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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:ニューフレア、安川電、大塚家具

ニューフレア <日足> 「株探」多機能チャートより
■ニューフレア <6256>  13,310円  +1,380 円 (+11.6%)  11:30現在
 ニューフレアテクノロジー<6256>は急反発。この日の寄り前、HOYA<7741>が同社の完全子会社化を目的にTOBを実施すると発表しており、TOB価格1万2900円にサヤ寄せする格好となっている。HOYAによるTOBは、EUVリソグラフィー領域におけるシナジーの発現や共通の顧客に対する製品ロードマップへの対応力及び関係強化、HOYAグループのリソースを活用することによるマルチビームマスク描画装置を含む成長分野の開発加速などを目的としたもの。買付予定数は1145万1100株(下限763万4000株、上限設定なし)で、20年4月の買い付け開始を目指すという。なお、同社に対しては11月13日、東芝<6502>子会社の東芝デバイス&ストレージが1株1万1900円でTOBすると発表。

■マクアケ <4479>  3,860円  +380 円 (+10.9%)  11:30現在
 マクアケ<4479>が連日の急騰。同社は11日に東証マザーズに新規上場した直近IPO銘柄。公開価格1550円を74.8%上回る2710円で初値をつけ、翌12日はストップ高。上場3日目となるこの日も大幅高となり人気が集中している。同社は、インターネット上で資金を募るクラウドファンディングの初の上場企業として高い関心を集めている。20年9月期の純利益は前期比3.7倍の3億3000万円が予想されており、業績面の成長期待も高い。サッカー元日本代表の本田圭佑氏のファンド「KSK ANGEL FUND」が第2位の大株主となっているほか、歌舞伎俳優の堀越寶世さん(市川海老蔵さん)も大株主であることなども話題を集めている。

■安川電機 <6506>  4,315円  +225 円 (+5.5%)  11:30現在
 安川電機<6506>、ファナック<6954>、SMC<6273>など設備投資関連株が揃って上値を指向している。15日に対中制裁関税第4弾の全面発動期限を迎えるなか、米中貿易交渉の行方に注目が集まっていたが、前日にブルームバーグ通信などが、米中両国が貿易協議の第1段階で原則合意に達したと報道しており、市場マインドを急改善させた。これを受け、前日の米国株市場ではキャタピラーなど中国向け売上比率の高い銘柄が買われており、この流れが東京市場にも波及、中国関連に位置付けられる機械セクターに投資資金を誘導している。

■東京エレクトロン <8035>  24,675円  +1,160 円 (+4.9%)  11:30現在
 東京エレクトロン<8035>が2営業日連続で1000円を超える上昇をみせたほか、アドバンテスト<6857>が4連騰、SUMCO<3436>も3連騰となるなど半導体関連株への買いが加速している。15日に対中制裁関税第4弾の全面発動を前に米中協議の行方が注目されていたが、前日に両国が第1段階の合意に達したと報じられ、米国株市場ではNYダウやナスダック総合指数など主要株指数が買われた。そのなか、世界景気減速への懸念後退で半導体関連銘柄が買われており、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は2.7%高と大幅高となった。東京市場でも改めて半導体関連株に対する見直しムードが強まっている。

■三菱UFJ <8306>  598.7円  +18.6 円 (+3.2%)  11:30現在
 三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>、三井住友フィナンシャルグループ<8316>、みずほフィナンシャルグループ<8411>といったメガバンクが高い。前日のニューヨーク市場で米中協議の合意への期待が高まり、NYダウは大幅高となった。これを受け、安全資産とされる債券は売りが優勢となり、米10年債利回りは前日比0.10%高(価格は下落)の1.89%に上昇。長期金利の上昇に伴う利ザヤ拡大期待からJPモルガン・チェースなど米大手銀行株が値を上げた。この流れが東京市場にも波及しメガバンク株が買われている。

■三洋化成工業 <4471>  5,580円  +140 円 (+2.6%)  11:30現在
 三洋化成工業<4471>が続伸している。同社は12日、化粧品ブランド「Cheriage(シェリアージュ)」を立ち上げ、20年春から中国で販売を開始すると発表。これが買い手掛かりとなっているようだ。同社が完成版の化粧品を取り扱うのは今回が初めて。最終化粧品を手掛けることで、中国での認知度向上を図るとともに、消費者ニーズを直接把握して化粧品原料の開発にも反映させることが狙いだとしている。

■東京ドーム <9681>  1,035円  +19 円 (+1.9%)  11:30現在
 東京ドーム<9681>はしっかり。12日の取引終了後に発表した第3四半期累計(2~10月)連結決算が、売上高691億3600万円(前年同期比8.6%増)、営業利益102億2700万円(同9.2%増)、純利益71億8500万円(同18.4%増)と増収増益だったことが好感されている。東京ドームで読売巨人軍のリーグ優勝によりクライマックスシリーズ及び日本シリーズが合わせて6試合開催されたことや、コンサートイベント関連商品の販売が好調だったことが牽引役となった。また、今年3月に複合型リゾート「ATAMI BAY RESORT KORAKUEN」を開業したことも寄与した。なお、20年1月期通期業績予想は、売上高902億円(前期比3.6%増)、営業利益122億円(同6.3%増)、純利益71億円(同2.0%増)の従来見通しを据え置いている。

■カシオ計算機 <6952>  2,154円  +20 円 (+0.9%)  11:30現在
 カシオ計算機<6952>が反発している。きょう付けの日本経済新聞朝刊で、「皮膚がんの判別を支援する人工知能(AI)を開発した」と報じられており、これを好材料視した買いが入っている。記事によると、皮膚の腫瘍やほくろを拡大した画像から、がんである確率を瞬時に割り出すというもので、医師の見落としを防いだり、不要な精密検査を省いたりすることにつながるという。21年度に医療機器としての承認を申請し、22年度に発売する計画としており、医療関連分野の更なる強化につながると期待されている。

■三井ハイテック <6966>  1,715円  -427 円 (-19.9%)  11:30現在  東証1部 下落率トップ
 三井ハイテック<6966>は急反落している。12日の取引終了後、20年1月期の連結業績予想について、営業損益を3億円の黒字から2億円の赤字(前期4億9900万円の黒字)へ、最終損益を1億円の黒字から5億円の赤字(同3億200万円の黒字)へ下方修正し、営業黒字予想から一転して赤字予想としたことが嫌気されている。電子部品事業でスマートフォンなどの携帯用端末や民生及び車載向けリードフレームの需要が想定を下回る一方、電機部品事業で車載向けモーターコアの需要が堅調に推移していることから、売上高は860億円(前期比4.9%増)の従来見通しを据え置いた。ただ、原材料価格の上昇や電子部品事業の売上高の大幅な減少が損益を悪化させた。なお、第3四半期累計(2~10月)決算は、売上高644億6500万円(前年同期比3.7%増)、営業損益1億400万円の赤字(前年同期7億6600万円の黒字)、最終損益3億1700万円の赤字(同9億8300万円の黒字)だった。同時に自社株買いの実施を発表した。35万株(発行済み株数の0.95%)、または7億円を上限としており、取得期間は12月13日から20年1月10日まで。

■クスリアオキ <3549>  7,030円  -1,210 円 (-14.7%)  11:30現在  東証1部 下落率2位
 クスリのアオキホールディングス<3549>は急反落している。12日の取引終了後、20年5月期の連結業績予想について、営業利益を150億円から125億2400万円(前期比11.5%減)へ、純利益を110億円から93億900万円(同12.6%減)へ下方修正し、増益予想から一転して減益予想としたことが嫌気されている。売上高は3000億円(同19.6%増)の従来見通しを据え置いたものの、価格訴求や販促強化の営業施策を進めるなかで、上期において主に7月の冷夏による日焼け止めや制汗剤などの季節商品の不振を補うことができず、また下期も同営業施策を継続する予定であることが要因としている。なお、同時に発表した第2四半期累計(5月21日~11月20日)連結決算は、売上高1464億3500万円(前年同期比19.8%増)、営業利益66億2900万円(同2.8%減)、純利益48億8900万円(同5.1%減)だった。

■オハラ <5218>  1,267円  -201 円 (-13.7%)  11:30現在  東証1部 下落率3位
 12日に決算を発表。「前期経常が下振れ着地・今期は21%減益へ」が嫌気された。
 オハラ <5218> が12月12日大引け後(15:00)に決算を発表。19年10月期の連結経常利益は前の期比69.1%減の11.4億円に落ち込み、従来予想の14億円を下回って着地。20年10月期も前期比21.5%減の9億円に減る見通しとなった。
  ⇒⇒オハラの詳しい業績推移表を見る

■メガチップス <6875>  2,086円  -187 円 (-8.2%)  11:30現在  東証1部 下落率6位
 メガチップス<6875>が大幅安で6日続落となっている。13日の取引終了後、20年3月期の連結業績予想について、営業利益を12億円から6億5000万円(前期比13.4%増)へ、最終損益を2億円の黒字から15億5000万円の赤字(前期17億2700万円の赤字)へ下方修正したことが嫌気されている。Smart Connectivity事業部門の譲渡に伴う減少分がある一方、ゲームソフトウェア格納用LSIの需要が想定を上回る見込みとなっていることから、売上高は650億円(前期比31.7%減)の従来予想を据え置いたものの、連結子会社SiTime Corporationの米国IPO完了に伴う諸費用の発生を見込んだことなどが利益を圧迫する。また、Smart Connectivity事業部門の譲渡による事業譲渡損の計上や投資有価証券評価損の計上などを織り込み、最終損益を赤字に修正した。

■大塚家具 <8186>  292円  +80 円 (+37.7%) ストップ高買い気配   11:30現在
 大塚家具<8186>がストップ高カイ気配。12日の取引終了後、ヤマダ電機<9831>との資本提携を正式に発表したことが好感されている。ヤマダ電機を割当先とする第三者割当増資により3000万株の新株発行し、約43億7400万円を調達するほか、新株予約権9万個を割り当て約21億9000万円を調達する。調達した約64億円は運転資金や設備投資、Web・IT関連投資、ブランディング投資などに当てる方針だ。なお、普通株と新株予約権の行使により取得する普通株を全て取得した場合、ヤマダ電の議決権所有割合は58.23%となり、大塚家具はヤマダ電の子会社となる。

■シャノン <3976>  2,075円  +400 円 (+23.9%) ストップ高   11:30現在
 シャノン <3976> [東証M]がストップ高。12日大引け後に発表した19年10月期の連結経常損益は2600万円の黒字(前の期は3000万円の赤字)に浮上し、従来予想の900万円の黒字を上回って着地。続く20年10月期の同利益は前期比76.9%増の4600万円に拡大し、4期ぶりに最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。前期は主力のマーケティングオートメーションサービスのサブスクリプション売上が想定を上回ったうえ、業務効率化による人件費の抑制も上振れに貢献した。今期はマーケティング支援のサブスクリプションやイベント支援が伸びる。

■Fインタ <7050>  2,859円  +499 円 (+21.1%) 一時ストップ高   11:30現在
 フロンティアインターナショナル <7050> [東証M]が急騰。12日大引け後に発表した20年4月期上期(5-10月)の連結経常利益が前年同期比26.9%増の6.8億円に伸び、従来予想の5.4億円を上回って着地したことが買い材料視された。来年開催の東京五輪に関連したイベントや嗜好品のプロモーションなどの新規案件が寄与し、10.8%の大幅増収を達成した。通期計画の11.4億円に対する進捗率は59.8%に達し、さらに前年同期の48.5%も上回った。

■DWセラピ研 <4576>  511円  +80 円 (+18.6%) ストップ高買い気配   11:30現在
 デ・ウエスタン・セラピテクス研究所 <4576> [JQG]がストップ高買い気配。12日大引け後、19年12月期の連結経常利益を従来予想の2000万円→1億円に5.0倍上方修正し、15期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。業績修正とあわせて、ロート製薬 <4527> と眼科用治療剤「DW-1001」のライセンス契約を締結したと発表。契約一時金に加え、開発に応じたマイルストーン、販売高に応じたロイヤリティを受領する予定としている。ロートから受け取る契約一時金の計上や、好調なロイヤリティ収入などを踏まえ、業績上方修正に踏み切った。

●ストップ高銘柄
 大谷工業 <5939>  13,050円  +3,000 円 (+29.9%) ストップ高買い気配   11:30現在
 センコン物流 <9051>  914円  +150 円 (+19.6%) ストップ高   11:30現在
 など、5銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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