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【注目】前日に「売られた株!」総ザライ ―本日への影響は?―

MTG <日足> 「株探」多機能チャートより

■MTG <7806>  774円 (-87円、-10.1%)

 MTG <7806> [東証M]が大幅に5日続落し、年初来安値を更新した。同社は19日取引終了後に、19年9月期通期の連結業績予想を修正。営業損益見通しは従来の75億円の赤字から149億円の赤字に下方修正した。売上高予想も395億円から360億円(前の期比38.3%減)に引き下げた。中国での販売減速と韓国での不買運動の影響を受けたほか、美容グッズブランド「リファ」の在庫評価損を計上したことなどが主な要因だとしている。

■カチタス <8919>  5,140円 (-210円、-3.9%)

 カチタス <8919> が5日ぶり大幅反落。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が19日付で同社を投資判断「Buy(買い)」から「Hold(中立)」に引き下げ、目標株価も従来の5100円から5000円に減額したことが弱材料視された。リポートでは、株価が直近3ヵ月で約27%上昇しており、割安感が薄れたと指摘。一方、中古住宅の販売好調が続いており、20年3月期以降の業績予想は引き上げている。19日には上期好決算への評価を背景に上場来高値となる5440円まで上昇する場面もあり、20日は高値警戒感から売りが優勢となったようだ。

■第一生命HD <8750>  1,739円 (-65.5円、-3.6%)

 第一生命ホールディングス <8750> 、T&Dホールディングス <8795> など生保株が安い。19日に米10年債利回りが続落し、1.8%台を再び下回ってきた。米30年債利回りも低下傾向を強めている。これを受けて19日の米株市場ではJPモルガンやバンク・オブ・アメリカなど金融株の一角が冴えない値動きとなった。東京市場でも長期で資金運用を手掛ける生保セクターにはマイナス材料となった。

■東エレク <8035>  22,510円 (-360円、-1.6%)

 東京エレクトロン <8035> が続落。全体相場は先物を絡め日経平均株価が大きく下値を探っており、指数寄与度の高い値がさ株である同銘柄には向かい風が強まっている。19日の米国株市場ではアプライドマテリアルズやエヌビディアなどの半導体関連が下げ、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も続落した。20日は外国為替市場で1ドル=108円50銭台を割り込むなど円高に振れており、これも株価にマイナス材料となった。

■コマツ <6301>  2,564円 (-38円、-1.5%)

 中国関連株が安い。コマツ <6301> や日立建機 <6305> 、ファナック <6954> 、商船三井 <9104> などが値を下げた。米上院は19日、香港での民主主義を支援する「香港人権・民主主義法案」を全会一致で可決。トランプ大統領が署名すれば成立する状態となった。これを受け、中国は同法案が成立した場合、報復することを改めて表明した。同法案の成立が意識され、20日の香港・ハンセン指数や中国・上海総合指数も下落するなか、日本の中国関連株も売り物が先行する展開となった。

■日経レバ <1570>  21,420円 (-300円、-1.4%)

 NEXT FUNDS 日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信 <1570> [東証E]が続落。売買代金は東証1部上場企業のなかで断トツの商いをこなす任天堂 <7974> を更に大きく上回る水準をこなしている。日経レバは日経平均に連動するETFで変動率は2倍に基本設定されており、全体相場のボラティリティが高まる場面では、個人投資家を中心に短期筋の売買が活発化する。20日は、米中対立に対する懸念が高まり前場中盤に急速に下げ幅を広げる展開をみせた。これに連動する形で日経レバも下値を試す動きとなった。

■国際石開帝石 <1605>  1,009円 (-11.5円、-1.1%)

 国際石油開発帝石 <1605> や石油資源開発 <1662> 、JXTGホールディングス <5020> が安い。19日の米原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の期近物が前日比1.84ドル安の1バレル=55.21ドルと大幅に下落した。米中通商協議に対する不透明感に加え、12月のOPECプラス会合でロシアが減産幅拡大に合意しない公算が大きいとの見方が強まり、需給不安が高まった。この原油安を受け、石油関連株には売りが先行した。

※20日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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