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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:日立化、レーザーテク、弁護士COM

日立化 <日足> 「株探」多機能チャートより
■日立化成 <4217>  4,005円  +540 円 (+15.6%)  11:30現在  東証1部 上昇率トップ
 日立化成<4217>が急騰。きょう付けの日本経済新聞朝刊で「日立製作所は25日、グループの中核子会社である化学大手、日立化成の売却を巡り、総合化学メーカーの昭和電工に買収の優先交渉権を与えることを決めた」と報じられており、TOBを巡る思惑が台頭しているようだ。記事によると日立化成<4217>が25日の取締役会で昭和電工<4004>に優先交渉権を与えることを決め、日立製作所<6501>も同意したという。これに対して昭和電工は「当社が発表したものではない。企業価値向上を目的に日立化成の株式取得を含めさまざまな検討をしているが、現時点で決定した事実はない」とコメントしている。

■マクニカ富士 <3132>  1,910円  +99 円 (+5.5%)  11:30現在  東証1部 上昇率9位
 25日、マクニカ・富士エレホールディングス <3132> が発行済み株式数(自社株を除く)の1.8%にあたる110万株(金額で20億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は11月26日から20年3月24日まで。

■レーザーテック <6920>  9,200円  +450 円 (+5.1%)  11:30現在
 25日、レーザーテック <6920> が12月31日現在の株主を対象に1→2の株式分割を実施すると発表したことが買い材料視された。最低投資金額が現在の2分の1に低下することから、株式流動性の向上と投資家層の拡大を期待する買いが向かった。併せて、年間配当を従来計画の78円→55円に修正。実質1.3%の増額となる。

■弁護士ドットコム <6027>  6,090円  +290 円 (+5.0%)  11:30現在
 弁護士ドットコム<6027>が大幅反発している。25日の取引終了後、LINE<3938>のオンライン法律相談事業「LINE弁護士相談」に参画したと発表しており、これを好材料視した買いが入っている。「LINE弁護士相談」は、LINE上で専門分野や地域ごとに弁護士を検索し、無料で相談ができるサービス。多様化する現代の法律トラブルはもちろん、相続や離婚、交通事故や刑事弁護、企業法務や金銭問題などについて無料で弁護士に相談することができる「無料Q&A」と、25万件を超える様々なトラブル事例をいつでも閲覧することができる「サポートプラン(300円/30日)」を展開しており、弁護士COMはQ&Aのコンテンツと弁護士ドットコムによる回答の提供を開始したとしている。

■アドバンテスト <6857>  5,390円  +150 円 (+2.9%)  11:30現在
 アドバンテスト<6857>、東京エレクトロン<8035>など半導体製造装置メーカーやSUMCO<3436>など半導体素材メーカーが軒並み高に買われている。米中貿易協議の進展期待から前日の米国株市場では半導体関連株が買われ、全体相場を牽引した。特にモルガン・スタンレーが投資判断を引き上げた画像処理半導体大手のエヌビディアが5%近い上昇をみせるなど人気となり、半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も6日ぶりに反発に転じている。これを受けて東京市場でも半導体関連株全般に物色の矛先が向いた。

■旭化成 <3407>  1,269円  +28 円 (+2.3%)  11:30現在
 旭化成<3407>が3日続伸。同社は25日取引終了後、米製薬会社ベロキシスの株式を100%保有する持ち株会社を旭化成のデンマーク子会社によるTOBで買収することを決定したと発表、これを材料視する買いを呼び込んでいる。この買収に伴い米国医薬品市場における事業基盤を獲得し、両社の医薬事業の価値を高め、医薬品・医療機器のグローバル化を進化させる方針。なお、TOBに要する資金は日本円で約1432憶円。

■ナブテスコ <6268>  3,425円  +75 円 (+2.2%)  11:30現在
 ナブテスコ<6268>が3日続伸している。25日の取引終了後、17年に買収した独子会社オバロ社製のアクチュエーターが、独アウディ「A8」20年モデルの「AUDI プレディクティブアクティブサスペンション」に正式採用されたと発表しており、これを好感した買いが入っている。オバロ社が開発したアクチュエーターは、それぞれのホイールを独立して制御することで、アクティブサスペンションによる車体制御、特に凹凸が激しい路面走行時の快適性を大幅に改善するほか、旋回時のロールや加減速時の車体の動きも抑制することができるという。また、アダプティブ・エアサスペンションとアウディ・ドライブセレクトとの連携により、快適な乗り心地と運転性能を高い次元で両立することを可能にしたとしている。

■コロプラ <3668>  1,359円  +9 円 (+0.7%)  11:30現在
 コロプラ<3668>が続伸、5日・25日移動平均線のゴールデンクロスを示現し戻り相場入りの様相を強めている。1400円台は今月1日以来約4週間ぶり。今週29日金曜日が米国ではブラックフライデーで年末商戦入りの号砲となる。ゲーム関連株には追い風が意識されるなか、同社はスクウェア・エニックス・ホールディングス<9684>との共同ゲームタイトル「ドラゴンクエストウォーク」が大ヒットしており、物色人気が再燃している。日証金では貸株制限の規制が入っている状態ながら、引き続き株式需給面の取り組み妙味も株価上昇の思惑につながっている。東証信用残は信用倍率1.04倍(15日申し込み現在)と売り買い拮抗で引き続き注目度が高い。

■コマツ <6301>  2,624.5円  +15.5 円 (+0.6%)  11:30現在
 コマツ<6301>続伸、日立建機<6305>も上値指向を強めている。米中貿易協議の先行き不透明感が警戒されていたが、直近は中国政府が知的財産の保護強化を発表したことで、中国側が米国に対し譲歩姿勢をみせたとの観測が強まった。米中対立の構図に対する懸念が和らぎ、前日の米国株市場では中国向け売上比率の高い建機大手のキャタピラーが買われ、NYダウ押し上げに寄与した。東京市場でも中国関連株に位置付けられるコマツや日立建機に買いを誘導する格好となっている。

■トヨタ自動車 <7203>  7,771円  +42 円 (+0.5%)  11:30現在
 トヨタ自動車<7203>が反発。前週21日ザラ場に25日移動平均線を下ヒゲで下回ったものの、その後大勢を立て直し、大勢上昇トレンドを維持している。きょうは米中協議の進展期待が輸出セクターに買い安心感を与えているほか、足もと外国為替市場でドルが買われ、1ドル=109円台に入る円安方向に傾いていることもポジティブ材料。同社の今期想定為替レートは1ドル=107円と実勢より2円程度円高で設定されており、業績の増額修正要因となる。

■しまむら <8227>  9,370円  +20 円 (+0.2%)  11:30現在
 しまむら<8227>は小動き。25日の取引終了後に発表した11月度(10月21日~11月20日)の月次売上速報で、既存店売上高は前年同月比1.3%減と3カ月連続で前年実績を下回ったものの、想定内との見方が強くネガティブ視する動きは限定的のようだ。スカートなどのトレンドアイテムを中心としたティーンズ衣料や、あったか機能シリーズ「FIBER HEAT」の寝具、子供衣料などは好調だったが、月度上旬に日中の気温が高く推移したことで、中綿ジャケットやタイツなど防寒衣料の販売が伸び悩んだ。なお、全店売上高は同0.6%減だった。

■ポールHD <3657>  1,070円  +2 円 (+0.2%)  11:30現在
 ポールトゥウィン・ピットクルーホールディングス<3657>は3日続伸。同社はソフトの不具合を検査するデバッグ事業のほか、ネットサポート事業を展開するが、25日取引終了後、IPコンテンツプロデュース事業などを展開するCREST(東京都新宿区)と資本・業務提携することを発表、これが株価の刺激材料となっている。

■エア・ウォーター <4088>  1,814円  -225 円 (-11.0%)  11:30現在  東証1部 下落率トップ
 25日、エア・ウォーター <4088> が2700万株の公募増資とオーバーアロットメントによる売り出しに伴う上限405万株の第三者割当増資を実施すると発表したことが売り材料視された。新株発行が最大で発行済み株式数の約15.6%におよぶ規模とあって、株式価値の希薄化や株式の需給悪化を懸念する売りが向かった。発行価格は12月4日から9日までのいずれかの日に決定する。最大で約597億円の調達資金については、事業譲渡に伴う銀行借入金の返済や買収資金などに充てる。

■山田コンサル <4792>  1,750円  -114 円 (-6.1%)  11:30現在  東証1部 下落率2位
 25日、山田コンサルティンググループ <4792> が既存株主による82万6300株の売り出しと、オーバーアロットメントによる上限12万3900株の売り出しを実施すると発表したことが売り材料視された。売り出し株式数は最大で95万0200株と発行済み株式数の約5%となり、株式の需給悪化が懸念された。売出価格は12月2日から5日までのいずれかの日に決定される。

■穴吹興産 <8928>  3,245円  +341 円 (+11.7%)  11:30現在  東証1部 上昇率2位
 25日、穴吹興産 <8928> が12月31日現在の株主を対象に1→2の株式分割を実施すると発表したことが買い材料視された。最低投資金額が現在の2分の1に低下することから、株式流動性の向上と投資家層の拡大を期待する買いが向かった。併せて、株式分割後も株主優待制度の対象は、現行の100株以上保有を据え置くことも明らかにしている。実質的な拡充となる。

●ストップ高銘柄
 トミタ電機 <6898>  1,342円  +300 円 (+28.8%) ストップ高   11:30現在
 AKIBA <6840>  7,620円  +1,000 円 (+15.1%) ストップ高   11:30現在
 など、2銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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