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【市況】<マ-ケット日報> 2019年11月19日

 19日の市場は日経平均が3日ぶりに反落。終値は前日比124円安の2万3292円だった。米中貿易協議に進展が見えないなか1ドル=108円台半ばまで上昇した円高を受けて先物中心に利食い売りが広がった。一部では首相が主催する「桜を見る会」に対する批判の高まりを懸念する声も出ている模様。日銀のETF買いも最近は消極的で国内的には株高の推進力が停滞気味といえる。

 昨日の米国市場は主力株に対する好業績期待からダウ平均は小幅に続伸。連日で史上最高値を更新した。米中貿易協議に関しては米国側から高官の楽観的な見通しが出る一方、中国側からは否定的な発言が伝わりイーブンの状況。市場では最終的には何らかの合意に至るとの見方が支配的で売り崩すような動きはほとんど見られない。全体的に底上げが続き主要3指数はこの日も揃って史上最高値を更新している。

 一方、東京市場は米株高、香港株高など外部環境は良好ながら、円高と国内政治の不透明感から売りが勝る展開に。東証1部の出来高も日経平均が2万3500円の高値に達する時ほどの水準にはなく、外国人買いが一巡している様子もうかがえる。PER的な割安さが薄れている状況で日本株を積極的に買う必要もなくなっており当面は様子見ということになりそうだ。チャート面では日経平均の5日移動平均線と10日移動平均線が1カ月半ぶりのデッドクロス。短期的な調整に入りやすい状況となっている。(ストック・データバンク 編集部)

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