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【市況】21日の米国市場ダイジェスト:NYダウ54ドル安、米中交渉の行方を注視

NYダウ <日足> 「株探」多機能チャートより

■NY株式:NYダウ54ドル安、米中交渉の行方を注視

米国株式相場は下落。ダウ平均は54.80ドル安の27766.29、ナスダックは20.52ポイント安の8506.21で取引を終了した。米中協議の難航が懸念され、売りが先行。中国副首相が協議の進展を目指して米国高官を北京に招いたものの、米国側が明確な日程を決定していないことが報じられ、下げ幅を縮小したものの、相場を押し上げるには至らなかった。セクター別では、エネルギーや電気通信サービスが上昇する一方で不動産や家庭用品・パーソナル用品が下落した。

TDアメリトレード(AMTD)は、同業チャールズ・シュワブ(SCHW)による買収が近いとの報道を受けて大幅上昇。複写機のゼロックス(XRX)は、PCメーカーのHP(HPQ)の買収計画を継続する方針を明らかにし堅調推移。一方で、百貨店のメーシーズ(M)は、減収減益決算となったほか、通期見通しを引き下げ下落。自動車大手のゼネラル・モーターズ(GM)は、ピックアップトラック64万台のリコールを発表し売られた。

百貨店のノードストローム(JWN)は、マーケット終了後に8-10月期決算を発表し、売上高、1株利益ともに予想を上振れた。時間外取引で上昇して推移している。

Horiko Capital Management LLC


■NY為替:米経済指標に目立った反応なく、ポンドの動きに連れ気味

21日のニューヨーク外為市場でドル・円は、108円51銭から108円70銭で推移し、108円63銭で引けた。米国の経済指標の発表にも目立った反応はなく、ポンド・円の買いにともない108円70銭をつけ、ポンド・円売りの際に108円51銭をつけた。

ユーロ・ドルは1.1097ドルまで上昇後、1.1052ドルまで下落し、1.1059ドルで引けた。ポンドの上げ下げに連れたとみられる。ユーロ・円は120円58銭まで上昇後、120円06銭まで下落した。

ポンド・ドルは1.2970ドルから1.2893ドルまで下落。英政党支持率で与党保守党がリードを広げる状況を好感してポンド買いになったが、英労働党が発表したマニフェストが警戒され、ポンド売りに転じた。ドル・スイスフランは0.9910フランから0.9935フランまで上昇した。


■NY原油:続伸で58.58ドル、需給改善思惑による買い強まる

NY原油先物は続伸(NYMEX原油1月限終値:58.58↑1.57)。57.38ドルから58.62ドルまで上昇した。「中国、新たな対面通商協議に米国を招待。感謝祭の前に北京で行われる可能性」(米WSJ紙)との報道を受けて、米中協議への期待感が再燃し、需要回復思惑が強まった。また、「OPECプラスが、2020年半ばまでの協調減産延長を12月の会合で決める公算が高い」(関係筋)との見方も一応好感されたとみられ、買いが継続した。


■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC) 32.84ドル +0.15ドル(+0.46%)
モルガン・スタンレー(MS) 48.84ドル -0.26ドル(-0.53%)
ゴールドマン・サックス(GS)218.23ドル +0.32ドル(+0.15%)
インテル(INTC) 58.22ドル +0.32ドル(+0.55%)
アップル(AAPL) 262.01ドル -1.18ドル(-0.45%)
アルファベット(GOOG) 1301.35ドル -1.70ドル(-0.13%)
フェイスブック(FB) 197.93ドル +0.42ドル(+0.21%)
キャタピラー(CAT) 143.36ドル +1.84ドル(+1.30%)
アルコア(AA) 20.15ドル -0.22ドル(-1.08%)
ウォルマート(WMT) 119.86ドル +0.73ドル(+0.61%)
スプリント(S) 5.63ドル 0.00ドル(0.00%)

《SF》

 提供:フィスコ

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