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【注目】前日に「買われた株!」総ザライ ―本日につながる期待株は?―

シンクレイヤ <日足> 「株探」多機能チャートより

■シンクレイヤ <1724>  1,364円 (+246円、+22.0%) 一時ストップ高

 シンクレイヤ <1724> [JQ]が続急騰。13日大引け後、19年12月期の連結経常利益を従来予想の6億円→8億円に33.3%上方修正し、19期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。ケーブルテレビ事業者の光ファイバーによる伝送路システムへの移行ニーズを取り込み、売上高が計画を上回ることが利益を押し上げる。

■トリドール <3397>  2,866円 (+440円、+18.1%)

 東証1部の上昇率トップ。トリドールホールディングス <3397> が急反騰し年初来高値を更新した。同社は13日取引終了後に、20年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結決算を発表。事業利益は58億4000万円(前年同期比32.9%増)となり、従来予想の36億5100万円から上振れ着地した。売上収益は800億1700万円(同11.2%増)で、従来予想の777億4800万円を上回った。テレビCMや他社とのコラボレーションの効果などで、主力の丸亀製麺が好調に推移したことが寄与した。これを受けて、20年3月期通期の業績予想を上方修正。売上収益は従来計画の1567億9000万円から1590億6000万円(前期比9.7%増)に、事業利益は73億8300万円から95億7200万円(同31.7%増)にそれぞれ引き上げた。

■マーケットE <3135>  3,295円 (+502円、+18.0%) ストップ高

 マーケットエンタープライズ <3135> [東証M] がストップ高。同社は13日大引け後に決算を発表。20年6月期第1四半期(7-9月)の連結経常利益は前年同期比8.1倍の1.7億円に急拡大し、通期計画の6億円に対する進捗率は28.2%に達し、さらに前年同期の4.6%も上回った。

■カルタHD <3688>  1,392円 (+203円、+17.1%)

 東証1部の上昇率2位。CARTA HOLDINGS <3688> が急反騰。同社は広告配信プラットフォームの運営や販促支援サイトを展開しており、傘下のCCI(東京都中央区)は、検索サービス「ヤフー」の広告枠を販売する会社として 96年に創業したインターネット広告業界の老舗だ。「ヤフー」を傘下に持つZホールディングス <4689> とLINE <3938> が経営統合に向けて最終調整に入ったと複数のメディアが報じたことを受け、同社株に買いが集中した。なお、13日取引終了後、同社は19年12月期第4四半期(18年10月-19年9月)連結決算を発表した。売上高が193億9200万円、営業利益が28億円だった。1月にCCIとの統合に伴い、19年12月期は決算期を15ヵ月間に変更したため、前期との比較はない。

■ZHD <4689>  449円 (+65円、+16.9%)

 Zホールディングス <4689> が急反騰、LINE <3938> はストップ高。検索サービス「ヤフー」を傘下に持つZHDとLINEが経営統合に向けて最終調整に入ったと複数のメディアが報じた。両社を合わせると楽天 <4755> を抜き、国内のネット企業で売上高首位となるという。これを受け、両社株には買いが集まっている。

■日本サード <2488>  1,104円 (+150円、+15.7%) ストップ高

 日本サード・パーティ <2488> [JQ]がストップ高。13日大引け後に発表した20年3月期上期(4-9月)の連結経常利益が前年同期比3.1倍の2.2億円に急拡大し、従来の39.7%減益予想から一転して増益で着地したことが買い材料視された。新人向けIT研修業務の受託やICTシステムの設計・構築案件などが大きく伸びたことが寄与。企業の自動化・省力化ニーズが旺盛なうえ、消費増税前の駆け込み需要も追い風となった。上期業績の好調を踏まえ、通期の同利益を従来予想の2.5億円→3.6億円に43.1%上方修正。増益率が3.2%増→47.8%増に拡大する見通しとなった。

■アンビスHD <7071>  5,230円 (+705円、+15.6%) ストップ高

 アンビスホールディングス <7071> [JQ]がストップ高。13日の取引終了後に発表した20年9月期の連結業績予想で、売上高83億8600万円(前期比56.2%増)、営業利益15億円(同64.9%増)、純利益10億300万円(同66.4%増)と大幅増益を見込み、年間配当を前期比6円増の12円を予定していることが好感された。慢性期及び終末期のケアを提供する医心館事業で、引き続きの出店数の増加や出店エリアの拡大を進め事業拡大を図る。なお、19年9月期決算は、売上高53億6900万円(前年同期比73.0%増)、営業利益9億900万円(同2.1倍)、純利益6億200万円(同2.1倍)だった。

■メドピア <6095>  1,483円 (+190円、+14.7%)

 メドピア <6095> [東証M]が続急騰。13日大引け後に発表した19年9月期の連結経常利益は前の期比46.2%増の5.5億円に伸びて着地。続く20年9月期も前期比38.1%増の7.6億円に拡大し、3期連続で過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。今期はドクタープラットフォーム事業で主力の医師向けコミュニティサイトの会員拡大や医師向け人材サービスの拡充などに注力する。また、ヘルスケアソリューション事業では法人向けオンライン健康相談や特定保健指導の導入件数を伸ばす計画だ。併せて、東証本則市場への市場変更申請に向けた準備を開始することを明らかにしたことも好感された。

■日本KFC <9873>  2,632円 (+245円、+10.3%)

 日本KFCホールディングス <9873> [東証2]が急反騰。13日大引け後に発表した20年3月期上期(4-9月)の連結経常利益が前年同期比5.1倍の27.6億円に急拡大して着地したことが買い材料視された。割安なセットメニューや新商品の投入などが奏功し、ケンタッキーフライドチキンの既存店売上高が前年同期比で2ケタ増を達成したことが寄与。経費削減を進めたことも大幅増益に貢献した。通期計画の14億円をすでに97.6%も上回っており、業績上振れを期待する買いが向かった。併せて、発行済み株式数の1.57%にあたる35万9239株の自社株を消却すると発表したことも好感された。

■学研ホールディングス <9470>  6,290円 (+570円、+10.0%)

 東証1部の上昇率10位。学研ホールディングス <9470> は出来高増勢のなか続急騰。一時約12%高の6400円まで上値を伸ばし、3月6日に付けた年初来高値を更新した。13日取引終了後、20年9月期連結決算を発表。売上高が前期比1.7%増の1430億円、営業利益が同12.8%増の51億円と、10期連続増収、6期連続の増益を見込んでいる。今期は引き続き進学塾事業の生徒数減少を見込むものの、高齢者福祉事業の業績伸長がカバーすることに加えて、不採算事業整理の加速化などによる2ケタの増益を計画している。また、同社は同時に、今期の年間配当を5円増の80円とする方針も発表した。これらを評価する形で買いが流入した。

■イーソル <4420>  1,600円 (+119円、+8.0%)

 イーソル <4420> が急反発、25日移動平均線を足場にマドを開けて上放れた。同社は組み込み機器向けのOS開発や、組み込みソフトウェアの受託開発を手掛けている。ここ急速に市場が立ち上がっている自動運転向けなどで需要を捉えている。13日取引終了後に発表した19年1-9月期決算は営業利益が前年同期比23%増の7億3700万円と大きく伸びており、19年12月期通期計画の6億9000万円を既に上回っている。また、好決算と合わせて、未定だった今期配当について5円50銭の初配当を実施することも発表しており、株高を後押しする格好となった。

■シノケンG <8909>  1,222円 (+89円、+7.9%)

 シノケングループ <8909> [JQ] が急反発。同社は13日大引け後に決算を発表。19年12月期第3四半期累計(1-9月)の連結経常利益は前年同期比14.2%減の74.8億円に減ったが、通期計画の80億円に対する進捗率は93.5%に達し、5年平均の79.5%も上回った。

■ニューフレア <6256>  11,880円 (+700円、+6.3%)

 ニューフレアテクノロジー <6256> [JQ]が大幅4日続伸。東芝デバイス&ストレージが同社に対しTOB(株式公開買い付け)を実施し、完全子会社化を目指す。TOB価格は1株1万1900円で13日終値を6.4%上回る水準。買い付け期間は11月14日から12月25日まで。

■GCA <2174>  916円 (+45円、+5.2%)

 GCA <2174> が急反発。一時10%近い上昇で、2月26日につけた年初来高値928円を上抜き約10ヵ月半ぶりに新値圏に浮上してきた。独立系のM&A助言会社で米国の同業と経営統合し国際案件で優位性を発揮する。同社が13日取引終了後に発表した19年1-9月期決算は営業利益が前年同期比39.3%増の22億7600万円と大幅な伸びを示した。18年度に現地法人を設立したベトナムとのクロスボーダーで大型案件を含む複数の案件が計上されたことや、米国をはじめとする海外クロスボーダー案件が収益拡大に寄与している。これを手掛かり材料に投資資金の流入が加速し、株価を押し上げる格好となった。

■東芝機械 <6104>  2,749円 (+131円、+5.0%)

 東芝機械 <6104> が急反発し年初来高値を更新。東芝 <6502> [東証2]は13日、グループ企業の再編を進めることを発表しニューフレアテクノロジー <6256> [JQ]にTOB(株式公開買い付け)を行い完全子会社化することを明らかにした。TOB価格は1株1万1900円。東芝機はニューフレアの第2位の株主で約180万株を保有している。アナリストからは、TOBに応じてニューフレア株を売却した場合、200億円ほどの売却益を計上する可能性があるとみている。なお、東芝機は来年4月に社名を「芝浦機械」に変更することを予定している。

■荏原 <6361>  3,400円 (+115円、+3.5%)

 荏原 <6361> が大幅反発。19年12月期の連結業績予想について、売上高を5000億円から5100億円(前期比0.2%増)へ、営業利益を280億円から295億円(同9.2%減)へ、純利益を160億円から170億円(同6.9%減)へ上方修正したことが好感された。一部半導体メーカーの設備投資再開などを受けて、精密・電子事業の受注高及び売上高見通しを引き上げたことが要因という。なお、同時に発表した第3四半期累計(1-9月)決算は、売上高3664億6100万円(前年同期比0.4%減)、営業利益202億6900万円(同0.9%減)、純利益118億6300万円(同5.8%増)だった。

■リクルート <6098>  3,758円 (+72円、+2.0%)

 リクルートホールディングス <6098> が売り買い交錯もやや買い優勢、13日終値近辺で売り物を吸収し上値を慕う展開。同社が13日取引終了後に発表した19年4-9月期決算は営業利益が前年同期比12.7%増の1426億5900万円と2ケタ成長を達成した。求人検索サイト「インディード」が好調で全体収益押し上げに大きく寄与した。ただ、好業績は事前に織り込みが進んでいたこともあり、目先筋の利益確定売りも出て上値は重くなっている。

※14日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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