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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:アスクル、ソフトバンクG、サンバイオ

アスクル <日足> 「株探」多機能チャートより
■アスクル <2678>  3,270円  +265 円 (+8.8%)  11:30現在  東証1部 上昇率3位
 アスクル <2678> が急伸。17日大引け後に発表した20年5月期上期(6-11月)の連結経常利益が前年同期比3.5倍の33.9億円に急拡大して着地したことが買い材料視された。消費増税前の駆け込み需要などを背景に法人向け販売が伸びたほか、個人向けの「ロハコ」は配送無料となる注文金額の引き上げや物流コストの低減で採算が改善した。物流施設の手数料収入を計上したロジスティクス事業の黒字転換も大幅増益に貢献した。

■ソフトバンクグループ <9984>  4,639円  +115 円 (+2.5%)  11:30現在
 ソフトバンクグループ<9984>が商いを伴い5日続伸。ここ値刻みこそ小幅ながら上値慕いの動きを強めている。出資するシェアオフィス大手ウィーカンパニーの経営問題で株価も一時下落を余儀なくされたが、売り圧力が一巡している。人工知能(AI)分野への積極投資を標榜しており、今後の展開に注目が集まっている。信用取組は直近売り残が増加する一方で、信用買い残を大きく減少させており、株式需給面も改善傾向にある。

■ツルハホールディングス <3391>  13,180円  +300 円 (+2.3%)  11:30現在
 ツルハホールディングス<3391>は3日続伸し年初来高値を更新。同社が17日の取引終了後に発表した第2四半期(5月16日~11月15日)の連結純利益は、前年同期比20.2%増の155億5400万円と堅調だった。プライベートブランド(PB)商品や化粧品などが伸びた。20年5月通期の連結純利益は前期比5.1%増の261億円で据え置いた。大手証券のアナリストからは、「特にサプライズはないが販管費の伸びは増収率に見合った内容となり、コスト抑制がみえてきた点は好印象」との見方も出ている。

■ハマキョウレックス <9037>  3,630円  +70 円 (+2.0%)  11:30現在
 ハマキョウレックス<9037>が4日続伸している。17日の取引終了後、福岡県を中心に九州に拠点を保有する物流会社シティーライン(福岡県志免町)の全株式を取得し、子会社化すると発表しており、これを好材料視した買いが入っている。今回の子会社化は、シティーラインか長年蓄積してきた九州エリアでの物流サーヒスの実績や取引先を獲得するほか、九州エリアにおける拠点の拡充を図るのが狙い。また、ハマキョウレックスクルーフか有する物流ノウハウを、シティーラインの経験と組み合わせることで、既存顧客にも付加価値の高い物流サーヒスを提供することか可能になるとしている。なお、20年3月期業績への影響は軽微としている。

■ココカラファイン <3098>  6,460円  +110 円 (+1.7%)  11:30現在
 ココカラファイン<3098>が4日続伸している。午前11時ごろ、一部ドラッグストア店舗でサイキンソー(東京都渋谷区)が提供する腸内フローラ検査サービスの購入を可能にしたと発表しており、これが好感されている。同社ではこれまで、一部調剤店舗でサイキンソーの腸内フローラ検査サービス「Mykinso」及び「Mykinso Pro」の取り扱いを実験的に行っていたがるが、一部ドラッグストア店舗でも取り扱いを開始したという。同検査によって、腸内環境の状態が明らかになり、利用者は腸内細菌の変化に基づき、生活習慣病や消化器疾患との関係性を調べることができるようになるとしている。

■レーザーテック <6920>  9,960円  +40 円 (+0.4%)  11:30現在
 レーザーテック<6920>が全体軟調相場に抗して上値指向を継続、一時340円高の1万260円まで買われ、上場来高値を更新した。5G関連投資の活発化を背景にロジック半導体の需要を喚起、このロジック微細化投資のカギを握るのが次世代露光技術で使われるEUV(極端紫外線)であり、同分野でビジネスチャンスを広げる銘柄に株式市場でも注目が集まっている。そのなか、同社はマスクブランクス検査装置で世界シェアを独占しており、当然ながらEUV対応の装置についても世界で唯一供給できるメーカーとなっている。業績も絶好調、20年6月期営業利益は前期比64%増の130億円と大幅な伸びを見込むが一段の増額余地も指摘されている。

■JXTG <5020>  509.4円  +1.2 円 (+0.2%)  11:30現在
 JXTGホールディングス<5020>が続伸。ここOPECの減産協調や世界景気の減速懸念後退などを背景に原油市況が強い動きを示しており、前日にWTI原油先物価格は前日比73セント高の1バレル=60ドル94セントと4日続伸、これ受けて原油価格と株価連動性の高い同社株など石油セクターには浮揚力が働いている。

■サンバイオ <4592>  2,600円  -145 円 (-5.3%)  11:30現在
 サンバイオ<4592>は売り買いが入り乱れ荒い値動き。前日まで大量の売り注文に値がつかず、2日連続の大引けストップ安配分となっていた。きょうもウリ気配で始まったが9時17分に前日比300円安の2445円で寄り付き、その後は下げ渋り、2600円近辺で売り買いを交錯させている。再生細胞薬「SB623」の慢性期脳梗塞を対象とした大日本住友製薬<4506>との共同開発を中止し、契約を解消したことがネガティブサプライズとなって売り込まれたが、きょうはリバウンド狙いの個人投資家資金が流入し需給相場の思惑が高まっている。

■伊藤園 <2593>  5,580円  -120 円 (-2.1%)  11:30現在
 伊藤園<2593>は続落。今月16日に5790円の高値をつけ、4月1日の年初来高値5840円に迫ったことから、利益確定売りが出ている様子だ。SMBC日興証券は17日、同社株の目標株価を5000円から5200円に引き上げたが、投資評価は「2」を継続した。今年6月に実施した大型PETボトル飲料の価格改定で収益性は着実に改善しているが、米国事業は苦戦と指摘。特に、15年に買収した米国のコーヒー豆会社DLTC社には回復の兆しが見えてこない点を懸念している。事業ポートフォリオを精査し、世界のティーカンパニー戦略に資源を集中すべき、とみている。

■東邦金属 <5781>  1,235円  +220 円 (+21.7%) 一時ストップ高   11:30現在
 東邦金属<5781>が前日のストップ高に続き、きょうも一時ストップ高の1315円に買われている。熊本大学が17日、同大先進マグネシウム国際研究センターの河村能人教授と井上晋一特任助教らが、「KUMADAI耐熱マグネシウム合金」の不燃化に成功したと発表。不燃化によって、製造時と利用時の安全性が高まったことから、航空機や自動車などさまざまな輸送機器への応用に弾みが付くと考えられるとしている。同大では今後、現在進めている多くの企業との共同研究を加速させて、社会実装化を図っていきたいとしていることから、「KUMADAI耐熱マグネシウム」の極細ワイヤーの開発を共同で行った同社が引き続き物色人気を集めているようだ。

■CDS <2169>  1,705円  +204 円 (+13.6%)  11:30現在  東証1部 上昇率2位
 CDS <2169> が急騰。17日大引け後、19年12月期の連結経常利益を従来予想の13.4億円→14.8億円に10.0%上方修正。増益率が4.4%増→14.9%増に拡大し、従来の2期連続での過去最高益予想をさらに上乗せしたことが買い材料視された。技術システム事業が想定以上に好調で、売上高が計画を10.5%も上回ることが利益を押し上げる。業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の48円→50円(前期は44円)に増額修正したことも評価材料となった。

■多摩川ホールディングス <6838>  2,668円  +235 円 (+9.7%)  11:30現在
 多摩川ホールディングス<6838>が急反発している。17日に行われた決算説明会で電子・通信用機器事業の進捗率について、上期に5GLowバンド製品に関して各通信事業者に対する認証登録が完了し、一部の高周波コンポーネントの採用が決まったことや、北米、ASEAN地域から大口の引き合いが複数あると説明しており、これが好材料視されているようだ。また、公共インフラについても列車及び官公庁向けの業務用無線関連で大型の引き合い及び受注を獲得し今期から出荷を開始するほか、国の研究機関や民間の次世代通信規格開発関連、官公庁からの大口引き合い案件についても一部を受注したとしている。

■CKサンエツ <5757>  3,360円  +240 円 (+7.7%)  11:30現在  東証1部 上昇率4位
 17日、CKサンエツ <5757> が発行済み株式数(自社株を除く)の0.56%にあたる5万株(金額で1億7500万円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は12月18日から20年3月31日まで。

■石川製作所 <6208>  1,950円  +113 円 (+6.2%)  11:30現在  東証1部 上昇率6位
 石川製作所<6208>が大幅高で2000円大台復帰を視界に入れている。また、豊和工業<6203>や細谷火工<4274>など一連の防衛関連株に買いが集まっている。ここ北朝鮮が軍事的な挑発を続けており、米国との交渉について年末を期限に指定するなど強気の姿勢をみせている。現在日本を訪問中の米国のビーガン北朝鮮担当特別代表が19~20日に中国を訪問し、北朝鮮問題を協議する方針。目先緊張が高まり地政学リスクを想起させるなか、株式市場でも関連銘柄に投資資金を誘導している。

●ストップ高銘柄
 ストリームM <4772>  223円  +50 円 (+28.9%) ストップ高   11:30現在
 ボルテージ <3639>  665円  +100 円 (+17.7%) ストップ高買い気配   11:30現在
 ぱど <4833>  550円  +80 円 (+17.0%) ストップ高   11:30現在
 以上、3銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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