や洗濯・清掃用品、トイレ・バス用品などが堅調に推移した一方、気温の影響により季節商品が伸び悩んだことや消費税増税の影響などが出たという。また、前年に比べて土曜日が1日少なかったことも響いたとしている。なお、全店売上高は同4.6%減だった。

■ニューテック <6734>  1,351円  +213 円 (+18.7%) 一時ストップ高   11:30現在
 ストレージ専業メーカーのニューテック <6734> [JQ]が急騰。24日大引け後、20年2月期の連結経常利益を従来予想の2億1100万円→2億5000万円に18.5%上方修正。従来の前期比横ばい予想から一転して18.5%増益を見込み、一気に18期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。ハードウエアに付加価値を付けたAI・ディープラーニング、監視カメラ向けストレージサーバーやアプライアンス製品の販売が想定より伸びることが利益を押し上げる。

■ネットイヤーグループ <3622>  715円  +100 円 (+16.3%) ストップ高   11:30現在
 ネットイヤーグループ<3622>がストップ高まで買われている。同社グループ会社のトライバルメディアハウスは24日、ソーシャルメディア「ALIS」の運営や企業向けブロックチェーン開発支援を行うALIS(東京都渋谷区)と協業すると発表。これが材料視されているようだ。両社はデジタルマーケティング領域で、新サービスの社会実装を開発・推進していく計画。新サービスでは、ブロックチェーン技術を活用した仮想通貨やトークン機能によりトークンエコノミー時代の「社員と顧客」「顧客と顧客」間の価値移転をスムーズにするとともに、新しいブランド体験と独自経済圏の創出を目指すとしている。

■川口化学工業 <4361>  1,121円  +126 円 (+12.7%) 一時ストップ高   11:30現在
 川口化学工業 <4361> [東証2]が一時ストップ高。24日大引け後、19年11月期の連結経常利益を従来予想の1.5億円→1.8億円に24.7%上方修正。減益率が37.2%減→21.8%減に縮小する見通しとなったことが買い材料視された。中国をはじめとする自動車関連産業の需要減少で売上高は計画を下回ったものの、付加価値の高い製品の販売増加や生産効率の向上による原価低減が寄与し、採算は大きく改善した。

■アクロディア <3823>  260円  +24 円 (+10.2%)  11:30現在
 アクロディア<3823>が大幅高、230円近辺のもみ合いを一気に上放れた。ソフトのライセンス販売を主力にIoT分野で需要を開拓、多角化の一環として海外でビンゴカジノシステムを展開している。24日取引終了後、ビンゴカジノ場の直営事業に進出。第1弾としてカンボジアのカジノで、自社ビンゴシステムを利用したビンゴカジノ場の運営を開始すると発表、これを材料視する形で短期資金が流入している。

■ITbook <1447>  480円  +32 円 (+7.1%)  11:30現在
 ITbookホールディングス<1447>が大幅高で5連騰、約10カ月ぶりの年初来高値更新となった。ITコンサルティングのITbookと地盤調査を手掛けるサムシングHDとの経営統合で誕生した企業で、官公庁案件に強い点がポイント。安倍政権が推進する国土強靱化に絡む地盤調査・改良工事などのビジネスチャンス確保が期待されるほか、注力するマイナンバー関連のコンサルティングでも活躍が期待されている。政府が前週末20日に閣議決定した2020年度当初予算案は総額で過去最大規模となったが、そのなかマイナンバーカードの保有者にポイント(マイナポイント)を付与する新制度において2458億円を充当することが伝わっている。国策を追い風に同社株の物色人気が高まっている。

■竹田印刷 <7875>  870円  +52 円 (+6.4%)  11:30現在
 竹田印刷<7875>が急反発。社名が示す通り商業印刷が本業ながら、半導体パッケージ用マスクメーカーとしても実績が高い。CAD設計からマスク製造まで一貫させた生産体制を敷いており、受注を伸ばしている。5G時代到来に伴うスマートフォン市場の回復を背景に風向きの変化が意識されている。1株純資産が前期実績ベースで1850円近くあり、時価はPBRに換算して0.46倍と会社解散価値の半値以下の水準であり株価指標面から上値余地が大きい。

■ブライトパス・バイオ <4594>  312円  +16 円 (+5.4%)  11:30現在
 ブライトパス・バイオ<4594>はマドを開けて買われ300円台を回復してきた。同社は患者の免疫機能を活用したがん治療薬の開発を手掛けるバイオベンチャー。24日取引終了後、大阪大学、BIKEN財団、帝京大学と抗腫瘍効果を持つ免疫賦活化剤「TLR9 アゴニスト脂質核酸製剤」の研究開発開始に伴う契約を締結したことを発表。21年度中の治験入りを目指して開発を進める方針で、これを材料視した買いを引き寄せている。

●ストップ高銘柄
 ソレキア <9867>  7,130円  +1,000 円 (+16.3%) ストップ高買い気配   11:30現在
 大谷工業 <5939>  10,940円  +1,500 円 (+15.9%) ストップ高   11:30現在
 など、3銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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