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【注目】前日に「買われた株!」総ザライ ―本日につながる期待株は?―

大塚家具 <日足> 「株探」多機能チャートより

■大塚家具 <8186>  212円 (+50円、+30.9%) ストップ高

 大塚家具 <8186> [JQ]がストップ高。12日昼頃、同社のヤマダ電機 <9831> に対する第三者割当増資に関する報道が伝わった、その真偽などの確認のため同日12時29分から売買を一時停止し、その後取引を再開したがカイ気配のままストップ高水準で張り付き、この日は買い物を残して引けた。

■プラザクリエ <7502>  420円 (+80円、+23.5%) ストップ高

 プラザクリエイト本社 <7502> [JQ]がストップ高。同社はDPEの最大手でフランチャイズ化を進め、業績は改善傾向にある。11日取引終了後、仮想ライブ空間「SHOWROOM」でバーチャルタレント輩出プロジェクト「Avatar 2.0 Project」1期生5人分の1周年記念グッズ製作をSHOWROOMとの協業で10日からスタートさせたことを発表、これを手掛かり材料に投資資金が攻勢をかける形となった。

■インスペック <6656>  2,662円 (+500円、+23.1%) ストップ高

 インスペック <6656> [東証2]が4連騰、値幅制限上限まで買われる人気となった。11日までの3営業日で既に726円の上昇で株価を1.5倍化させていたが、更に上げ足を加速させる格好となった。市場では「同社は半導体などの配線回路の断線や接触などを検査する外観検査装置を製造するが、5G関連需要で同社製品のニーズが喚起されるという見方がある。12日は国内証券会社が11日付で目標株価3000円で新規に強気フォローしたことが投資資金の流入を加速させた」(準大手証券ストラテジスト)という。5Gについては、政府・与党がインフラ整備を促進させる税制支援策として、これまでの投資額に対する9%控除の案を見直し、15%を法人税から控除することを決めたと伝わるなど、政策面でのフォローの風が意識されている。

■クロスプラス <3320>  899円 (+150円、+20.0%) ストップ高

 クロスプラス <3320> [東証2]がストップ高。11日大引け後、20年1月期の連結経常利益を従来予想の4億円→7億円に75.0%上方修正。増益率が68.1%増→2.9倍に拡大する見通しとなったことが買い材料視された。秋冬物の立ち上がりの遅れや大型台風の影響で売上高は計画を下回るものの、アパレル卸売の主力工場における生産強化やアセアン工場の活用による原価低減が進み、採算が大きく改善する。業績上振れに伴い、今期の年間配当を従来計画の10円→12円(前期は6円)に増額修正したことも評価材料となった。

■太洋基礎 <1758>  7,560円 (+1,000円、+15.2%) ストップ高

 太洋基礎工業 <1758> [JQ]がストップ高。11日取引終了後に発表した決算が好調だったほか、自社株買いを発表したことが好感された。第3四半期(2-10月)の連結業績は純利益が前年同期比90.8%増の4億900万円だった。特殊土木工事などが伸びており、20年1月通期の予想連結純利益4億5500万円に対する進捗率は約9割に達したことから、業績の増額修正期待が強まっている。また、12日早朝に発行済み株式総数の2.96%に相当する上限2万株を東京証券取引所の自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)において1株6560円で上限1億3120万円の取得金額で自社株買いを行うことも発表している。

■センコン物流 <9051>  764円 (+100円、+15.1%) ストップ高

 センコン物流 <9051> [JQ]がストップ高。11日の取引終了後、上限3億円、45万株(発行済み株式数の9.5%)の自社株買いを実施すると発表したことが好感された。取得期間は12月12日から20年3月31日まで。同時に富士ロジテックホールディングス(静岡市)と資本業務提携することも発表した。同社は富士ロジテックHDに対して第三者割当による自己株処分を実施する。富士ロジテックHDはセンコン物流の8.71%の株式を保有する第3位の大株主となる予定だ。

■大真空 <6962>  1,809円 (+181円、+11.1%)

 東証1部の上昇率2位。大真空 <6962> が商い急増で大幅高、年初来高値を更新した。同社株は11月下旬から12月初旬にかけて急騰、その後高値圏で売り物をこなし再浮上、二段上げの初動にある。政府が次世代高速通信規格「5G」の通信網整備促進のため税制支援策を当初案よりも強化し、投資額の15%分を法人税控除することを決定したと伝わり、5G関連の株価を強く刺激している。同社は水晶デバイス大手で足もとの需給は逼迫状態にあり、今後5G普及に伴い製品需要が一段と高まるとの見方が投資資金流入の背景にある。

■ベストワン <6577>  3,620円 (+345円、+10.5%)

 ベストワンドットコム <6577> [東証M]が続急騰。12日付の日本経済新聞朝刊で「2019年8-10月期の連結営業利益は、前年同期に比べて約7割増の5000万円程度だったようだ」と報じられており、これを好材料視した買いが入った。記事によると、夏休みを中心に短期クルーズで家族連れの利用が増えたとしており、特に神戸港や横浜港の発着で、韓国や台湾に寄港する5日前後の1人5万~10万円のプランが増収に貢献したという。

■KYCOM <9685>  523円 (+30円、+6.1%)

 KYCOMホールディングス <9685> [JQ]が急伸。旺盛な企業のIT投資需要に加え、省庁も基幹システムクラウド化に乗り出すなか、同社はソフトの受託開発を手掛け官公庁に強いDX(デジタルトランスフォーメーション)関連株の一角として人気化の様相をみせている。株価は今月4日に568円の高値まで駆け上がった後、調整を入れたが、下値は拾われ500円近辺で三角もち合いが煮詰まっていた。直近、信用買い残は増勢にあるが、6日申し込み現在で24万株強にとどまり重荷となっている感はない。

■シャノン <3976>  1,675円 (+89円、+5.6%)

 シャノン <3976> [東証M]が5連騰。11日、デジタルマーケティング会社のハートコアと協業することを発表したことが好材料視された。アナログ・デジタルを横断的に運用し、顧客ごとにパーソナライズしたコンテンツを配信する。

■東エレク <8035>  23,515円 (+1,090円、+4.9%)

 東京エレクトロン <8035> が1000円超の上昇をみせたほか、アドバンテスト <6857> 、SCREENホールディングス <7735> など半導体製造装置関連株への買いが目立つ。11日の米国株市場では、FOMCの結果を受けてハイテク株など中心に広範囲にリスクを取る動きが優勢となった。そのなか、半導体セクターが総じて堅調で、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が続伸、特に半導体製造装置世界最大手のアプライドマテリアルズが4.3%高と値を飛ばしており、この流れが東京市場にも波及している。

■ニイタカ <4465>  1,730円 (+75円、+4.5%)

 ニイタカ <4465> が大幅反発。11日大引け後、20年5月期上期(6-11月)の連結経常利益を従来予想の5.1億円→7億円に35.9%上方修正。増益率が1.2%増→37.5%増に拡大し、10期ぶりに上期の過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。原材料価格が想定を下回ったことに加え、業務効率化や経費削減などが進んだことも利益を押し上げた。なお、通期の経常利益は従来予想の12.3億円(前期は12億円)を据え置いた。

■トリケミカル <4369>  8,000円 (+310円、+4.0%)

 トリケミカル研究所 <4369> が大幅続伸。12日は外国為替市場で円高が進んだことで輸出株には不利な環境にあったが、そのなか半導体関連株の健闘が目立った。半導体向け化学薬品を手掛け、低誘電率の絶縁膜材料では世界トップクラスの商品競争力を有する。半導体の微細化ニーズが高まるなか、EUV(極端紫外線)露光装置の需要が旺盛となっており、多品種小ロット生産を強みとする同社に対する追い風が強い。直近では米ファンド大手のキャピタル・リサーチ・アンド・マネージメントが同社の5.6%超の大株主に浮上したことも思惑を呼んでいる。

■ルネサス <6723>  747円 (+26円、+3.6%)

 ルネサスエレクトロニクス <6723> が大幅続伸、13週移動平均線を足場に700円台前半のもみ合いから離脱をうかがう動き。車載マイコンの大手で、12日は東京エレクトロン <8035> やSUMCO <3436> などをはじめ半導体関連株全般に投資資金が流れ込んでおり、その流れに乗る形となった。自動車の電装化が進むなか、自動車業界の技術革新トレンドである「CASE」に絡む収益機会の高まりも想定される。また直近では、11日にミネベアミツミ <6479> とステッピングモーターのソリューション開発で協業することを発表しており、これも株価を刺激している。

■旅工房 <6548>  1,735円 (+52円、+3.1%)

 旅工房 <6548> [東証M]が大幅反発。同社が11日発表した10月旅行取扱額は前年同月比19.0%増の27.3億円となったことが好材料視された。

■コナカ <7494>  420円 (+11円、+2.7%)

 コナカ <7494> が3日続伸。同社は11日大引け後に業績・配当修正を発表。非開示だった20年9月期の業績予想は連結経常利益が前期比2.5倍の11.4億円に拡大する見通しと発表した。

■神島化 <4026>  862円 (+19円、+2.3%)

 神島化学工業 <4026> [東証2]が反発。建材と化成品を手掛け、窯業系の住宅内装材を主力としている。高層ビル向けなどの需要開拓が進み、高付加価値商品の拡販が収益を押し上げている。同社が11日取引終了後に発表した19年5-10月期決算は営業利益が前年同期比49%増の5億円と高変化をみせた。これを手掛かり材料に投資資金が流入している。PER11倍と株価指標面でも割安感がある。

■アンリツ <6754>  2,173円 (+31円、+1.5%)

 アンリツ <6754> はジリジリと上値追い。12日は上げ幅こそ限定的ながら買い優勢を保ち、6日続伸と気を吐いている。政府が次世代高速通信規格「5G」の通信網整備を加速させるため、税制支援策を当初案よりも強化し、企業に対し投資額の15%を税額控除することを決定したことが伝わっている。これを受けて、5G関連株に幅広く物色の矛先が向いているが、そのなか通信計測器大手の同社は象徴株の一角として注目度が高まった。今後は海外に続いて、国内でも5Gのインフラ整備が加速すれば収益面での追い風が強まるとみられる。

■ハナツアーJ <6561>  1,128円 (+15円、+1.4%)

 HANATOUR JAPAN <6561> [東証M]が4日ぶりに反発。11日、中国で急成長中のBtoB向け旅行サービス「好巧」とデータ連携を開始すると発表したことが買い材料視された。

※12日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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