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【通貨】今日の為替市場ポイント:米中通商協議進展への期待でドル売り一服も

米ドル/円 <日足> Slowストキャス 「株探」多機能チャートより

21日のドル・円相場は、東京市場では108円28銭から108円67銭まで反発。欧米市場でドルは108円46銭から108円70銭まで買われた後に108円51銭まで下落し、108円63銭で取引を終えた。

本日22日のドル・円は主に108円台半ばで推移する見込み。来週中に新たな米中通商協議が北京で行われる可能性があることから、リスク回避的なドル売りは一服する可能性がある。

一部報道によると、米中交渉の中国側責任者である劉鶴副首相が、ライトハイザー米通商代表部(USTR)代表に対し、協議のため今月内に訪中するよう招請したもようだ。別の報道によると、対面での通商協議は米感謝祭前に北京で行われる可能性があると伝えられている。市場関係者の間では、米中通商協議の第1段階の合意は来年以降にずれ込む可能性が高いとの見方が広がっていたが、「来週中に新たな協議が行なわれた場合、12月15日の追加関税発動は回避されるのではないか?」との思惑も浮上している。

ただし、「第1段階」の合意事項について米中両国が署名するまでは、予断を許さない状況が続くことに変わりはなく、一部の市場関係者は「交渉は継続されているものの、通商協議の行方を楽観視することはできない」と見ている。第1段階の年内合意に対する懐疑的な見方が再び広がった場合、ドル安・債券高の相場展開となる可能性がありそうだ。

《CS》

 提供:フィスコ

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