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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:アステラス、国際石開帝石、安川電

アステラス <日足> 「株探」多機能チャートより
■プロレド・パートナーズ <7034>  9,120円  +1,120 円 (+14.0%)  11:30現在
 プロレド・パートナーズ <7034> [東証M]が急反騰。16日大引け後に発表した19年10月期の経常利益(非連結)は前の期比77.0%増の10.4億円に拡大して着地。続く20年10月期も前期比17.9%増の12.3億円に伸び、4期連続で過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。今期はコンサルティング業務の成長が継続し、31.3%の大幅増収を見込む。併せて、20年1月10日現在の株主を対象に、1→2の株式分割を実施すると発表。最低投資金額が現在の2分の1に低下することから、株式流動性の向上と投資家層の拡大を期待する買いが向かった。このほか、東証本則市場への市場変更申請に向けた準備を開始したことも明らかにしている。

■パーク24 <4666>  2,702円  +215 円 (+8.6%)  11:30現在  東証1部 上昇率6位
 パーク24 <4666> が続急伸。16日大引け後に発表した19年10月期の連結経常利益は前の期比4.3%減の215億円になったものの、続く20年10月期は前期比18.2%増の255億円に拡大し、2期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。今期は国内でタイムズ駐車場運営台数の増加基調が続くほか、モビリティ事業でカーシェアリングサービスの成長が継続する。併せて、月次売上高速報を発表。11月の国内タイムズ駐車場売上高は前年同月比6.3%増と増収基調が続いた。

■福井コン <9790>  3,725円  +120 円 (+3.3%)  11:30現在
 福井コンピュータホールディングス<9790>が切り返しに転じてきた。福井市に本拠を置く建築用ソフト会社で、測量・土木用CADなどで業界シェアトップに位置、人材不足が深刻な建設業界の生産合理化を担うICT投資で恩恵を享受している。最近ではドローンで空撮した現場の画像を3次元モデルに変換するソフトが建設業界のニーズを捉え、採用が加速している状況にあり、20年3月期営業利益は前期比16%増の47億5000万円を見込む。ここ、貸株調達による売り仕掛けが観測されるなか、大きく水準を切り下げていたが、ここにきて売り物が切れてきた。直近の信用倍率0.4倍台で日証金では逆日歩がついた状態にあり、リバウンド狙いの買いが流入している。

■エイジス <4659>  3,145円  +100 円 (+3.3%)  11:30現在
 棚卸代行大手のエイジス<4659>が高い。同社は16日取引終了後に、11月度の連結売上高が前年同月比7.1%増になったと発表。2カ月連続で前年実績を上回ったことが好感されているようだ。なお、4月から11月までの累計で前年同期比2.7%増となっている。

■アステラス製薬 <4503>  1,908円  +58 円 (+3.1%)  11:30現在
 アステラス製薬<4503>が反発している。午前9時ごろ、米ファイザーと共同で開発・商業化を進めている経口アンドロゲン受容体阻害剤イクスタンジ(製品名・一般名エンザルタミド)に関して、転移性去勢感受性前立腺がんの追加適応に関して、米国食品医薬品局(FDA)から承認を取得したと発表しており、これが好感されている。今回の承認により、イクスタンジは米国で、既に承認を取得している非転移性及び転移性の去勢抵抗性前立腺がんに加えて、転移性去勢感受性前立腺がんの適応症を有する初めてかつ唯一の経口治療薬になるとしている。

■国際石油開発帝石 <1605>  1,128円  +33 円 (+3.0%)  11:30現在
 国際石油開発帝石<1605>、石油資源開発<1662>などがいずれも上昇、業種別騰落率でも両銘柄が属する「鉱業」は33業種中で第1位となっている。OPECプラスの減産拡大合意や中国景気減速懸念の後退で原油市況は上値指向となっており、前日のWTI原油先物価格は3日続伸で1バレル=60ドル台を維持、7月上旬以来約5カ月ぶりの高値水準にある。前日の米国株市場ではシェブロンやエクソンモービルなどのエネルギー関連株が買われ、NYダウの上昇を後押しする形となったが、東京市場でもこれに追随する動きで資源開発関連株に物色の矛先が向かっている。

■安川電機 <6506>  4,395円  +80 円 (+1.9%)  11:30現在
 安川電機<6506>、ファナック<6954>など設備投資関連株が買われる展開となっている。米中協議については第1段階の合意に達し、15日の対中関税引き上げも先送りされたことで目先安心感が広がっている。直近発表された中国の経済指標も概ね市場コンセンサスを上回るもので、中国景気の減速懸念もひと頃より後退している。これを背景に中国向け売上高比率の高いFA関連は足もと買い戻す動きが優勢となっている。

■ベルーナ <9997>  713円  +12 円 (+1.7%)  11:30現在
 ベルーナ<9997>は反発。16日の取引終了後に発表した11月度の月次売上高(速報値)が前年同月比1.5%増と前月の16.4%減からプラスに転じたことが好感されている。前月の消費税増税に伴う9月の駆け込みの反動減の影響が一巡したこともあるが、衣料品と家具・雑貨などがともに前月の2ケタ減から回復しており総合通販事業が同1.5%減とにとどまった。ソリューション事業が同45.5%と今期に入って最大の上昇幅を記録したことも全体の業績に寄与した。

■WDBホールディングス <2475>  2,590円  +41 円 (+1.6%)  11:30現在
 WDBホールディングス<2475>が続伸している。16日の取引終了後、12月25日にマザーズ市場に上場する子会社WDBココ<7079>の公開価格が決定。上場に伴いWDBは28万7000株の売り出しを行うが、それにより子会社株式売却益3億8000万円を20年3月期決算に特別利益として計上すると発表しており、これを好材料視した買いが入っている。

■三菱総合研究所 <3636>  4,260円  +60 円 (+1.4%)  11:30現在
 三菱総合研究所<3636>が4日続伸し、連日の年初来高値更新となっている。16日の取引終了後、20年9月期連結業績予想について、最終利益を39億円から52億円(前期比44.5%増)へ上方修正したことが好感されている。SCSK<9719>によるMinoriソリューションズ<3822>へのTOB実施に応募し、三菱総研子会社の三菱総研DCSが保有するMinori株式を全株売却したことに伴い、投資有価証券売却益27億1500万円を特別利益として計上することが要因としている。なお、売上高940億円(同4.4%増)、営業利益52億円(同1.4%増)は従来見通しを据え置いている。

■三菱UFJ <8306>  597円  +4 円 (+0.7%)  11:30現在
 三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>や三井住友フィナンシャルグループ<8316>といったメガバンクが高い。16日のニューヨーク市場で、NYダウが最高値を更新するなか、米債券市場で10年物金利が前日比0・049%高い1.874%に上昇した。12月の住宅市場指数が好調だったほか、米12月製造業PMIなども堅調だった。米景気は底堅いとの観測から長期金利が上昇。これを受け、利ザヤ拡大期待からシティグループなどの米銀行株が値を上げており、日本のメガバンクにも連想買いが流入している。

■ヒロセ電機 <6806>  13,960円  +30 円 (+0.2%)  11:30現在
 16日、ヒロセ電機 <6806> が発行済み株式数(自社株を除く)の0.60%にあたる22万株(金額で30億6460万円)を上限に、12月17日朝の東証の自己株式立会外買付取引「ToSTNeT-3」で自社株買いを実施すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。

■サンバイオ <4592>  2,745円  -700 円 (-20.3%) ストップ安売り気配   11:30現在
 サンバイオ<4592>は前日のストップ安に続き、この日もストップ安の2745円水準でウリ気配となっている。前週末13日の取引終了後、再生細胞薬「SB623」の日本における外傷性脳損傷適応での承認申請を20年1月期中から21年1月期中に延期したほか、大日本住友製薬<4506>との北米における慢性期脳梗塞を対象とした共同開発を中止し、ライセンス契約を解消すると発表しており、引き続きこれらによる先行き不透明感を嫌気した売りが出ているようだ。なお、16日の取引終了後に発表した資料によると、今後の期脳梗塞の開発資金については、資金状況を精査した上で、必要に応じてプロジェクトファイナンス、銀行借入、助成金、ライセンスアウトなどをエクイティファイナンスに優先し検討するとしている。

■電通 <4324>  3,930円  -210 円 (-5.1%)  11:30現在  東証1部 下落率7位
 16日に業績修正を発表。「今期最終を83%下方修正」が嫌気された。
 電通 <4324> が12月16日大引け後(15:30)に業績修正(国際会計基準=IFRS)を発表。19年12月期の連結最終利益を従来予想の358億円→62億円(前期は903億円)に82.7%下方修正し、減益率が60.4%減→93.1%減に拡大する見通しとなった。
  ⇒⇒電通の詳しい業績推移表を見る

■大同信号 <6743>  669円  +100 円 (+17.6%) ストップ高   11:30現在
 大同信号<6743>は急伸。株価は500円台のもみ合いから上放れる形で、100円高となるストップ高の669円に買われ、96年来の高値圏に復帰した。JR北海道が前週末13日取引終了後に発表した来年3月14日からの新ダイヤの概要のなかに、信号機を増やす内容が盛り込まれたことを受けて、JRなど鉄道が主力とする信号機大手の同社が恩恵を受けるとの思惑から昨日から買いの流入が加速している。指標面も時価PER7倍台、PBR0.5倍台と割高感がない。

■ボルテージ <3639>  565円  +80 円 (+16.5%) ストップ高   11:30現在
 ボルテージ<3639>がストップ高まで買われている。同社はきょう、人気アプリ「ダウト~嘘つきオトコは誰?~」の中国語簡体字版を、同国の大手ゲーム会社であるテンセント社を通じて20年1~3月に配信を開始すると発表。これが株価を刺激しているようだ。これは、テンセント社が近く配信開始を予定している読み物アプリ「一零零一」内の初期タイトルとなるもの。この作品はボルテージにとって初の中国向けタイトルになるという。

●ストップ高銘柄
 ホーブ <1382>  1,925円  +400 円 (+26.2%) ストップ高   11:30現在
 など、3銘柄

●ストップ安銘柄
 プレサンス <3254>  1,369円  -400 円 (-22.6%) ストップ安売り気配   11:30現在
 など、2銘柄

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