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【注目】前週末6日に「買われた株!」総ザライ (2) ―本日につながる期待株は?―

アルインコ <日足> 「株探」多機能チャートより

■アルインコ <5933>  1,273円 (+79円、+6.6%)

 アルインコ <5933> が大幅高で3日続伸し年初来高値を更新した。東海東京調査センターが5日付で投資判断を新規に「アウトパフォーム」、目標株価1400円でカバレッジを開始したことが好材料視されたようだ。同センターによると、新型足場「アルバトロス」が大手ゼネコンなどから高く評価されており、建築工事の販売・レンタルの伸びに加え、今後は土木工事への市場拡大も期待できるという。また、20年3月期の営業利益予想を会社予想の35億9000万円を上回る37億5000万円と予想。21年3月期も同11%増を見込んでいる。

■スバル <9632>  8,980円 (+520円、+6.2%)

 スバル興業 <9632> が6連騰、年初来高値を更新した。5日の取引終了後、20年1月期の連結業績予想について、売上高を265億円から268億円(前期比6.5%増)へ、営業利益を35億7000万円から38億3000万円(同25.0%増)へ、純利益を27億8000万円から29億円(同59.3%増)へ上方修正したことが好感された。第3四半期が終わった時点で、高速道路のリフレッシュ工事や災害復旧工事、橋梁補修工事が完工するなど道路関連事業の業績が順調に推移し、計画を上回って推移していることが牽引。「銀座スバルビル」の売却益を計上したことも最終利益を押し上げた。また、業績予想の修正や過去最高益を見込んでいることを受けて、従来50円を予定していた期末配当で特別配当240円を実施し290円にするとあわせて発表しており、これも好材料視されている。年間配当は340円(従来予想100円)となり、前期実績に対しては150円の増配となる予定だ。

■ノーリツ <5943>  1,512円 (+86円、+6.0%)

 ノーリツ <5943> が大幅3日続伸。5日大引け後、19年12月期の連結経常利益を従来予想の25億円→33億円に32.0%上方修正。減益率が60.1%減→47.3%減に縮小する見通しとなったことが買い材料視された。国内事業で給湯器を中心とする温水空調分野の大幅な需要縮小が下期に解消したほか、販売価格の引き上げや経費削減の進展も上振れに貢献する。

■エーザイ <4523>  8,248円 (+453円、+5.8%)

 エーザイ <4523> が大幅3日続伸。5日の米国株市場でバイオ製薬大手のバイオジェンが、アルツハイマー型認知症薬「アデュカヌマブ」の臨床試験の詳細データを発表、これを受けて一時8%近い上昇をみせるなど急速人気化した。同社は早い段階でのFDAへの販売承認の申請を計画していることで、業績拡大への期待感が株価を強く刺激した。このアデュカヌマブはエーザイとの共同開発中の医薬品であり、エーザイもこれに追随する動きとなっている。

■日特建 <1929>  878円 (+48円、+5.8%)

 日特建設 <1929> が大幅高で3日続伸し、連日の年初来高値更新となった。政府が5日、国や地方からの財政支出が13兆2000億円となる経済対策を閣議決定したことを受けて、建設株には広く買いが入った。今回の経済対策では、台風に備えた河川の堤防整備などインフラ整備が柱の一つになっており、特殊土木大手の同社にもビジネスチャンスが期待されている。また、5日は同社のほか、大林組 <1802> 、清水建設 <1803> 、飛島建設 <1805> 、NIPPO <1881> 、前田道路 <1883> 、五洋建設 <1893> なども年初来高値を更新している。

■荏原 <6361>  3,425円 (+75円、+2.2%)

 荏原 <6361> が続伸。SMBC日興証券が5日付で、投資評価「1」を継続し、目標株価を3200円から4000円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。同証券では第3四半期決算を受けて、精密・電子事業の受注は最悪期を過ぎたと予想。19年12月期営業利益予想を284億円から303億円へ、20年12月期を同318億円から361億円に上方修正している。

■JINSHD <3046>  6,890円 (+130円、+1.9%)

 ジンズホールディングス <3046> が3日続伸。5日の取引終了後に発表した11月度の月次売上状況(速報)で、既存店売上高が前年同月比3.6%増と2ヵ月ぶりに前年実績を上回ったことが好感された。消費税増税に伴う反動の影響が後半にかけて一段落したほか、店頭展開を強化している「スリムエアフレーム」や「ラバーモダンエアフレーム」などエアフレームシリーズが好調に推移したことが牽引した。なお、全店ベースでは同6.9%増だった。

■AGC <5201>  3,985円 (+60円、+1.5%)

 AGC <5201> が続伸。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が5日付で投資判断「オーバーウエイト」を再強調し、目標株価を4200円から4900円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。同証券では、苛性ソーダ市況をリーマンショックの影響から脱した2011年以降の安値水準で想定しても、電子部門の成長で全社利益が持続的に成長できる可能性が高まったと評価。19年12月期の営業利益予想を1030億円から1060億円へ上方修正している。

■電算システム <3630>  3,060円 (+45円、+1.5%)

 電算システム <3630> が反発。同社は前場引け後に、コンビニ収納代行サービスにおいて、PayPay(東京都千代田区)との連携によりスマホアプリ決済サービス「PayPay請求書払い」の取り扱いを6日から開始したと発表しており、これが好感されたようだ。同社は払込票を利用したスマホアプリ決済サービスとの連携を積極的に展開しており、同件によりスマホアプリ決済サービスの導入は7つ目で業界最多の提供数となっている。

■プリマ <2281>  2,621円 (+30円、+1.2%)

 プリマハム <2281> が3日続伸。岩井コスモ証券は5日、同社株の投資判断を新規「B+」でカバレッジを開始した。目標株価は2900円とした。同社は主力の「香薫あらびきポークウインナー」が成長を続け国内シェア3位。第2四半期(4-9月)の連結営業利益は前年同期比4%増の75億3100万円となった。原価率の低下などにより会社計画を上回った。20年3月通期の同利益は前期比8%増の142億円と会社予想(141億円)を上回ると予想。21年3月期の同利益は150億円を見込んでいる。日米貿易協定の発効による仕入れコストの低減や伊藤忠商事 <8001> グループとの連携にも期待している。

※6日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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